sumiikasumiの日記

とりあえず始めたところです

超常現象ファイル~フェイクニュースを見破るためには? @Trendmicro

まったりと楽しみながら参りましょう、

フェイクニュースは超常現象のカテにて、

表題副題はトレンドマイクロのリリースから(↓)。

http://blog.trendmicro.co.jp/archives/15789
(Trendmicro、「フェイクニュースを見破るためには?」、2017/08/31)

《コメント》
・ 過去1年間の出来事が整理され纏められている。

・ 対策については、ユーザー側からの視点で、フェイクニュースの見分け方(特徴)と対処法を取り上げている。一言で言えば、《リテラシー》の向上である。

・ 但し、ネット上でのリテラシー向上については、その《限界》が別の視点から指摘されている(↓)。Natureによる。

http://www.natureasia.com/ja-jp/research/highlight/11980
(Nature、「フェイクニュースや作り話が広まる理由」、2017/06/27)

《コメント》
・ かいつまむとその内容は、1) 情報の質と多様性の確保を両立させるトレードオフのポイント(最適点)が理論的に存在する、(拡散モデル) 2)しかし、現実には(観測に基づくと)、情報の「流通速度」は情報の質に拠っていない、3) 結果として、フェイクニュースや作り話が広まる、という現象が発生し、4) 対策として、botの規制が先ず挙げられる、となる。

・ これは、言い換えれば、《言論の自由市場》が阻害されているということを意味する。

・ 聞き慣れている言論の自由というより、聞き慣れない《自由市場》という考え方が重要である。権利章典に由来する。市場機能が働くという、ある種の摂理を想定していて、それが自由概念を支えるからである。

https://americancenterjapan.com/aboutusa/translations/2654/
(アメリカンセンター、「権利章典言論の自由」)

フェイクニュース対策としては、フェイクニュースと(誰かが)認定し、政府に替わってSNS運営事業者が規制するというのが、一つの手法であり、昨年来からの流れ(対症療法)であるが、「言論の自由市場」の原則を、緊急避難的とは言え、損ねている。

・ 嘘なのか、異端であるが斬新な新仮説/対立仮説なのかどうか? は、ある程度の時間をかけてみないと分からない。ということで、言論の自由市場に委ねる、となっていた。(理想というか常識的な処方箋を採用していたわけである)

・・・

《纏め》
・ 当面は、緊急避難的なトップダウンでのニュース規制と、理屈に即してのボトムダウンでのbot規制とが、挟み撃ちの形で並行する。

・ 前者(ニュース規制)は、「言論の自由市場」という基本価値に抵触し、暫定的であり試行錯誤的である。

・ マスメディアの側でのフェイクニュース問題への対策は、また別の話である。botを原因にしたものではないから。むしろ、トレンドマイクロが推奨するユーザー(受信者側)のリテラシー向上策は、マスメディア(発信者側)に適用/採用を促したほうが、効果的であろうかと観る。

続く。

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