sumiikasumiの日記

とりあえず始めたところです

どうなる憲法改正~自民憲法改正議論、自衛隊存在明記、具体案作成し議論へ @NHK

粛々と参りましょう、

表題副題は、NHKのこちら(↓)のヘッドラインから(ママ)。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170912/k10011136781000.html
(NHK、「自民憲法改正議論、自衛隊存在明記、具体案作成し議論へ」、2017/09/12/19:08)

《コメント》
内閣支持率が回復してきたからだとは思いません(笑

・ 個人的には、周辺情勢が変化してきたので、憲法改正論議の重要性を認めつつも、政治的リソースをそこに消耗するより、現実的な施策が優先される時間帯にあると観ていて、例えば、「防衛予算」の適切な増額であったり、組織犯罪処罰法(所謂共謀罪)の「運用」に関する必要かつ追加的な法整備であったり。

・・・

日本国憲法について言えば、(持論は脇に置いて)

例えば、九条の解釈やその改正の是非以前に、

そもそも《分量》が少ない、という、目から鱗的なこちら(↓)の指摘に、大いに同意している。

https://www.google.co.jp/amp/ironna.jp/article/4403/amp
(Irrona、井上武史/九州大学、「日本国憲法の語数は世界一少ない? 70年間改正を阻む「分量」の盲点」)

直接の参照は個々人の興味に委ねつつ一部を引用して、

「分量」の比較箇所(↓)。
>> もちろん、連邦国家であるアメリカやドイツとは同列に論じることはできないが、しかし、同じ単一国家であるフランス、イタリア、韓国と比較しても、日本国憲法の分量はそれらの半分程度でしかない。各国には固有の事情があるとはいえ、これだけの分量の差はもはや誤差の範囲を遥かに超えている。つまり、日本国憲法は著しく語数の少ない憲法なのだ。

「少ない分量」の意味するもの(↓)。
>> 憲法の語数が少ないということは、憲法に含まれる規範の量が少ないということである。それはつまり、憲法として通用するルールが少ないということだ。

《コメント》
・ 数学で言えば、定理を生成する大もとの公理系が小さい/貧弱であることに相当する。それと等価な数理/論理システムで言えば、推論の能力が低いことに相当する。

・ 自然に想起されるのは、ある程度の人口や経済の規模を擁する国々では、相応の規模の法体系があっておかしくない、ということだが、似かよった国々との比較で足りないとなると、【問】 果たしてそれで間に合っているのか? となる。

・ ただし、国の図体が大きいと、相応の法体系がないと国として回らない。だから、憲法に国を合わせるのではなく、国に憲法を合わせるというのが自然のなり行き/現実的な対処法だろう。【答】 結局、足りてないものを補おうとすると、方法としては、大きく三つで、1) 状況に応じて憲法の《解釈》を変える、2) 多くの法律を作ってゆく、(根拠法の方は曖昧) 3) 同じく最高規範に位置付けられる《条約》で補う (典型的に日米安保) 、となる。実際にそうなっていると観る。

・ 関連して、日本国憲法については、米国の押し付けかどうか?が従来から一部で話題になり続けてきたが、押し付けであろうとなかろうと、分量が少ないということは、かなり急いで作ったからだということが言えると思う。

続く。

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