sumiikasumiの日記

とりあえず始めたところです

どうなる衆院選~希望の党の「石破首相指名」浮上@産経 どういう状況でそれが起こり得るのか?

粛々と参りましょう、

表題副題は産経のこちら(↓)から。

石破首相になったらいい・ならないほうがいい、それらの期待/願望は脇において、

どういう状況であればそうしたことが起こり得るのか?

予め、検討しておきましょう。

・・・

検討に入る前に、産経(↓)。
https://www.sankei.com/politics/amp/171007/plt1710070023-a.html
(産経、「掟破りの奇策、小池百合子代表以外の候補不在反映、希望の党の「石破首相指名」浮上」、2017/10/07)

時事(↓)。
https://www.jiji.com/sp/article?k=2017100501054&g=pol
(時事通信、「小池氏、首相指名で揺さぶり、奇策に自民警戒」、2017/10/05/20:30)

《コメント》
・ 石破首相指名は、奇策というか、予め察しのつく話だから、奇策とは言えないだろうし、

・ 「加計騒動」からそうした合作の気配が十分にあったし、こうして露見してしまえば、その手は封じられたも同然でしょう。

・ 手詰まりになると、一転してやけくそで小池都知事衆院選出馬もギリギリでありか?

・・・

どういう状況であればそうしたことが起こり得るのか?

前掲のニコニコの予測を参考にしつつ、部分で修正をかけながら、小池氏ら(前原氏や小沢氏や細川氏らを含む)が、どれくらい自民党に手を突っ込む必要があるのか、試算しておきましょう。


【ケース1:ニコニコの予測に近い場合】

《コメント》
・ この場合は、小池氏らの負けなので、何も手の施しようがない。

・ 一転して、小池氏が安倍首相に再接近する。或いは、都知事として小池氏がもつかどうかが試される、という選挙後の展開に。


【ケース2:自民単独過半数233議席をキープする場合】

《コメント》
・ 与党は、与党で過半数をキープすることを目標に設定しているが、その場合だと、公明35議席、自民200議席で、自民は▲80議席減らすことになり(大敗の範疇に入り)、事実上、安倍首相の続投/留任は難しくなる。

・ 従って、自民単独過半数233議席の獲得が政権維持の目安となる。自民▲50議席が目安。

・ ラフに計算すると、

1) 維新が+10議席はあり得ない、それが希望の比例として乗るとして、希望が90議席

2) ニコニコ予測から自民が▲30議席単独過半数。その▲30議席が希望に乗るとして、希望が120議席

3) 立憲民主が判官贔屓で頑張ってニコニコ予測に近い20議席。(甘くしておく) 共産党は確実に20議席。旧民進党の無所属の幹部は選挙に強いので、10議席。(これも甘くしておく)

4) 小沢シナリオでは(笑、希望と立憲民主と共産党との連携は潜在的にイキである。従って、選挙後の《非安倍》陣営の議席は、120+50=170議席

5) 自民単独過半数であれば、公明は現状の連立の枠組みを維持。維新は中立としておくと、与党265議席と《非安倍》との差は、95議席となり、この差をひっくり返すには、48議席の移動があればよい。

6) 自民党から約50議席を抜くのはさすがに無理。公明党の35議席をひっくり返すと約15議席を抜けばよいとなる。20議席までであれば可能な範囲。しかし、自民単独過半数のもとで公明党をひっくり返すのは難しい。

7) このケース2では、石破首班指名をしても結果を伴わないので無意味。


【ケース3:与党過半数233議席をキープする場合】

・ 与党が防衛線としている最低ライン。与党過半数233議席をキープと言えば聞こえはよくとも、自民党が▲80議席を失う場合となる。さすがに選挙後に自民党内が揉めておかしくない。

・ ケース2に対して自民は更に▲35議席の減少である。

・ ラフに計算すると、

1) 自民の減少分が《非安倍》陣営に移動する。ラフにそれが希望に乗るとして、希望が155議席。その他の《非安倍》の50議席と併せて、《非安倍》トータルで205議席となり、与党の233議席に拮抗してくる。

2) 与党と非安倍の差28議席をひっくり返すには、15議席を自民から引っ張ってくればよい。これは可能な範囲内である。

3) このケース3において、石破首相指名は現実性を帯び重要な意味を持つ。

・・・

《纏め》

◆ 自民単独過半数の233議席が、国政の行方の分水嶺である。

◆ 与党の名目的な防衛戦である与党過半数では、単に政権維持が困難なだけでなく、約20名程度の自民議員が造反/離反すると、事実上の「政権交代」が起こり得る。(ケース3)

◆ ケース2からケース3への移行は、代理指標である希望の党の獲得議席が、120→150へと増加する過程とパラレルである。

◆ 見方を変えると、希望の党議席が120議席を起点に、+1議席増加ごとに日経平均が▲500円下落する、という見立てとパラレルでもある。

◆ 今時点では状況は、ケース1か、控え目にケース1とケース2の中間辺りでしょう。

◆ 経済政策と安全保障政策の両面において、安倍政権の交代はもちろん、事実上の野党への政権交代などは、我が国が置かれている周辺情勢を鑑みれば、今それが起きるべきではないと観るが、(私見) 自民党単独過半数を割り込んでゆくにつれ、「石破首相指名」という状況が現実性を増すということに。

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