sumiikasumiの日記

とりあえず始めたところです

朝鮮半島情勢~米朝軍事衝突に現実味? あらゆるシナリオ想定をと英シンクタンク @NHK

粛々と参りましょう、

北朝鮮情勢への対応は、一部の野党やメディアはそれを否定もしくは過小評価していても、

今回の解散選挙の十分な争点の一つ足り得ると観ています。(私見)

また、

北朝鮮情勢がいつ切迫するかは定かでないにせよ、緊張/切迫の度合いにも時間軸上での濃淡があり、

向こう1カ月の超短期のスパンでは切迫の度合いは低く、その後の時間帯において、緊張/切迫の度合いが高まる、

であるから安倍政権は、米国・中国と調整しながら、早めの解散総選挙を実施した、

そう強く推測しています。

・・・

表題副題は、NHKのこちら(↓)のヘッドラインから。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170929/k10011161231000.html
(NHK、「米朝の衝突に現実味、あらゆるシナリオ想定を、英シンクタンク」、2017/09/29/08:04)

幾つかの要所を取り上げコメントを付しましょう。

記事の概要の箇所(↓)。
>> イギリスのシンクタンク、王立防衛安全保障研究所は朝鮮半島の情勢について、「アメリカと北朝鮮の衝突が現実味をおびてきている」として、各国はあらゆるシナリオを想定して対応を検討すべきだと呼びかけました。

《コメント》
どのような衝突が現実味を帯びてきているのか?

それがこちら(↓)の箇所。

>> 北朝鮮が7月に行ったICBM大陸間弾道ミサイル、「火星14型」の発射がきっかけとなって「ここ数か月で朝鮮半島におけるアメリカと北朝鮮の衝突は現実味をおびてきている」としています。

>> そして、衝突が起きるシナリオとして、北朝鮮がアメリカによる奇襲攻撃があると考えて攻撃に踏み切る、北朝鮮のミサイルがグアム島やアメリカ西海岸の沖合まで到達する事態となってアメリカが攻撃することなどをあげ、衝突による死者の数は数十万人に上るおそれがあると警告しています。

《コメント》
米朝衝突が現実味を帯びている/可能性が上がっているとみなす主たる理由はICBMの開発の進捗にある。(米国側での危機感の高まりがある、と言ってよいでしょう)

・ 提示されているシナリオは、1)北朝鮮側からの開戦、2)米国側からの開戦、(予防的先制攻撃) の二つ。

米国側が予防的先制攻撃に踏み切る/仕掛ける理由(↓)。
>> 報告書は、アメリカのトランプ大統領が軍事力の行使を選択するとは今なお想像しにくいとする一方で、北朝鮮核兵器で攻撃する力を持つ前に問題の解決に乗り出す可能性も排除できないとしています。

《コメント》
北朝鮮側の実践配備が十分に整う前に叩く、という理由/動機。

・ それでは、実戦配備の時期はいつ頃か?

https://mainichi.jp/articles/20170726/k00/00e/030/257000c
(毎日新聞、「北朝鮮、来年にもICBM実戦配備、米紙報道」、2017/07/26)
>> 米ワシントン・ポスト紙は25日、北朝鮮が早ければ来年にも米国本土に到達する核兵器装備の大陸間弾道ミサイルICBM)を実戦配備する可能性があると報じた。米国防情報局(DIA)の分析を基に伝えた。

《コメント》
・ 時期は、早ければ来年中。ソースはDIA。

・ だいたい1年後くらいのイメージになるだろう。

・ 元の英シンクタンクの二つの大まかなシナリオの2)、米国側の予防的先制攻撃に戻ると、その時期は、2年後ではタイミングを逸する。向こう1年以内のどこかで、というイメージになるだろう。

北朝鮮がどう行動するかは分からないが、米国について言えば、意思決定の時期は米国自身で決められる。

・ 例えば、向こう1カ月の超短期間に(選挙期間中に相当する)、米国が予防的先制攻撃をするかどうか知らないが、1) 予防的先制攻撃をするにせよ中国の事前了解はMUSTであり、2) 中国が重大な意思決定を下せるのは10月中旬の共産党大会を終えてからであり、3)11月初旬にトランプ大統領の極東アジア歴訪(日中韓)が予定されている、等の理由から、北朝鮮情勢が緊張/切迫の度合いを上げてゆくのは、向こう1~2カ月という超短期ではなく、2018年の後半(7-12月)であるはずだ、と強く推測しておきましょう。


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関連情報の追記。

英国テレグラフ紙による報道(↓)。

http://www.telegraph.co.uk/news/2017/09/29/britain-must-prepare-real-possibility-us-war-north-korea-report/
(The Telegraph, Britain must prepare for 'real possibility' of US war with North Korea, report warns)

《コメント》
NHKの記事内容に加えて、非対称戦(ゲリラ戦)への言及、米国が外交上の許容限界に達しているとの言及あり。

・ 記事のブレットポイントは赤線でマーキングされていて、NHK記事はそこを概ね網羅して取り上げている。