sumiikasumiの日記

とりあえず始めたところです

朝鮮半島情勢~安倍首相がインド訪問へ、北朝鮮圧力強化確認 @毎日新聞

粛々と参りましょう、

表題副題は毎日新聞のこちら(↓)から。

https://mainichi.jp/articles/20170913/k00/00m/010/070000c
(毎日新聞、「インド、安倍首相が13日から訪問 北朝鮮圧力強化確認へ」、2017/09/12/19:54)

なぜ、インドなのか?

その他の国々との調整が並行しているので、(後述)

動きの「全体」を規定しているであろう要因を推測してみると大きく二つ、

一つが核実験直後に発せられているトランプ政権からのメッセージ(↓)。

http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLAS0040018_T00C17A9000000/
(日経、「トランプ氏、北朝鮮取引国との貿易停止検討」、2017/9/04/01:34)

もう一つが北朝鮮との貿易の状況(↓)。

http://www.epochtimes.jp/2017/09/28331.html
(大紀元、「米国が北朝鮮取引国と貿易中止したら、影響を受ける国は?」、2017/09/09/13:00)

・・・

記事中で指摘されている北朝鮮との貿易の状況として、

輸出分野(=北朝鮮側の外貨獲得源)でのそれ(↓)。

>> 北朝鮮の最大の貿易相手国である中国は毎年、北朝鮮の輸出・輸入総額の8割強以上を占めている。(中略)
>> 北朝鮮の第二の貿易パートナーはインド。(中略)
>> 中国とインドに続いて、輸出分野ではパキスタン北朝鮮輸出総額の1.5%)、サウジアラビア(同0.89%)。

《コメント》
・ 輸出分野では、中国・インド・パキスタンサウジアラビアという並びに。

同様に、輸入分野(=北朝鮮側の財・サービスの入手源)での状況(↓)。

>> 輸入分野ではロシア(同国輸入総額の2.3%)、タイ(同2.1%)、フィリピン(同1.5%)、メキシコ(同1.3%)。

《コメント》
・ 輸入では、(中国)・ロシア・タイ・フィリピン・メキシコという並びに。

・・・

経済制裁という場合、その実効性という点で、《中露》が重要な位置付けにあることは明らかであるが、

中露のことについては、既にいろいろ指摘されているので、重要だがいったん脇に置いて、中露以外の《その他》の国々に注目すると、

具体的にはどうなっているのか?

その一つが、冒頭での安倍首相によるインド訪問。

インドと同じく、輸入分野で並行しているのが中東諸国でこちら(↓)。

http://www.asahi.com/sp/articles/ASK9C2HR2K9CUTFK003.html
(朝日新聞、「中東歴訪の河野氏、国際社会の圧力必要、北朝鮮めぐり」、2017/09/11/11:04)
ー 輸入分野での上位にあるサウジアラビアが含まれる。

輸出分野ではどうなっているか?

メキシコ(↓)。北朝鮮大使の国外追放。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170908/k10011131501000.html
(NHK、「メキシコが北朝鮮大使を国外追放へ」、2017/09/08/09:51)
ー メキシコは米国との間にNAFTAの再交渉問題に直面している。

フィリピン(↓)。北朝鮮との貿易停止。
http://www.sankei.com/smp/world/news/170909/wor1709090010-s1.html
(産経、「フィリピン、対北貿易を停止北にとって第5位の貿易相手国」、2017/09/09/07:22)
ー フィリピンはイスラム過激派によるテロ活動に直面している。

タイ(↓)。日タイの経済協力の強化。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170912/k10011136581000.html
(NHK、「日本タイ、修好130年記念、経済協力のシンポジウム」、2017/09/12/17/15)

・・・

《コメント》
国連安保理経済制裁が可決されてもそれは手続きであって、実効性が担保できるかどうかは別の話であって、個々の国々が動かなければ始まらない。

・ また、個々の国々が動くかどうかは、個々の国々の主体性は重要だが、主体性を促す働きかけも重要である。(外交の箇所に相当)

北朝鮮への《制裁と対話》という場合、用いられる制裁と対話の言葉の定義に、結構、曖昧さがある。(達成目標の設定の曖昧さ) 同様に、制裁と対話という場合、その「相手」は北朝鮮だけに限られない。

経済制裁の実効性という場合、中朝国境の闇経済を含めて、中露のファクターが重要であるが、その他の国々の行動がテキトーであると、中露の行動に期待することはなおのこと難しいから、その他の国々がきちんと対処することが、結構、重要である。

・ 安倍政権への毀誉褒貶は激しいが(メディアと野党)、上記に観られるように、結構、その外交は、ツボを外さずに組み立てて行われているのではないかと思う。(私見)

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