sumiikasumiの日記

とりあえず始めたところです

朝鮮半島情勢~トランプ大統領はマクマスター補佐官の解任を計画? @Bloomberg

表題副題はBloombergから(↓)。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-03-16/P5NUSA6JIJWZ01
(Bloomberg、「トランプ大統領はマクマスター補佐官の解任を計画-ワシントン・ポスト」、2018/03/16/10:57JST)

その要旨は冒頭でのこちら(↓)。

>> (マクマスター補佐官の解任は) 大統領が検討している幅広い人事刷新の一環だとWポスト

>>大統領はマクマスター氏解任を最終決定していないとブルームバーグ

ティラーソン国務長官の解任は、かねてより観測されていたことなので事前に織り込み済みということで大きなサプライズではないが、

マクマスター補佐官の即時的な解任となると話は別で、米朝会談を5月に控えるタイミングでのそれは、米国政権内での想定以上の亀裂を含意、想起させるという意味でネガティブ。

ワシントンポストの観測報道が、Bloombergを始め、米国政府高官により否定されていて、

ホッと(*´∀`)

(軍事オプションが提示されているから交渉が成り立つのであり、自らの手札の価値を事前に自ら毀損するのは、馬鹿馬鹿しいことであるから)

今起きていることの流れを確認すると、

ティラーソン国務長官の解任は、こうした背景・文脈に拠るもの(↓)、

https://www.google.co.jp/amp/s/jp.mobile.reuters.com/article/amp/idJPKCN1GR0FF
(ロイター、「米国務長官の更迭、北朝鮮巡る温度差引き金に」、2018/03/16/04:12PMJST)

更にその解任に伴う後継人事に就いては、こうした背景・文脈に拠るもの(↓)と捉えておきましょう。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54884
(現代ismedia、「北朝鮮と極秘接触していたCIAグループその正体」、歳川、2018/03/17)

(平たく言えば、トップダウンで決めるので、通常の事務方によるボトムアップによる調整がワークしない)

軍と情報機関の力を背景に、交渉に臨むということは、交渉相手の性質を鑑みれば、順当と言えるでしょう。

マティス国防長官、ナバロNTC委員長、ケリー大統領主席補佐官を、政権中枢の《三本の矢》と見立てきたので(私見)、

周辺を含めそこが崩れなければ、一見、唐突な人事異動があっても、政策の軸に大きなブレはないものと観ています。

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梟通信~ホーキング博士、ありがとう@Gizmode

フィンテックの新規事業のキックオフに確定申告の季節等が重なり、投稿がすっかり滞ってしまった(>_<)

表題副題はGizmodeから(↓)。

https://www.google.co.jp/amp/s/www.gizmodo.jp/amp/2018/03/thank-you-stephen-hawking.html
(Gizmode、「ホーキング博士、ありがとう。」、2018/03/14/08:21PM)

死生観には地域差、個人差があるけれど、ホーキング博士の場合は、結果的にいい意味で誤診だったとはいえ余命宣告を受けていたこともあり、独特の死生観を保持していたので、故人のご冥福をお祈りいたしますという言葉には違和感もあり、

ホーキング博士の逝去を伝える報道が多々ある中で、上記のGizmodeの、ホーキング博士、ありがとう。が自分には最もしっくりきたので、取り上げてみました。

・・・

その業績については、一言で言えば、「場の量子論天文学の結合を試み、過去1四半世紀の物理学のエッジを切り開く先駆をなした」、となるでしょうし、

個人的には、社会哲学者のエリック・ホッファーとともに、大きなハンディキャップを克服しながら不屈の精神を示したおおいに尊敬するマイ偉人です・・ホーキング博士、ありがとう(;_;)

上記のGizmodeより、

>> 科学者、中でも宇宙論に携わる者は、自分の研究を説明することが重要だと信じています。なぜなら、これはかつて宗教が答えていた問いの多くに、解を提示できるからです。

おそらくは人々が、月や太陽を観て神秘性を感じなくなって久しいでしょうが、存在するということの一点を取っても、驚嘆あるいは奇跡の念を抱いてしまう一個人として、

ホーキング博士が先駆をなした現代宇宙論は、既存宗教を代替する/必要としないということではなく、(あらゆる)宗教観の一つの根底をなす存在への問いを、改めて照らし出すものと観ています(私見)。

・・・

以下、補足ということでは、

「ホーキング、宇宙を語る」(1989)は、ホーキング博士の名を一般に広く知らしめたベストセラーですが、

場の量子論天文学の結合を通じて、現代宇宙論が劇的に進んだ1990年代の成果を反映し網羅している著作ということでは、「ホーキング、未来を語る」(2001)が素晴らしい(↓)。

https://books.google.co.jp/books/about/ホーキング_未来を語る.html?id=EwNzOwAACAAJ&redir_esc=y
(同上、アーティストハウス、2001/12)

ホーキング博士の著作での専門的なところでは、こちら(↓)。

https://www.amazon.co.jp/Structure-Space-Time-Cambridge-Monographs-Mathematical/dp/0521099064
(The Large Scale Structure of Space-Time、Cambridge Monographs on Mathematical Physics、1975)

なんだかんだで一通り読み終えるのに10年かかりましたが(^^; 何年か前に読み返していたらうっかりバスに置き忘れて、Amazonで値段を見たら@1万円を超えていて愕然としていたら、出てきてホッと(*´∀`)

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朝鮮半島情勢~北朝鮮より先に韓国に鼻血作戦を発動する米国 @日経ビジネス

平昌五輪が終わって五輪ロス状態っす(´・ω・`)

世界選手権があるか(*´∀`)

・・・

金持ち喧嘩せず、という場合でも、実力行使以外のところではバトルはしっかりやるわけです。

所謂、国際社会での権力の源泉は、軍事力・経済力・金融力・外交力の《四位一体》であると観ていますが、(私見)
ガルブレイスの「権力の解剖」に準拠・対比するなら、権力の行使手段である報償・威嚇・条件付けを担保するのがそれら4者。

表題は日経ビジネスから(↓)。

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/226331/021200153/?ST=smart
(日経ビジネス、「北より先に韓国に鼻血作戦を発動する米国~鉄鋼輸入制限の標的にされたと騒ぐ韓国」、2017/02/22)

同盟国を軍事的に威嚇できないから(不利益を鑑みて)、間接的に調整する・・上記の米国による「経済政策」での対韓ペナルティ(懲罰)がまさにそれ。

逆に言えば、3つの権力行使手段(報償・威嚇・条件付け)のうち、北朝鮮による威嚇と条件付けの権力行使に屈してしまっているのが韓国の状況となるでしょう。

結果としてその状況に、そうした状況をもたらした自国政権に、怒っている/不信感を抱いているのが韓国財界であり、遅ればせながら(遅すぎるが)漸くメディア(東亜・朝鮮・中央)が、自らが現実を直視するに至っている、という有り様かと。

>> 北朝鮮への制裁などを巡り、文在寅政権と微妙な葛藤を繰り広げてきた米国が、通商を通じ『韓国に対するお仕置き』を始めたとの分析も出ている。

制裁破りに加担するように北朝鮮が誘導し、希望的観測もしくは確信犯的にそれに韓国が便乗しているようにしか観えません。(私見)

閉会式の前日に、こうしたメッセージ(↓)を発する米国の意図を韓国政府はもっと深刻に受け止めたほうがいいと、半ば他人(ひと)事であるが、やきもきしてしまう。

http://jp.wsj.com/articles/SB10890793749092664140404584063192838076508
(WSJ、「トランプ政権、対北朝鮮、過去最大の制裁を発表」、2018/02/24)

向こう1カ月は五輪パラリンピックの継続で、外交的駆け引きの時間帯であるけれど、

平昌に春の兆しが訪れる頃、事態は大きく動くと予想し、相応に備えをしてゆくとなるのでしょう。

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梟通信~このままでは終われない、カーリング女子、初の準決勝へ@日経

祝、準決勝進出(*^^*)

表題副題は日経から(↓)。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27226060S8A220C1CC1000/?pye=1
(日経、「このままでは終われない、カーリング女子、初の準決勝へ」、2018/02/22/0:30)

スイス戦の第4エンドで4点取られたとき、くぁ~っと天井を仰いで諦めてチャンネルを変えてしまいしたm(__)m

祝、準決勝進出(*^^*)

このままでは終われない、というより、

結果がどうなるか分からない決勝トーナメント。

普通、韓国と日本が予選リーグを突破する、言い換えれば、カナダとスイスが敗退するとは想像できない(^^;

ランキング上位チームの激しい潰し合いと取りこぼしが見てとれるカーリング女子の星取表(↓)。

https://sports.yahoo.co.jp/contents/818
(Yahoo!スポーツ、カーリング順位表・対戦表)

初場所で栃ノ心が優勝をさらうような展開?(^^;

いったいどうなるのか、全く分かりません(^-^ゞ

・・・

なぜ、上位の潰し合い・取りこぼしでの混戦になったのか? なぜ韓国が日本戦での負けを除きぶっちぎりで予選を突破したのか?

その理由は、日本vsスウェーデン戦のこちら(↓)の解説に垣間見ることができる(↓)と観ています。

https://www.asahi.com/sp/articles/ASL2M3D6CL2MUTQP00D.html
(朝日、「カーリング女子が強豪破った一戦、東大集団が独自解説」、2018/02/19/23:15)

一言で言えば、「氷の状態」を読むこと(アイスリーディング)に難儀していたようであり、スウェーデン戦においては、まさに氷の状態の読みが、第10エンドの投擲で両チームの勝敗の明暗を分けた、となるようです。

上記の朝日でに解説は、競技としてのカーリングの難しさ、面白さがよく伝わっていていいと思う。

・・・

さて、日本カーリング女子と言えば、マイクで拾われている「作戦会議」の実況と「おやつ」ですが、

既に話題になってしまって敢えて取り上げる気が起きない(´・ω・`) ← 残念に思っている、特に作戦会議

ということで、それらとは別のネタを備忘録として、二つ、記しておきましょう。

まず、

【問】 カーリングのストーンはなぜ、曲がるのか?

【答】 まず、野球の変化球(の説明)に見られるような「マグヌス効果」(↓)ではありません。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/マグヌス効果
(Wiki、マグヌス効果)

そして実際のところ、その理由はよくわかっていない(笑

《摩擦》に起因するが、摩擦自体、ケースバイケースで一般的な理屈で説明することが難しく、記憶によれば、誰だったか物理学者が、いきなり難しいことを取り扱うより一般化できる原理的なものに、取り敢えず優先的に取り組んだほうが、結果的に生産的だと言っていて、摩擦(の理屈)が半ば放置されているのは、そういうことらしい。

http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2010/feature/kagaku/ka20100217_01.htm
(読売、「超人の科学、変化する氷、全身で読む、カーリング」、今から8年前)

氷の状態を読むことの重要さに間違いはありませんが、

なぜストーンが曲がるのか? は依然として謎めいている。

読売の説明では、ストーンの進行方向に対して、ストーンの左右で生じる摩擦力の違いを、カーブ(ストーンが曲がること)の原因としていますが、おそらく誤りでしょう。

なぜならば、ストーンが曲がる、ということは、1) ストーンの重心が左右に移動することを意味し、2) これに対して、ストーンの左右で生じる摩擦力の違い(偶力の発生)は、ストーンの直進方向に(散逸効果により)なんらかの作用を及ぼしたとしても、水平方向(左右)にはほとんど影響しないから。

むしろ、3) スイーピング(ブラシで氷の表面を擦る)により、ストーンの「前後」での摩擦係数の違いが生じること、4) 併せてスイーピングにより「前後左右」で僅かな傾斜が生じることが、曲がることの主たる原因と推測しておきましょう。

(直感的に言えば、摩擦による偶力は、回転を減速させるように働くが、ストーンの前後で摩擦係数に違いが生じると、ストーンの後ろ側で発生する偶力が支配的となり、摩擦は散逸、つまりエネルギーの転換なので、ストーン後方で左右方向に専ら発生する偶力(回転エネルギー)が、重心の左右への運動エネルギーに転換されている)

カーリングのカール(curl、rot)は、ストーンの回転でありストーンを曲げること、また、カーリングが氷上のチェスと称されるのは、単に即座の頭脳プレイが要求されるだけでなく、曲がってゆくストーンの動きが、チェスのナイト(将棋の桂馬)の動きに他ならないからと言えるでしょう。この要素がなければカーリングは、氷上のビリヤードと形容するほうが相応しい。

・・・

さて、二つ目のネタは、そのスイーピングに関すること。

http://www.curling.hokkaido.jp/tp_detail.php?id=26
(北海道カーリング協会、「カーリングにも破壊的イノベーション、ブラシをめぐる議論が熱い」、2016/06/18)

かいつまむと、道具としてのブラシに技術的に飛躍的な変化が生じていて、それはスイーパー(ブラシで氷の表面を擦る人達)が、労力少なく効率的に摩擦係数を下げる技術です(↓)。

>> ・・icePadでは「ストーンが氷と接するペブルの表面だけに摩擦をとどめ、抵抗はほとんどなくなる」そうです。

【問】 破壊的なイノベーションの意味するものはなにか?

【答】 試合風景の(劇的な)変化です。カーリングの試合を観ていれば、投擲(ショット)と司令塔としてのスキップ(主将)の二つに注目が集まるけれど、新しいブラシを使いこなすスイーパーの役割が決定的に重要となると、ゲームの性格が変わる、となる。

・・・

明日の日韓戦が楽しみ(*^^*)

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梟通信~平昌五輪、女子スピードスケート小平奈緒、22カ月計画の末に掴んだ金メダル(*´∀`)

ヽ(*´▽)ノ♪ よい

ヽ(^。^)ノ よい

o(^-^o)(o^-^)o よよいの

(o≧▽゜)o よい

・・・

勝てるはずだとは思っていても、絶対と言われていてそうならなかった場合のショックは大きい。

マジに祈る思いでテレビの画面に張り付いてレースを観ていました(;_;)

ホッと(*´∀`)

https://www.nikkansports.com/m/olympic/pyeongchang2018/speedskate/news/201802180000784_m.html?mode=all
(日刊スポーツ、「小平奈緒、「22カ月計画」の末につかんだ金メダル」、2018/02/18/22:58)

2年間ものオランダへの武者修行を経ての22カ月であり、その22カ月は修行経験を自分のものとして咀嚼・吸収し、メンタル・技術の両面で完成させる22カ月だったのでしょう。

怪我からの劇的な復活という羽生選手のケースと違って、積み重ねの長期プランの結実はなかなか一言では言い表せず、

これで金メダル未満であったらたとえ銀メダルでもその構想と努力の記録は世の中的には埋没しかねず、

であるだけに小平奈緒選手の下馬評通りの金メダル獲得は、

ひときわ嬉しいっす(;_;)

・・・

フィギュアスケート夏季五輪での体操の床運動であるとすると、スピードスケート500mは陸上短距離100mに相当するシンボリックな競技であるから、その頂点を極めることはとてつもなく凄い。

天与の身体能力で結果が決まってしまうように思えるが、必ずしもそれだけでなく、技量とその習熟によって、身体能力の差違を克服できるということを示しているところがまた凄い(*´∀`)

>> (オランダ修行後) 体が戻ると、技術面に着手した。コーナーワークを磨くため、ショートトラックのリンクでの練習量を増やし、細部の感覚を意識した。さらに、男子選手との滑る量を増やし、スピード感を体に覚え込ませた。100メートルの通過タイムが上がったことで、全体のスピードも上がった。


最初の100mの10秒2台のラップに観られるように、それはその通りだけれど、別の断片的な報道では、オランダからの帰国後、どこかの大学で全身にセンサーをつけて滑走し、コーナリングでの重心のブレをデータ化/画像化して、フォームの修正にフィードバックし、減速しがちなコーナリングでの加速に結びつけ、最初のコーナーを終えたところで早々とトップスピードを得るという離れ業を成し遂げていた。

その成果は今回の競技でも、直線コース(200m→300m)で異様にスピードが上がっていたところに如実に現れていた。

氷上の競技は摩擦係数が低いことを利用するが、コーナーでは遠心力の慣性に抗うことになり、慣性は質量(従って体重)に比例するため、天与の身体能力は中立的であり、むしろ技量がパフォーマンスを決定的に左右する。

その技量の獲得に挑んでの今回の小平選手の挑戦だったかに思う。

ここまで極めての挑戦であっただけに、結果を伴わないわけがないと頭では確信しつつも手に冷や汗を握って観戦してしまった(^^;

ホッと(*´∀`)

これで明日の金メダル候補の女子パシュートを少し肩の力を抜いて観戦できる(笑

・・・

身体を微細に制御する、その意味での総合的な精神力(抽象的だな(笑 )を所与としつつ、22カ月計画に潜む科学的合理性にとても興味深いものがありました。

関連して解剖学(↓)。

この記事は、小平選手の金メダル獲得で表題を含めて内容が更新されているけれど、もともとの記事は金メダル獲得という結果とは無関係で、オランダ武者修行で小平選手がどう変わったのか? (喩えとしてのF1の箇所)  そして見えにくい小平選手の強さの秘訣が、長野五輪男子スピードスケート500m金メダリストの清水宏保氏によって解説されている。

https://dot.asahi.com/wa/2018021800020.html?page=1
(朝日/AERA、「女子初の金メダル! 小平奈緒の”F1”滑りの原動力となった解剖学って?清水宏保が解説」、2018/02/18/17:04)
>> 解剖学? はたしてどんな役に立つのか。

>> 「筋肉のイメージが画像診断のように思いつくので、トレーナーに自ら筋肉の状態を説明し、指示することができる。本当の意味でのインナーマッスルにつながっています」(清水さん)

とても興味深い(≧∇≦)b

と言うのも、たまたま今日の日テレのバンキシャで、羽生選手に密着取材していたエピソードの一部が披露されていて、羽生選手が興味を持って学術論文の収集に努めていたのが《解剖学》であり、同じく記事中にある《運動力学》に他ならないから。

この動作でどういう力が働き、それが身体にどういう影響を及ぼすのか、知りたいし数値化したいと羽生選手が言っていて、

皆さんに感謝しますのいつもの羽生選手とは違う羽生選手が垣間見えて興味深かったし、

それぞれの競技で断トツとも言える両金メダリストの意外な共通項を、解剖学と運動力学に観ました。

科学的合理性を極めての戦いに臨む、ということでは、

明日の女子パシュートが大いに注目されるところです。

夏季五輪での陸上男子400mリレーによく似た愉しみ(*´∀`)

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梟通信~平昌五輪男子フィギュア、羽生連覇の要因、勝敗を分けた差は? @Sportsnavi

昨日の男子フィギュアでの羽生選手の連覇と、同じく昨日の羽生竜王vs藤井五段の対決を反芻する半日だった(*´∀`)

女子スピードスケート500mの小平奈緒選手の滑走が待ち遠しい(≧∇≦)b

・・・

表題副題はSportsnaviのこちら(↓)から。

昨日から話題が集中していて今更な感じであるが、女子の個人種目が控えているので、「競技」そのものに注目して、記録しておきましょう。

https://pyeongchang.yahoo.co.jp/column/detail/201802170010-spnavi
(Sportsnavi、「羽生連覇の要因、勝敗を分けた差は? 安藤美姫が平昌五輪の男子FSを解説」、2018/2/17/20:40)

安藤美姫氏は解説への起用をテレビ局が躊躇ったようだが(笑、Twitterを含めて解説が的確で面白い(*´∀`) Sportsnaviより、ズバリ勝因は、

>> そういう意味では、FS1位のネイサン・チェン選手(米国)はSPが悔やまれます・・ただ、そういう演技をSPとFSでそろえるのが、羽生選手の強さでもあります。

演技をSPとFSでそろえる・・勝因は全くそこに尽きると思うし、

翻って、なぜ、(直前の怪我にも関わらず) 羽生選手が2本揃えてこられたのかの一端は、ここ(↓)にあったと改めて思う。

http://number.bunshun.jp/articles/-/828692
(Number、「羽生結弦の不滅の名プログラム、SEIMEIで再び五輪へ挑む理由」、2017/08/18/18:00)

SPでのショパンのバラードとともに過去のプログラムを、そのアップグレードを含めて再演で臨むという選択肢を採っていたことが、かなり大きいと改めて思う。(もし、全く新しいプログラムであったらと考えた場合、コンディションをギリギリで取り戻せても、プログラムの習熟にはあまりに機会が足りなかったから)

・・・

羽生選手の連覇の影に隠れがちであるが、(1-2フィニッシュだから、そうでもないか(笑 )

視点を切り替えると、宇野選手とフェルナンデス選手の対決が、4年前のソチ五輪での羽生選手vsパトリック・チャン選手の対決を、タクティクス(戦術)の点で《再現》しているようで面白い(≧∇≦)b

ISUのプロトコルに基づいた上位各選手のパフォーマンスの比較が朝日のこちら(↓)。
https://www.asahi.com/articles/ASL2K55PKL2KUTQP029.html
(朝日、「羽生結弦、勝負強さこそ力の根源圧巻フリーを記者分析」、2018/02/17/16:30)

演技構成点に反映されているスケーティング技術では、羽生選手とフェルナンデス選手はほぼ互角で、宇野選手はフェルナンデス選手に劣後するが、そのギャップを埋め合わせるのが、後半のジャンプでの加点を狙うプログラム構成。

ソチ五輪当時にパトリック・チャン選手に勝つために、羽生選手/オーサーコーチが採ったタクティクスと全く同じ。

氷上の外で試合は始まっていることを改めて感じさせる(*´∀`)

宇野選手は、試合後のインタビューで、あまり五輪を意識しないコメントでいい意味での不思議ちゃんぶりを全開させているが(笑 、

冒頭での4回転ループを失敗した場合、次の4回転フリップを必ず成功させる練習を重ねてきたと、インタビューで言及していて、

失敗→不安という連鎖を予め断ち切るように心理的な刷り込みをかけてきていて、凄い(*´∀`)

練習とバックアッププランでメダルの色が変わる・・大会の氷上の外で既に始まっている勝負の重さと、4年前のソチ五輪での羽生選手vsパトリック・チャン選手の対決の再現を感じさせる、

宇野選手の素晴らしい銀メダルだった(*´∀`)

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墨烏賊墨の株式日記~米規制当局、VIX指数の不正操作巡り調査に着手@ロイター

表題副題はロイターから(↓)。ロイターの元ネタはWSJ

https://jp.reuters.com/article/usa-stocks-volatility-wsj-idJPKCN1FX2ZF
(ロイター、「米規制当局、VIX指数の不正操作巡り調査に着手=WSJ」、2018/02/14/07:22)

URL省略。(注記:上記の記事の後に記事が掲載されています)
(ロイター、「VIX指数に市場操作があったとの告発、米当局に提出」、2018/02/14/00:31)

ポイントは2箇所。

順不同でまず、被害推定。

>> 前日には、ワシントンに拠点を構える法律事務所が規制当局に対し、VIXが不正操作されたことによって投資家が数十億ドルの損失を被ったとする書簡を提出している。

《コメント》
・ 被害推定を数10億ドルとしている。過去の金融危機とは桁が二つ、三つ違うので、「比較軽微」であると言えるでしょう。

・ 但し、VIX指数を参照しながらポジションの大きさを調整するので、その参考指数が大きくぶれることにより、「間接的」に影響が拡がってしまうし、そうなってしまったとなる。

次いで、操作の手法。

>> この匿名の人物は、高度なアルゴリズムを持つトレーディング・ファームは、実際に取引を行ったり資本を活用することなくS&Pのオプションにクオートを提示するだけでVIXを操作することが可能だと指摘している。

《コメント》
・ 操作が何を意図したかと言えば、市場の変動率(ボラティリティ)の「代理指標」であるVIX指数の、その変動率を抑え込むことで、1) 市場が安定していると見せかける、2) その上で、市場が安定していることに賭ける商品を販促する、となり、売られていた商品がインバースVIX指数。

・ 告発を受けての金融当局による捜査がどう進むのか分かりませんが、操作自体が行われてきたことは間違いない、と観てよいでしょう、なぜならば、VIX指数の「異常」な変化はグラフを見れば一目瞭然であるから(↓)。

https://nikkei225jp.com/data/vix.php
(恐怖指数日経平均等、比較チャート)

・ 直近の2年足(2y)で見ると、VIX指数の水準が、1) 英国EU離脱国民投票(2016/06/23)、2) 米国大統領選挙(2016/11/08)当時の水準を大きく超えてしまっていて、通常であれば起こり得ないことが起きてしまっている。(起こり得ないはずの動きなので、異常。)

・ 従って、異常はVIX指数それ自身に起因し、それに対する操作が原因であるとみなすのは、妥当でしょう。

・ なお、VIX指数は市場のリスクを測る一つの手段であるけれど、一般に市場リスクは資産価格モデルでの「要求リスクプレミアム」に反映される。長期金利の漸進的な上昇は「事業スプレッド」(EVAスプレッド)を経由して資産価格に影響を及ぼすけれど、極端な価格変動は必ず要求リスクプレミアムの伸縮に因ります。

・ 今回の「インバースVIXショック」は、被害総額は小さくとも、要求リスクプレミアムを直撃するため、短期的に間接的な影響を強く及ぼした、となるわけです。

暴落の性質は、信用収縮(インターバンク市場の機能停止)を伴ったリーマンショック型では全くなく、金利上昇懸念が群衆心理とプログラムトレーディングで増幅されたブラックマンデー(1987/10/19)に似かよっている・・従って、暴落は「チャンス」と観ますが、だらだら下げが続くと、精神衛生によくないな~(^^;;  


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