どうなる衆院選~国連総会、今日から首脳演説、 トランプ大統領・北朝鮮に注目 @NHK
粛々と参りましょう、
語彙/単語の持つ意味が、文や文章の中で確定していくように、
事象(イベント)の持つ意味も、事象の繋がり、背景/文脈の中で確定してゆく、と観ています。
個々の事象は文脈の中でその意味を獲得する、とも言えるでしょう。
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表題副題はNHKのこちら(↓)から。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170919/k10011146981000.html
(NHK、「国連総会きょうから首脳演説、 「トランプ氏」、「北朝鮮」に注目」、2017/09/19/04:53)
記事のポイントとなる2箇所を引用し、
「背景/文脈」の観点から、コメントを付しておきましょう。
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トランプ大統領の国連デビュー(↓)。
>> ことしの国連総会では、国連が2030年までの世界の持続可能な開発に向け、地球温暖化対策や、難民・移民の保護などを掲げる中、アメリカ第一主義を掲げるトランプ大統領が地球規模の課題にどのような立場を示し、国際社会との協調姿勢を示すのかが注目されています。
《コメント》
・ これまでの経緯から、いかにも国連とトランプ大統領の「確執」が想起されそうなところであるが、そうではなく、焦点は《国連改革》である。
・ 既に「伏線」が張られていてそれがこちら(↓)。
https://mainichi.jp/articles/20170919/ddm/002/030/070000c
(毎日新聞、「国連改革、米が10項目、トランプ氏、政治宣言に、128カ国賛同」、2017/09/19)
・ その論理は、集団防衛の同盟国に対し、米国がボランティアで防衛負担を肩代わりしているのではない、というのと同じ。
・ 米国を筆頭に、主要国の国連分担金に見合った、結果が出せる/機能する国連を要求し、日独の同意を取り付けている。今の事務総長とも緊密に連携している。
・ 株主が経営に関与するという考え方なのだ、とみれば、トランプ大統領の行動パターンはすっきりしてくる。
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我が国にとっても重要な北朝鮮問題の取り扱い(↓)。
>> また核・ミサイル開発を加速する北朝鮮への対応も活発に議論されるものと見られ、安全保障理事会で各国の外相が参加する閣僚会合も開催される見通しで、圧力の強化を訴える日本やアメリカなどと対話の再開を重視する中国やロシアが足並みをそろえ、国際社会が結束を示せるかも大きな焦点となります。
《コメント》
・ 国連も「権力」であり、その行使形態が、大きく報償・威嚇・条件付けの3つであることに、違いがない。
・ 国連で、威嚇権力として事実上の拘束力を発揮し得るのは「安全保障理事会」だけであり、総会に求められている機能は、条件付けである。言い換えれば、コンセンサスの浸透を図ること。
・ 安保理で既に全会一致でコンセンサスが形成されているので、総会で揉めたり覆ったりすることはなく、注目点となるのはコンセンサスをどう《表現》するのか? でしょう。
・ 安倍首相の総会演説がどのような内容か? は予め、発信されている(↓)。総会演説に向けて張られている伏線と言えるでしょう。
http://s.japanese.joins.com/article/548/233548.html
(中央日報/韓国、「安倍首相、NYタイムズに寄稿、北との対話は意味がない」、2017/09/18/16:01)
・ 落とし所/着地点が曖昧な対話には意味がない、とは言えるでしょう。(議題/アジェンダが設定されていない会議と同じ)
・ トランプ大統領にせよ、安倍首相にせよ、その主張のおおよそは、予め提示されてきているので、総会での注目点は、それがどう表現されるかにあるでしょう。(スピーチライターの腕前が試されるところでもある。)
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《纏め》
・ 表題のどうなる衆院選? との関連で、背景・文脈となる今回の国連総会はとても重要。
・ 衆院選の背景・文脈として重要なトランプ大統領の極東アジア歴訪も、国連総会を踏まえてのものとなる。
・ 衆院解散は日程を含め確定同然だが、その最終判断について、安倍首相が国連総会からの「帰国後」としているのは、重要な背景・文脈が確定した後ということに。(国連総会演説が、解散総選挙の所謂、大義に)
続く。
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