sumiikasumiの日記

とりあえず始めたところです

梟通信~クマムシはなぜ強靭? 地上最強のクマムシと宇宙最強のゼノモーフの関係は?

まったりと楽しみながら参りましょう、

地上最強?と言われるクマムシと、

想像上、宇宙最強?のゼノモーフ/エイリアンの関係について。

・・・

お題は1年半前のナショジオのこちら(↓)に遡る。

http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/a/120100053/?ST=m_news
(ナショジオ/日経BP、「最強生物クマムシ、衝撃のDNA構成が判明~外来DNAが17.5%、乾燥、低温、放射線など驚異のストレス耐性を強化?」、2015/12/05)

クマムシが最強生物と言われているのは、その比類のない環境への《耐性》によるが、

【問】 なぜ、それほどの耐性がクマムシに備わっているのか? (極めて過酷な環境でも生き抜ける秘密はなんだろう?)

という謎、そしてその答え(↓)。

【答】 (要約) 特別な細胞膜の構造にある。それにより、過酷な環境で遺伝子が断片化しても修復が容易となるが、同時に外来遺伝子が水平伝播で入り込む。

外来遺伝子が多いという新たな発見(↓)。
>> 「動物のゲノムにこれほど多くの外来遺伝子が組み込まれているとは全くの予想外でした」とゴールドスタイン氏は述べている。

水平伝播というメカニズム(↓)。
>> クマムシは遺伝子の「水平伝播」によって外来DNAを獲得する。通常は親から子にDNAが受け継がれるが、水平伝播は異なる生物の遺伝物質が直接取り込まれる現象だ。

耐性が強いことと水平伝播の関係(↓)。
>> 細胞が水分を失うと、DNAが断片化する。そして、「細胞が水分を取り戻すと、細部膜は一時的に物質を通しやすい状態になります」とブースビー氏は説明する。
>> タンパク質や外来DNAの断片といった大きな分子も通過できるようになり、その後、断片化したDNAが修復される。「損傷したゲノムを修復する際、外来DNAを組み込んでいる可能性があります」

《コメント》
・ それって、ゼノモーフ/エイリアンと同じじゃないか(≧∇≦)b

・ ゼノモーフは、寄生によって、外来遺伝子を取り込むから、環境への耐性と適応性を備えている。

・ ゼノモーフの第二形態(フェイスハガー)がヒトを襲って、第三形態(チェストバスター)が寄生する。つまり、チェストバスターは体内で、ヒトの遺伝子を外来遺伝子として取り込んでいて、そこでは遺伝子の水平伝播が行われている。必ずしも摂食のためだけではない。結構すぐに体内から出てくるし。

・ 地上最強?と言われるクマムシと、想像上、宇宙最強?のゼノモーフ/エイリアンの共通点は、遺伝子の《水平伝播》にあり、それが強さの秘密だったのか(≧∇≦)b

・・・

と、思ったのが1年半前だったのだが、どうもその後、様子が変わっている(´・ω・`)

どんな風に変わってきているか、と言えば、

これら(↓)である。

http://sp.hazardlab.jp/know/topics/detail/2/1/21430.html
(ハザードラボ、「王蟲そっくり!超低温や宇宙でも生きる 地上最強クマムシゲノム解析」、2017/08/11)

https://www.gizmodo.jp/2017/04/tardigrades-surviving-dehydration.html
(Gizmode、「クマムシが地球上で最強な生き物である理由」、2017/04/09)

https://wired.jp/2017/03/27/secret-water-bear/
(Wired、「地球最強の生物クマムシ、その強靭さの秘密が明らかに」、2017/03/27)

《コメント》
・ つまり、どうなってきているか? と言えば、他の生物は糖を素材に、細胞が破壊されないように防御しているが、クマムシの場合は、特別なたんぱく質を作って同じく防御している(らしい)。

・ 1年半前の話はいったい何だったのだろう?(´・ω・`)

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