朝鮮半島情勢~北朝鮮、準長距離弾道弾を試射、今回はグアムを射程圏に収める
粛々と参りましょう、
朝のNHKニュースの初っぱなからで眠気が覚めた(´・ω・`)
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着弾/着水までの時間と着弾地点に注目していたが、
それぞれ20分間と、襟裳岬東2000km、
前回が襟裳岬東1180kmであり、水平到達距離2700kmであったから、
今回は射程を800km伸ばし、3500kmに。
平壌→グアムの距離が3400kmであるから、今回はグアムを射程圏内に収めることに。
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飛翔時間は20分であるが、打ち出しの最高速度を得るためのブーストに約▲20%を消費するから、計算上の飛翔時間を16分とし、
時間と距離から概算すると、
http://keisan.casio.jp/exec/system/1204505808
(カシオ、時間と距離による計算)
初速21400km/h、打ち出し角度52度、垂直到達高度1100km等を得る。
打ち出し角度はほぼ最小エネルギー軌道を得るための45度に近く、(45度で計算しても結果に大きな差がない)
試射された弾道ミサイルが、火星12型か火星14型かと言えば、
上記の結果(示した性能)から、前回と同じく準長距離弾の火星12型であることが推測される。
試射の目的としては、国連での経済制裁決議への反応という政治的側面があるが、
同時に、前回の試射では十分にグアムを射程に収められていなかったから、その能力があることの軍事的側面からの示威行動となるのだろう。
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続報を待つ。
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以下、関連情報の追記欄。
《追記事項》
・ 菅官房長官による9時からの2度目の会見で、着弾地点を襟裳岬東2000km→2200kmに微調整。トータルの水平到達距離は3500km→3700km。(この数字は、当初の韓国軍による推計と一致)
《追記事項・その2》
・ 試射された弾道弾の到達高度は、800kmとのこと。現行のSM3ブロック1Aの射高(迎撃高度)は、想定射角30度-45度に応じて70km-500kmとされるが、今回の最小エネルギー軌道での到達高度800kmはその最大射高600kmをも越える。SM3ブロック1Aは、射高1000km-2000kmの「ブロック2A」へと現在進行形で更新されつつあるが、今回の結果を踏まえれば、その全面更新配備を急ぎ前倒しする、と自ずとなる。
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