sumiikasumiの日記

とりあえず始めたところです

シリア・イラク情勢~次の戦争に向かい始めた中東? @WSJ社説

粛々と参りましょう、

シリアでのラッカ、デリゾールでの奪還作戦/IS包囲戦に注目してきたが、

これまでとは違ったファクターが登場してきている。

IS掃討を見据えての新たな動きの始まりと言えるのかもしれない。(ISの勢力が抜けた後の勢力均衡に向けての動き)

端的に、

表題副題のWSJ社説のヘッドラインが示す「次の戦争」がそれだが、

http://jp.wsj.com/articles/SB11994208014011523431404583379801683103398
(WSJ【社説】、「次の戦争に向かい始めた中東
イスラエルとイラン、シリア南部で衝突の危険高まる」、2017/09/08/16:16JST)

次の戦争には、イスラエルvsイランのみならず、クルドvsシリアという構図も含まれてくる。

そして、新たな動きを示唆する事象が直近でのこれら(↓)である。

http://news.tbs.co.jp/sp/newseye/tbs_newseye3150627.htm
(TBS、「シリア内戦、国連機関初認定、政権側が化学兵器を使用」、2017/09/07/11:23)
オバマ政権下であればレッドライン越え、仏米英による軍事介入が起こり得たという意味で、重大な事象である。(使用の真偽はともかく。また信憑性はあるとも観るが)

http://www.news24.jp/sp/articles/2017/09/08/10371942.html
(日テレ、「イスラエル、シリア国内の軍施設を攻撃」、2017/09/08/03:04)
ー 間髪入れずのイスラエルの行動。化学兵器工場への空爆だったかどうかはともかく。

・・・

《コメント》
・ 次なる戦争の影響であるが、テロ組織が相手ででなく、国家が前面に現れる上、米露関係が後退しているから、むしろ相当に厄介である。米・クルド・イスラエルvsロシア・イラン・シリア。並行して、クルドvsトルコ。

・ 流れとして、おそらくイランへの経済制裁が浮上してくるはず。また、地域的にクローズアップされてくるのはイラクであり、注目してゆくべきはホルムズ海峡を挟んでの、サウジとイラクの関係である。

・ 新たな動きにより、テロと移民・難民問題の視点で、欧州周辺域としてのシリア・イラク、というようには単純に括れなくなってきた。

・ 我が国への影響も間接的にしかし少なからず及んでくる。朝鮮半島が不穏な情勢にあるが、米軍の展開能力を考えた時、極東と中東での二正面での同時展開は難しいからである。

続く。

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