sumiikasumiの日記

とりあえず始めたところです

超常現象ファイル~ツインピークス The return の解釈編

まったりと参りましょう、

ツインピークス The return の解釈編。

衝撃の最終回(第17話/第18話) がポカン(´・ω・`)

だったので、全体を通してどうだったのかはよく分からないままだけれど、

全18話中の第8話が、(これもセリフがほとんどなく衝撃的だったけれど) 「物語の始まり」を示すということでは、大きな手掛かりとなるので、それを視聴した時、どういう「設定」を想起したのかを先ず記しておくと、

《マイ解釈》
・ 描写されていた原爆の映像は「トリニティ実験」だったので、神話的な解釈の切り口として、《三位一体》が加わるのだろうと。

・ そして、わけの分からない「羽根の生えた蛙」が、人々の口から体内に入るという摩訶不思議なシーンは、《図象》として、神が「眼」、聖霊が「鳩(羽根)」であるから、三位一体を象徴するのだろうと。

・ トリニティ実験のシーンに、巨人とローラの映像が重ね合わされて、破壊を通じての世界の「分離」が示唆されるのであろうと。分離を象徴するのが、登場人物達の「ドッペルゲンガー」ということになる。

・ 世界の分離は、《量子並行宇宙》の4つのレベルのうち、レベル4に相当するマルチバースが出現したことでもある。通常の/主流のレベル3のマルチバースでは、起こりうる可能性の全てに渡って並行宇宙が実在しているが、レベル3では自分のコピーはデコヒーレンスの過程によって見えない、となるから。レベル4では、レベル3で許されないドッペルゲンガーがあり、となり、また異なる物理法則を許容するので、あり得ない現象もあり、となる。

・ といった設定を想像していた。想像の参考にしているのは、こちら(↓)。

http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309267500/
(「西洋美術解読事典~絵画・彫刻における主題と象徴」、J・ホール著、河出書房新社、2004/05)

http://www.nikkei-science.com/page/sci_book/bessatu/51186.html
(日経サイエンス別冊、「実在とは何か?」、2012/08)

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/トリニティ実験

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/三位一体

・・・

ところが、

全体を通しての解釈は、どうも違うもののようである(´・ω・`)

ベストと思われる解釈を図示したものがこちら(↓)。 ツインピークス世界の曼陀羅か。

http://egradeshop.com/wordpress/wp-content/uploads/2017/09/nGvH-L6Nyagyw5BRDLt7GLu1vJeATudTfjNYYym0hE.jpg
(egradeshop)

その解釈の説明がこちら(↓)。

http://egradeshop.com/archives/807
(egradeshop、TWIN PEAKS THE RETURN 最終回/S3 E17&E18/PART17&PART18)

《コメント》
・ なるほど(*´∇`*)

・ 話が17話の前半で終わっていて、17話の後半と最終話は、いろいろな可能性のうちの二つをシミュレーションのように映し出しているということらしい。

・ 田舎の女子高生の殺人事件が一大叙事詩のようになっていって、いろいろな「ローラの物語」が提示されて〆になっている。ファンから続編を求める声もあるようだけれど、エンドレスという話なので、続編はなさそうである。

キリスト教の「予定調和」と哲学での「自由意思」は、相互の関係を含めて西欧での大きな主題であるけれど、デヴィッド・リンチ監督が作品中で提示しているのは、そのどちらでもない、となるのでしょう。

・・・

・ 蛇足ながら、来月公開の「ブレードランナー2049」の前編となる「ブレードランナー」(1982)では、三位一体が象徴されていたと言えるでしょう。

レプリカントのロイ・バッティがタイレル博士を殺害するシーンでは、タイレル博士の両眼が潰される。タイレル博士は創造主として父、ロイは息子。眼は父の図象。そして、ロイが定められた寿命を向かえる最期のシーンでロイの腕から放たれるのは鳩であり、鳩は聖霊の図象であるから。

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