sumiikasumiの日記

とりあえず始めたところです

朝鮮半島情勢~対照的な、中国5大銀の対北朝鮮取引停止と金正恩国務委員長の声明全文 

粛々と参りましょう、

引っ越しをしたので時事ネタにすっかり出遅れている。

夏場の悪天候と運動不足で筋力が落ちてしまって、鈍っている腰が重い(>_<)

・・・

全く対照的な、

中国5大銀の対北朝鮮取引停止と金正恩国務委員長の声明全文。

この二つが全く対照的なのは、

中国政府が米国の行動(二次的制裁)に先回りして応じているのに対して、

(米国を取るか、北朝鮮を取るかの二者択一で、米国を選択している)

北朝鮮金正恩国務委員長の声明は、

米国の言葉(トランプ大統領演説)には反応していても、米国の行動(二次的制裁)について全く反応していない

というところにある。

http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLASGN21H1X_R20C17A9000000/
(日経、「トランプ氏、対北朝鮮で追加制裁 、中国も協力」、2017/09/22/02:53)

https://mainichi.jp/articles/20170923/ddm/001/030/167000c
(毎日新聞、「対北朝鮮、中国5大銀が取引停止、当局意向で実施、2017/09/23)

《コメント》
・ 米国の要請に応えている。(要請に応えなければ、中国は北朝鮮の貿易・金融取引の相手として米国から制裁を受けるが、それを自らの行動として、事前に回避してきた。)

・ 11月初旬のトランプ大統領「訪中」の地均し/環境作りとなっている、とも言える。

対照的に、

http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLASGM22H3L_S7A920C1FF8000/
(日経、「金正恩氏の21日の声明全文」、2017/09/22/17:06)

《コメント》
北朝鮮にとって、中国を含む金融制裁は、「外貨遮断」の最も大きな痛手となるが、北朝鮮金正恩国務委員長の声明には、金融制裁について、一切の言及がないことが確認できる。

・ 米国の言葉(トランプ大統領演説)には反応していても、米国の行動(二次的制裁)について全く反応していない。

・・・

・ 中国が残している非軍事的な最後のカードは、「原油禁輸」である。

・ 米国が残している非軍事的な最後のカードは、金氏一族の「資産凍結」である。

・ これらを温存すること、つまり北朝鮮の退路を完全には断たないことが、事実上の「対話」である。逆に言えば、それらのどちらかが発動される時、軍事オプションがメインシナリオに格上げされる。当面は「対話」の時間帯にある。

ーーーーーーーーーーーー