sumiikasumiの日記

とりあえず始めたところです

梟通信~11年ぶり、最強クラスの太陽フレアが発生 @astroarts

まったりと参るのか粛々と参るのか、

昨日のテレビに映し出された太陽フレアの凄さは、

天体レベルで現象のスケールならでは(@_@)

・・・

表題副題はアストロ・アーツから(↓)。
http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/9360_flare
(アストロ・アーツ、「11年ぶり、最強クラスの太陽フレアが発生」、2017/09/06)

順不同で、

>> 太陽活動は約11年の周期で変動しており、2008年12月に始まった現在の活動サイクルのなかで太陽は極小期に向かっている。

《コメント》
・ 先ず、活動が低下しているフェーズで発生した大規模な爆発ということで、「季節外れ」である。

・ 太陽活動周期の様子がこちら(↓)だが、1)今の周期(サイクル24)での太陽の活動がピークが低くて弱いこと、2)サイクルの下降局面にあることが、冒頭図表で容易に確認できる。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/太陽活動周期

>> さらに同夜(09/06日本時間)21時ごろ、同領域でいっそう激しいX9.3の大規模フレアが発生した。最強であるXクラスのフレア強度が9以上に達したのは、2006年12月5日以来11年ぶりである。

《コメント》
・ そして規模が大きい。目算で地球10数個分が収まる程の大きさのフレアであった。

・・・

地球への影響は? 既に昨晩からプラズマが到達してきているが、宇宙天気予報によれば、ピークを向かえるのは本日の午後3時頃からである。

>> 21時ごろのX9.3フレアに伴い「コロナ質量放出(CME)」も起こった。CMEは太陽磁場のエネルギーが突然解放され大量のプラズマ塊が放出される爆発的な現象で、莫大な量の荷電粒子やエネルギーが地球へ到達すると磁気嵐が起こり、人工衛星やその観測機器が影響を受けたり、地球上でも通信障害が発生したりすることがある。

《コメント》
・ 通常は太陽風を原因に磁気嵐が発生するが、コロナ質量放出(CME)を伴うと、更に大きな磁気嵐が発生するという話。

・ 影響は通信障害と電子制御の異常。前者では通常の電波障害とGPSでの電離層遅延。後者で報道で話題になるのは1989年のカナダ大停電である(↓)。(その時のフレア強度はX11であった。また当時はサイクル22のピークにあった。)

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/1989年3月の磁気嵐

・ 直観的には、周期変動範囲内の事象であり、既に幾度か経験してきていることなので、惨事のような事態には至らないでしょう。(期待込み)

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以下、派生してのトピックを挙げておくと、

上記の太陽活動「周期」は、その原因/仕組みについては未だ謎/未解明なのであるが、モデリングと力業によって徐々に究明が進んできている(↓)。

http://www.aics.riken.jp/newsletter/201701/interview.html
(AICS/計算科学の世界、「京の中で太陽黒点の11年周期が見えてきた」、2017/01)

・・・

太陽活動により磁場への影響(磁気嵐)、電場への影響(電離層異常)が生じるが、逆に、地球側の活動による「電離層異常」が、近年、大規模地震の短期予測の手段として、その可能性が注目されている(↓)。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/電離層

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