sumiikasumiの日記

とりあえず始めたところです

その後のユーロ危機~ロンドン地下鉄テロ、二人目の容疑者を拘束、警戒レベルは引き下げ @産経

粛々と参りましょう、

表題副題は産経のこちらから(↓)。

今回の事件については、逐次、取り上げてこなかったが、

「テロ対策」はフォローの対象であり、

下記の産経の記事中には断片的ながら、

英国のテロ対策の「特徴と水準」を見て取ることができるので、取り上げて記録しておきましょう。

・・・

http://www.sankei.com/smp/world/news/170917/wor1709170030-s1.html
(産経、「逮捕の18歳少年、国外逃亡図ったか、仏行きフェリー乗り場で拘束 2人目の21歳も逮捕~ロンドン地下鉄テロ」、2017/09/17/17:42)

《コメント》
・ 特徴と水準が見て取れるのは、記事の最後のこちら(↓)の箇所。

>> BBC放送によると、少年は手製爆弾を地下鉄車内に仕掛けた。警察当局は防犯カメラの映像から顔認識技術によって少年を割り出した。協力者など全容解明を急ぐ。

・ 防犯カメラの映像から画像認識で身元を割り出すには、予め容疑者に関する情報が「登録」されていることが必要で、それに基づいて即時、照合している、となる。

・ また、防犯カメラは地下鉄構内/ホームに設置されているものであるが、防犯カメラでの映像は、単に目視でモニター/録画されているのではなく、認識・照合・検出の実行基盤と連携している、となる。

・ 第二の容疑者が比較的短期間に確保されており、また、第一の容疑者の供述の内容は他の報道を含めて伝えられていないため、容疑者に関する情報が予め分類され、関連付けられていることが推測される。

・ もちろん、第一の容疑者の家宅捜査で関係者を割り出して追跡するのが一般的/定石であるが、第二の容疑者の確保が先行し、第一の容疑者との関係を取り調べで追及するのはこれからである(↓)。

https://www.jiji.com/sp/article?k=2017091700347&g=int
(時事通信、「地下鉄テロで2人目拘束、警戒レベル引き下げ」、2017/09/18/00:19)

・・・

・ 今回の地下鉄テロで、トランプ大統領のツイッターでの発言が物議を醸しているが、初期の報道で、英警察/ロンドン市警の動向が伝聞で報じられている(↓)。

http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLASGM15H5X_V10C17A9000000/
(日経、「ロンドン地下鉄でテロ、22人負傷、容疑者特定か」、2017/09/15/18:20 )

>> 一部メディアは、英警察が防犯カメラの映像を基に容疑者を特定したと報じている。

・ つまり、トランプ大統領は迂闊に捜査情報を口にしたのかもしれないが、ニュースを観て、思いついたことを口に出しただけなのかもしれない。

・ ロンドン市警が即時、容疑者を特定するには、容疑者情報を予め持っていることが必要であるし、情報を持っているなら、当局がもう少し早く行動していたら、となるわけである。但し、常時監視対象は数千人に及ぶから、果たしてそれができたかどうかはまた別。

・ なお、ロンドン市警はそれ自身でかなり高度なテロ対策の《シギント》の実行基盤を構築・運用して久しい。ロンドン五輪は、情報通信技術との関連で、SNS五輪として注目されたが、それは、裏方では、テロ対策五輪でもあったから。

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