sumiikasumiの日記

とりあえず始めたところです

シリア・イラク情勢~シリア政府軍、イスラム国の最終拠点、デリゾールに進軍 @FNN

粛々と参りましょう、

欧州情勢との関連で、

その外縁としてのシリア、及びイラクに引き続き注目してゆくという趣旨。

・・・

表題副題はFNNから(↓)。

http://www.fnn-news.com/sp/news/headlines/articles/CONN00369685.html
(FNN、「シリア政府軍、イスラム国拠点に進軍」、201709/07/11:56)

>> シリア国営メディアによると、ロシアの空爆支援を受けたアサド政権軍は5日、東部のデリゾールに進軍した。
>> シリアでは、「イスラム国」が首都と位置付ける北部ラッカでも、アメリカが支援する民兵組織が奪還作戦を行っていて、デリゾールは「イスラム国」の主要幹部らの逃亡先とされていた。

《コメント》
・ 米軍とシリア民主軍(クルド部隊)によるラッカ包囲戦は、9月初旬に旧市街を制圧して以降のニュースフローに乏しい。

・ 前稿にて、「ラッカ奪還の進捗ペースが上がれば、焦点は、東部デリゾールの年内の奪還作戦開始へと移り、2014年に世界の耳目を集めたイスラム国(IS/ISIL)を巡る騒乱も、いよいよの最終局面を迎える」と申し述べたが、上記報道は、ロシア軍とシリア政府軍が、ラッカ奪還を待たずして、最期の奪還作戦に向けて行動を起こした、ということになる。

・ デリゾールは、シリア内線の終結後を見据えて、その奪還を巡り、各勢力(ロシア=シリア、米国=クルド族、イラク)の鬩ぎ合いの舞台となると観ていたが、シリア領内での米国の影響力/干渉を極小化する上では、米国がラッカに集中している今の方が有利というロシアの局面判断なのだろうか? (武勲の実績を競うという展開?)

・・・

同じく時事通信(↓)。

https://www.jiji.com/sp/article?k=2017090501182&g=isk
(時事通信、「シリア政権軍、ISの包囲突破、シリア東部の要衝デリゾール」、2017/09/06/00:49)

《コメント》
・ 政府軍の動きとしては守備的であり、FNNが伝える進軍とはニュアンスを異にする内容である。

・ デリゾールまで補給線が長く、またロシア空軍の空爆射程の限界距離に相当し、更にISにとっては後がないので、デリゾール攻略は容易でないと思われるのだが。

続報を待つ。

ーーーーーーーーーーーー