梟通信~ファン・ゴッホは日本の夢を見た(*´∀`) @NHK
まったりと参りましょう、
ファン・ゴッホは日本の夢を見た(*´∀`)
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/92362/2362100/index.html
(NHKドキュメンタリー、「ゴッホは日本の夢を見た」、2017/11/03/10:05、11/14日/01:45分〜)
浮世絵の影響を受けたことは知っていたが、
ゴッホの頭の中がかなり想像上の日本になっていて、意外だった。
浮世絵を収集し歌川広重の作品を模写しながら、ゴッホがそのスタイルを固め、ゴッホらしさの起点となったのが「タンギー爺さん」(↓)。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/タンギー爺さん
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肖像画としてあり得ない(笑。モデルになったタンギー爺さん本人が、出来上がりにかなり驚いたはずである。(何これ? 変って絶対に言ったと思う)
・・・
2年くらいパリにいて、それから「日本にいる気分」になりたくて南仏のアルルに引っ越す。
日本に似ているとゴッホが思ったアルルに住むと日本式の感じ方、考え方が身に付くと思ったらしい。
ゴッホのアルル時代では、研究者のバーナデット・マーフィーさんが、レポーター/女優の吉岡里帆さんにアテンド(↓)。
http://www.hayakawa-online.co.jp/smartphone/news.html?date=20171031122248
2017/10/31 12:22
(早川書房、「NHK総合、「ゴッホは日本の夢を見た」に「ゴッホの耳~天才画家最大の謎」の著者が出演!」、2017/10/31)
確かにアルルの風景は、日本の田園風景に似ている(↓)が、おそらくは田園はどこでもどこかしら似たような風景でもある。
アルル時代のクロー平野の収穫。
http://musey.net/2780
翻って、ゴッホをインスパイアした歌川広重は? と言えば、火消同心で住んでいたのは江戸の「八重洲」、八重洲とは言っても、八代洲河岸定火消屋敷であるから、今の丸の内の三菱銀行・明治生命社屋界隈。江戸期では日比谷の入江の河岸である。こんな地形(↓)。
http://www.tokyochuo.net/meeting/town/edo/edo01_01.html
(東京都中央区)
つまり、歌川広重はゴッホの想像に反して都市居住者なのであったが、江戸は水運都市であり、そこが同じ都市であっても城郭都市であるパリとは決定的に違っている。(江戸は欧州の都市と違い、また田舎でもない)
・・・
アルル時代に多くの名作をゴッホは残したが、
バーナデット・マーフィーさんによれば、
大胆な思い込みが大成功をもたらしたようだ(*´∀`)
ただ、勘違いもあって、自画像で頭を丸めて僧侶に似せてみたり、
なぜか浮世絵師達が共同生活していると思い込んで、(師弟関係や木版画での工房での分業を共同生活と勘違いしたようだ。長屋とかがあるためか。)
ゴーギャンと共同生活してウマが合わなくて・・結局、精神を患ってしまう。
アルルの精神病棟に持ち込んだのは、何の変哲もない、とはいえ清楚な、撫子(なでしこ)の画集であったが、
インスパイアされて描いたのが、アーモンドの木であった。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/花咲くアーモンドの木の枝
テレビに映し出された花咲くアーモンドの木の枝は、空がもう少し明るく霞んで青く、アーモンドの花は、さながら春の桜の爛漫のようであり、
ゴッホは最後の最後に花見の正夢に出会ったのかもしれない(*´∀`)
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