シリア・イラク情勢～ラッカ奪還、最終段階、シリアのイスラム国首都@日経

粛々と参りましょう、

欧州情勢との関連で、

その外縁としてのシリア、及びイラクに引き続き注目してゆくという趣旨。

表題副題は以下(↓)の日経のヘッドラインから。

(日経、「ラッカ奪還、最終段階、シリアのイスラム国首都～米ロ、主導権争い激化」、2017/10/12 02:30)

>> 米軍の支援を受けるクルド人主体の武装勢力「シリア民主軍（SDF）」はラッカの9割を制圧し、近く最終攻撃を仕掛ける。

>> (中略) SDFは8日、「数日以内にラッカの制圧を宣言できる」と、近く最終攻撃を始めると宣言した。

《コメント》
・ 今夏7月に開始されたIS首都ラッカの包囲戦は、平均して1日に1%のペースで進捗し、外挿すると10月下旬が奪還時期の一つメドとなっていた(↓)。

http://sumiikasumi.hatenablog.com/entry/2017/09/02/083050
(2017-09-02 シリア・イラク情勢～米国支援のシリア部隊、IS首都ラッカの旧市街を解放 @AFP )

・ 過去1カ月余りのニュースフローは断片的で乏しかったが、上記記事によればSDFはラッカの9割を制圧し、また直近の幾つかの報道を併せると、ラッカの奪還は最終局面を迎えている。

・ 一方で、ISの退避先である東部デリゾールでも、シリア政府軍(+ロシア)とSDF(+米国)による奪還作戦が並行しているが、ニュースフローに乏しい。トルコ、イラン、ロシアのメディアが断片的に状況を伝えるが、大きな進捗とはなっていない。

・ ラッカの奪還が先行し、その後SDF部隊が転戦/南下して合流、デリゾールの奪還は年内に大詰めを迎えると観ておきましょう。

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