sumiikasumiの日記

とりあえず始めたところです

その後のユーロ危機~日英FTAへ準備加速、首脳会談で共同宣言 @日経

粛々と参りましょう、

日英首脳会談の続編というか、本来は本編に相当する首脳会談が持たれたのは昨日であるが、

テレビ局の番組編成では、メイ首相でなく故・ダイアナ妃が専らの話題を占め、夕刻から夜間はなんと言ってもW杯ロシア最終予選が大きな話題となり、

後者は当然にせよ、日英首脳会談のテレビ報道はあまりにトホホ(;´д`)だったので、

後日のため、せめて記録に留めておくとしましょう。

・・・

表題副題は日経から(↓)。

時節柄、北朝鮮をヘッドラインに冠して、日英首脳会談を取り上げる記事がほとんどであるけれど、

先ずは「経済問題」として取り上げてきている日経が、実態の的を射ていると言えるでしょう。

http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLASFS31H43_R30C17A8MM8000/
(日英FTAへ準備加速、首脳会談で共同宣言」、2017/8/31/19:28)
ー 共同宣言のポイントが図表によく纏められている。

>> 安倍晋三首相は31日、英国のメイ首相と東京・元赤坂の迎賓館で約1時間会談した。経済分野や安全保障での戦略的な協力の方向性を示す共同宣言を発表。英国の欧州連合(EU)離脱を踏まえ、両国の自由貿易協定(FTA)締結に向け準備を加速する方針を打ち出した。インド・太平洋地域での安保協力の強化に軸足を置き、北朝鮮対応をめぐる連携強化も確認した。

《コメント》
・概略は上記の通りであるが、一に経済、二に安全保障という日英首脳会談の優先順位付けである。

・ 日欧のEPAが排他的なものではなく、それぞれの経済協定が並立してゆくイメージ。また、将来的には、日英、英米、日米の三角形のFTAというイメージ。

・ これからとこれまでとの相違は、「多国間」という概念/政策が半歩後退し、1985年のインターナショナル(国境ありの自由貿易)と、2005年のトランスナショナル(国境なしの自由貿易)の「中間」を模索する動きになっているというところか。

・ 報道は地味であるが、日英の安全保障面での関係は、既存の2+2に加え、今回、メイ首相がNSCに参加するなど、《準同盟国》へと距離を接近させている。

・ 何を護るかと言えば、海洋交易国家として生命線であるシーレーンを共同で、ということでしょう。米国で、伝統としての孤立主義が復活してきているという事情もあるでしょう。

・ やや狭い分野で観れば、英国は「テロ対策」では、米国と同様、ヒューミントシギントのいずれにおいても格段に秀でているが、後者の《シギント》においては、単に学ぶべきところがあるというだけでなく、「東京五輪」というイベントを控え、前々回のロンドン五輪でのテロ対策は、シギントの集大成でもあったので、(表向きの話題性はSNS五輪だったが) ストレートに言えば、ロンドン五輪でのシギントの実行基盤を「コピー」するよい機会である。(時間がそろそろ足りなくなってきているからとも言える。)

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