sumiikasumiの日記

とりあえず始めたところです

極東アジア情勢~米国大統領アジア歴訪の序章、日米首脳会談の要旨 @日経

粛々と参りましょう、

トランプ大統領の来日はそれ自体でも意義はあったが、(委細省略)

その意味が一層明らかになるのは一連のアジア歴訪(とりわけ中国)を終えてからとなるでしょう。

日米両首脳から発せられているメッセージは、シンプルに「日米同盟」と解しておきましょう。他にあまり余地がない。

シンプルにシンボリックにこちら(↓)の通りであると。

https://www.sankei.com/politics/amp/171105/plt1711050015-a.html
(産経、「安倍首相、トランプ米大統領に帽子をサプライズプレゼント、MAKE ALLIANCE EVEN GREATERの刺繍入り」、2017/11/05/13:25)

・・・

表題副題は日経のこちら(↓)ヘッドラインから。
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO23151250W7A101C1M10600?unlock=1
(日経、「日米首脳会談の要旨」、2017/11/06/20:00)

貿易問題については、トランプ大統領から厳しい注文がついたという報道がなされているが、そしてそれはまた事実であるが、

日米の経済摩擦、貿易不均衡は、明確に「相対的に軽微」であり、かつ、その問題解決は比較的「容易」であるので、

トランプ大統領がその貿易問題に言及しても大勢に影響がない。

逆に言えば、貿易問題にせよ、北朝鮮問題にせよ、強く言及するということは、

今後の韓国、中国での首脳会談に際して、

いかに米国が強いプレッシャーをかけることになるかが窺い知れる、と言えるでしょう。

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後日のため、貿易に関してのデータを記録に留めておきましょう。

【問】 日米の経済摩擦、貿易不均衡は、明確に「相対的に軽微」であり、かつ、その問題解決は比較的「容易」であると言えるのか?

マクロ(↓)。

◆ 米国の貿易収支赤字の地域別推移。

http://3rdworldman.jugem.jp/?eid=168
(アメリカの貿易はどう変わってきたか~日本の地位低下は著しい)

《コメント》
・ 日米間に収支不均衡が認められるにせよ、それがもはや優先的課題に当たらないことは明らか。

・ 米国は基軸通貨特権により、近年では国家として金融業を営んでいるという構造にあるから、一概に貿易収支を均衡させるべきとはならないが、持続性・安定性の観点で、米国が貿易収支を自ら制御し得る能力を有するかどうかが重要。

ミクロ(↓)。

◆ 我が国の自動車の対米輸出の規模と海外生産の推移。

https://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_int_america20170406j-04-w410
(時事通信、【図解・国際】米国の国別貿易赤字)

https://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_pol_seisaku-tsusyo20170129j-03-w420
(時事通信、【図解・行政】日本車の米現地生産と対米輸出)

《コメント》
・ いったん問題を単純化してみると、マクロの貿易収支不均衡(対米出超)は、ミクロの自動車の輸出に帰することができる。

・ 仮にその自動車輸出で均衡を図るとしてみた場合、150万台の輸出が現地生産に振り替わると、ミクロ均衡→マクロ均衡となる。

・ そうした振り替えが可能か?と言えば、十分に可能な範疇にある。日系企業の年間の自動車の海外生産は1900万台、うち北米が500万台。北米外での生産1400万台のうちの約1割のアロケーションを変えるということであるから、比較容易となる。そしてそれはNAFTAの再交渉の行方/結果に大きく寄る。

http://www.jama.or.jp/world/foreign_prdct/foreign_prdct_2t1.html
(日本自動車工業会、日本メーカーの海外生産台数の推移)

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