梟通信~ブレードランナー 2049、失われた30年の歴史がいよいよ明らかに・予習編
まったりと楽しみながら参りましょう、
ブレードランナー 2049、
失われた30年の歴史がいよいよ明らかに(≧∇≦)b
いよいよ本日、劇場公開ということで朝からスタンバイにあるのだが、
https://forbesjapan.com/articles/detail/18025/1/1/1
(Forbes、「映画ブレードランナー、続編が大コケ、中年にしか受けない説」、2017/10/10)
>> 一説によると「この映画がアピール可能なのは40歳以上の男性のみ」との話も出ている。
>> しかも、父親が子供を連れて観に行くにはヘビーすぎる内容であり、若者たちへのアピールを欠いている点も不発の原因かもしれない。
>> また、2時間40分を超える長さの、R指定のSFドラマは夫婦で出かけるのにもふさわしい内容ではないかもしれない。
・・・
気を取り直して参りましょう、
https://cinema.ne.jp/recommend/bladerunner2017102606/amp/
(松竹シネマズ、「ブレードランナー 2049を観る前に知ってほしい9つのこと!ネタバレなしで魅力を全力で語る!」、2017/10/26)
予習を積んできているので予備知識は十分なはずだが、
9つのポイントのうち、期待に繋がるのが、《作家性》についてのこちら(↓)の箇所であった。
>> ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督・・今いる世界にあった“思いもしなかった真実”が急に露呈し、それに振り回されてしまうか、半ば狂気をはらみながらも立ち向かう。
>> リドリー・スコット監督・・今いる世界にあった“どうしようもなかった仕組みやルール”に、振り回されてしまうか、必死に抗おうとする。
もともとの原作者のフィリップ・K・ディックの「世界観」は、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の「作家性」に近い。
・・・
関連して、フィリップ・K・ディック・リポート(↓)。
hhttp://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/11425.html
(出所:早川書房、2002)
私たちは、暗黙のor当然の仮定というものを、(いろいろと)置いている。フィリップ・K・ディックの世界観との関連で、それが何かと言えば、「排中律」である。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/排中律
>>排中律とは、次のような命題 P∨~P が成立するという規則である。
>>「ソクラテスは死ぬかあるいは死なないかのどちらかである」
例えば、通常の議論においては、相反するPと~Pとが、1つの主張の中で、同時には成り立ち得ない、と考える。
しかし、Pと~Pとが、併存もすれば、入れ替わりもするという可能性or現象をも視野に入れるとなると、例えば、議論は、議論の域を超えるということになる。
虚構か現実か、でなく、虚構と現実。
虚構と現実の境目での、宙ぶらりんな状態。
わたしはだれ?という実存への問いかけ。
わたしがわたしであることへの疑いであったり、わたしはわたしだという確認への欲求であったり。
人間の非人間性であったり、アンドロイド(レプリカント)の人間性であったり。
ディックの小説の備えている怖さは、そうしたものへの喚起にある。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の「作家性」は、原作者のフィリップ・K・ディックの「世界観」に近いのである。
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以下、関連情報の追記。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ブレードランナー
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/チューリング・テスト
https://wired.jp/2014/06/11/eugene-the-supercomputer/
(Wired、「チューリングテストに13歳の人工知能が合格」、2014/06/11)
https://gigazine.net/amp/20140609-eugene-pass-turing-test
(gigazine、「史上初のチューリングテスト合格スパコンが登場、コンピュータの知性を認定」、2014/06/09)
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