スペイン連続テロ~2カ月前から大規模計画、その時間帯と捜査体制の在り方 @日経
粛々と参りましょう、
表題副題は日経のこちら(↓)から。
http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLZO20437990X20C17A8FF8000/
(日経、「スペイン連続テロ、2カ月前から大規模計画」、2017/08/28/0:00)
冒頭での記事の概要箇所(↓)。
>> その後の捜査で、イスラム教指導者だったモロッコ系のサティ容疑者が若者を扇動し、2カ月以上前から大規模な爆弾テロを計画していたことが判明。組織的なテロ計画を事前に見抜けず、若者が短期間で過激化するのを許した欧州のテロ対策に、改めて厳しい現実を突きつけた。
《コメント》
・ 犯行自体はグループの摘発で終息し、焦点は事件の背後関係、とりわけ国外のテロ組織との関係移っている。
・ 冒頭の概要にある、計画の時間帯と捜査体制の在り方が興味深く、改めて注目としておく。
・・・
まず、計画の時間帯(↓)。
>> その後の捜査で、イスラム教指導者だったモロッコ系のサティ容疑者が若者を扇動し、2カ月以上前から大規模な爆弾テロを計画していたことが判明。 (再掲)
《コメント》
・ 2カ月以上前、ということであるが、2カ月前という時間帯に欧州周辺域で何が起こっていたか?
・ イラクでは、イラク軍によるモスル攻略が大詰めを迎えていた。また、シリアでは、シリア民主軍(クルド軍)によるラッカの包囲網が敷かれていた。
次いで、捜査体制の在り方である(↓)。
>> 欧州連合(EU)域内の連携不足も改めて浮き彫りとなった。ベルギー当局は16年3月、当時ブリュッセルにいたサティ容疑者を過激思想に染まった可能性のある不審人物としてスペイン・カタルーニャ自治州の警察に警告していた。だが、スペイン側は「過激派とのつながりはない」と判断。深く調べず、スペイン内務省にも情報が伝わらなかった。
《コメント》
・ この箇所は、最近の一連報道でも新情報に相当する。
・ 事件が起きてしまった以上、捜査当局の瑕疵をあげつらっても仕方がないのだが、この捜査当局間の意思疎通の悪さは、かなりの驚きである。パリでの同時多発テロであったと記憶するが、当局間で、事前に通報したが伝わらなかった、ということが起きていたからである。にも拘らず、というデジャブの驚き。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/パリ同時多発テロ事件
ーーーーーーーーーーーー
以下は、関連情報の追記・記録。
http://www.bbc.com/japanese/40363271
(BBC、「イラク・モスルでISがモスクを爆破、 国家樹立宣言の場所」、2017/06/22)
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/モースル
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ラッカ
ーーーーーーーーーーーー