sumiikasumiの日記

とりあえず始めたところです

朝鮮半島情勢~北朝鮮の核問題を巡る米国の6つのシナリオ @日経

粛々と参りましょう、

経済制裁の最終カードを切る準備に入ったということで、当面は、中国の合意の取り付けと経済制裁の効果の見極めとなり、

即時的な軍事行動はなさそうだと観ていたのだが、

米軍の態勢についての情報によれば、(委細省略)

俄(にわか)に、軍事オプションが、再度浮上してきているようであり、

どのような状況が想定されていたのか? 確認しておきましょう。

・・・

表題副題は2カ月半前の日経から(↓)。

http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXMZO17706420V10C17A6000000/
(日経、「北朝鮮の核問題、6つのシナリオ」、鈴置高史/編集委員、2017/6/21)

会員登録が必要なので、図表中の「6つのシナリオ」の部分だけ、引用の上、コメントを付けておくと、

ーーー 引用とコメント始め ーーーー

米国の「北朝鮮の核」を巡る6つのシナリオ

【軍事的な手段】
1) 核施設を空爆
→日韓への反撃を防ぐため、ミサイル・長距離砲基地も攻撃

2) 空爆が地上戦に拡大
→米国の勢力圏拡大を恐れる中ロも軍事介入へ

《コメント》
・ 軍事オプションは二つ。

・ 二つのうち、2)の可能性には依然として乏しい模様。

・ 俄に再び浮上していると観られるのは、1)の核実施設への「限定空爆」であるが、空爆の対象は、核施設と狭くは限定されない模様。対象を拡げての限定空爆。(注記、伝聞観測、委細省略)

・・・

【交渉による解決】
3) 「核武装放棄」受け入れ
→見返りは在韓米軍撤収や米韓同盟廃棄など

4) 「米国まで届くミサイル開発中断」受け入れ
→見返りは米韓合同軍事演習の中止 (注記、2カ月半前)

《コメント》
・ この2カ月半の間に、ICBM試射と6度目の核実験が行われ、交渉による解決のオプションは後退した。

・ 別の形での交渉は続いているとも言える。北朝鮮はその軍事能力を誇示し、他方でその能力に見合った経済制裁を課す形での、チップのレイズである。

・・・

【その他】
5) クーデターで金正恩政権が崩壊
→次期政権に核を放棄させ、見返りに米国・日本と国交正常化

6) 現状維持~トランプ政権が行き詰まる場合
→日本・韓国に核武装を勧奨も。韓国は南北関係改善に動く

《コメント》
・ その他のオプションは二つ。

・ 軍事オプションが浮上するという場合、交渉のオプションと共にその他のオプションも相対的にシナリオとして後退するのだが、

・ 限定空爆の範囲を拡げる、という場合、5)との組み合わせを除外できない。

・ 6)の現状維持はあり得るが、例えば、事実上の「経済封鎖」を実施し、数カ月その効果を見守るということであるが、トランプ政権が行き詰まっての現状維持という展開にはなっていない。

ーーー 引用とコメント終り ーーーー


《纏め》
北朝鮮の核問題を巡る米国の6つのシナリオのうち、「限定空爆」のシナリオが、対象を核施設より拡げる形で、浮上している模様である。


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