sumiikasumiの日記

とりあえず始めたところです

梟通信~映画「Godzilla怪獣惑星」、ウラシマ効果でなく亜空間航行の失敗の悲劇?(;´∀`)

まったりと楽しみながら参りましょう、

地上波でのシン・ゴジラを観ていたら、アニメ版の「Godzilla怪獣惑星」の公開を控えるということで、あらすじをざっくりと眺めていて(下記のCiatr)、

一瞬、ポカン(´・ω・`)

というのも、

準光速で長距離航行して帰還すると、「ウラシマ効果」で1万年のオーダーで地球の時間が進んでもおかしくないが、

くじら座タウ星eは11.9光年とかなり近いから、さすがにそうした大きな時間差が生じない。(極端な話、ほとんど光速で往復して24年、宇宙船内時間がほとんど全く進まなくても、時間差は24年だから)

でもその一方で同時に設定では、

宇宙船内時間が20年経過していて、準光速で宇宙船内時間20年というのはかなりの長距離飛行に相当してきて、

1G加速の「常時一定加速航法」を採るとすると、くじら座タウ星e(距離12光年)どころか、みなみじゅうじ座アルファ星(距離322光年)辺りまで往復していてもおかしくない。

どうなっているんだろう?(;´∀`)

https://ciatr.jp/topics/205398
(Ciatr、「GODZILLA怪獣惑星、ゴジラ初アニメ映画のあらすじ」、2017/10/31)

>> 人類は長年におよぶ怪獣とゴジラとの戦いの末、地球脱出計画を立て地球から11光年離れたとある惑星に移住を試みましたが、時間をかけやっとたどり着いたその惑星は移住することが到底できないようなものでした。

>> 移住を断念し引き返す、人類一行は地球にたどり着くが、そこには見たこともないような光景が広がっていました。

>> なんと脱出を試みてから地球では2万年の月日が流れ、怪獣で溢れる未知の生態系を構築していたのです。

う~ん(´・ω・`)

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/くじら座タウ星e

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/みなみじゅうじ座アルファ星

・・・

ということで、

不思議に思って条件を変えて計算をいろいろとやって、往路で主人公達はだいたい0.515C(光速の約半分くらい)くじら座タウ星eまで行ったはずだ、となった。

その場合、距離12光年のくじら座タウ星eまで所要時間は、12/0.515≒23.3年、船内(固有)時間はウラシマ効果で20.0年。(光速c=1として、v=tanhθ、Δt=Δτ・coshθなどを使用。Δτは船内固有時間、Δtは地球時間。coshθ≧1がウラシマ効果。)

でも所要時間は地球時間と同じだから、2万年も進まない。(準光速も光速の半分くらいだと効果は限られて、地球時間≒船内固有時間)

う~ん(´・ω・`)

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/時間の遅れ

http://keisan.casio.jp/exec/system/1260325380
(カシオ、双曲線関数)

・・・

ということで、

念のためWikiで確認してみたら、

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/GODZILLA_(アニメ映画)

>> 恒星間移民船「アラトラム号」は11.9光年彼方に存在する惑星「くじら座タウ星e」を目指して旅立った。

>> しかし、20年後に到着した惑星は人類が生存するには適さない環境であることが判明し、移住計画は事実上失敗に終わる。

>> アラトラム号は危険とされる長距離亜空間航行で往路よりもはるかに短時間で地球へ帰還する。

>> しかし地球では亜空間航行の影響によって2万年もの歳月が経過しており、人類の文明が失われた地上にはゴジラを頂点とした生態系が築かれていた。

(´・ω・`)

>> 亜空間航行の影響によって2万年もの歳月が経過しており

どひゃ~ヽ( ̄▽ ̄)ノ

ウラシマ効果じゃなかったのか(≧∇≦)b

亜空間航行の影響って?(´・ω・`)

普通はそれは「ワープ航法」だから、ほとんど瞬時に移動しないとまずい。

もし、ミッションが「大マゼラン雲(距離15.7万光年)まで行って放射能除去装置を貰って帰って来る」という場合、

光速でも往復32万年もかけたら地球が持たないからワープ航法を採るが、

ワープ航法で地球に戻ったら2万年経っていましただったら、相当にまずい(;´∀`)

・・・

でも、なんかしっくりこない。

往路で0.515Cで20年飛行している間に亜空間航行を実用化できるくらいの技術的進歩が見られるなら、

復路はほとんど光速で戻ってくるくらいにしておけば、1) 主人公達はほとんど年を取らなくて済むし、2)地球では12年経過するだけで済むはずなのだが(;´∀`)

・・・

つまり、

設定上、その2万年という時間を必要とする以上、また、例えばヒトの進化では2万年程度の時間は十分な意味を持ち得る以上、

2万年という時間がゴジラの進化にどれほどの影響をもったのか?が、大きな見所なのでしょう(*´∀`)

(残された人類がどうなったのか?も)

(2万年経って進化した人類が、実はゴジラでした、か?)

ーーーーーーーーーーーー

以下、関連情報を追記しておきましょう。

http://www.itmedia.co.jp/news/spv/1504/23/news092.html
(itmedia、「SFでおなじみ「くじら座タウ星」、生命の存在はあまり期待できない、米研究」、2015/04/23)

《コメント》
くじら座タウ星eは、生命の生息に適していないようだということなので、Godzilla怪獣惑星の設定は残念な現実と言えそうである。

http://sorae.jp/030201/2017_02_23_nasa.html/amk(Sorae、「NASA、7つの地球サイズ惑星を39光年先に発見、3つは生命存在可能」、2017/02/23)

《コメント》
Googleのトップロゴにもなっていたハビタブル惑星発見の今年の話題(*´∀`)

https://news.yahoo.co.jp/byline/kihirateruyuki/20171114-00078128/
(Yahoo! ニュース、紀平照幸/映画ライター、「シン・ゴジラの次はアニゴジ!超ハードな世界観で描かれる本格SFアニメGODZILLA怪獣惑星」、2017/11/14)

《コメント》
・ ワープ航法で失敗するとは、超ハードな設定と言えるでしょう(;´∀`)

・ 脱出速度の20倍くらいの「鈍足」で、2万年かけてくじら座タウ星eに到着し、主人公達はコールドスリープしていて余り年を取らなくて済んだ、とすると矛盾しないとも考えたが、違った。

・ 亜空間航法を持ち出さずとも、準光速(ほとんど光速)の航行で減速に失敗して激しくオーバーランすると、1万年、10万年くらい容易に地球時間が経過してしまうが、その場合、主人公達が何十歳か年を取ってしまう。主人公達の平均年齢がたぶん60歳を越えてしまう(;´∀`)

ーーーーーーーーーーーー