梟通信~映画「Godzilla怪獣惑星」、予想以上に面白かった(≧∇≦)b
まったりと楽しみながら参りましょう、
映画「Godzilla怪獣惑星」、予想以上に面白かった(≧∇≦)b
公開日(昨日)の午後に早速、観に行ったのだが、
観賞前に設定上のウラシマ効果云々についてしっくりこないと記したけれど、そうしたことは抜きにして、
面白かった(*´∀`)
ラストのいい意味でのどんでん返しが強烈だったので、
3部作の次作を観に行くのは確定。というか、気になるので観に行くしかない(*^^*)
・・・
いろいろな感想があるだろうけれど、
前半の移民船でのスローな展開に退屈という評もあるようだけれど、「伏線」としてはかなり重要で、自分にはちょうどいいかなというペース配分。
で、主人公のモチベーションは、単にゴジラへの憎悪とは違っていて、(憎悪しておかしくない設定だが) おそらくはヒト/人としての「尊厳の回復」にあると観たし、そこは移民船団の生活が、単に環境が劣悪なだけでなく、移民に至るまでの「前史」が、奥行きをもって暗い翳(かげ)を落としていて、
そこは、退屈と言われる前半に凝縮した演出であったと思うし、むしろ観賞の後、「前史」についての設定資料を読み返して、改めて納得したところです。
つまり、
退屈と言われる前半の退屈を免れるということであれば、「前史」に関する二つの設定資料(↓)を軽く目を通しておいて観賞すると、単に退屈を免れるだけでなく、
主人公の行動を理解する一助になろうかと思われる(^-^ゞ
http://godzilla-anime.com/smph/investigation/
(Godzilla怪獣惑星HP、調査報告)
https://www.google.co.jp/amp/s/m.cinematoday.jp/news/N0094916.amp.html
(シネマトゥデイ、「アニメゴジラ前日譚を描く小説「怪獣黙示録」発売!虚淵玄が監修」、2017/10/02/12:00)
・・・
最後に、「シン・ゴジラ」と比較しておきましょう。
いろいろな観点があるだろうけれど、
どちらがいい、というようにはならないだろうと思った。
「シン・ゴジラ」が初代ゴジラと比肩し得る出来映えだったので、自ずとそれらに迫るのは無理だろう、と思っていたので、「Godzilla」を冠することは無茶だという予断を持っていたのだが、
おそらくは適切な比較対象は、シン・ゴジラでも初代ゴジラでもなく、一連の「ゴジラシリーズ」における他の作品群なのだろうと。
複数のUMA(怪獣)が登場するという場合、
設定(課せられている制約条件)はとてもシビアなる。
ゴジラシリーズで言えば、子供向けになってしまう、正義の味方のゴジラが子供の声援を受けて悪い怪獣を倒すということになる、という固定的なフレームワークの呪縛。
初代に帰る、それは一つのアンチテーゼであり、ゴジラの「再生」であり、それをやってのけたのが「シン・ゴジラ」であったけれど、(私見)
今回の「Godzilla怪獣惑星」は、ゴジラシリーズの数多(あまた)のその他の作品群をリブート、再生しようという試みに思える。
特撮好きということであれば、ゴジラシリーズの作品群が子供向けであっても、それはそれでよいと思う(笑 それぞれに味があることもまた事実。
しかし、ゴジラをリメイクして、ある意味劣化して、またリメイクして初心に帰るのは、シン・ゴジラで3回目。
となれば、ゴジラシリーズの(子供向けの)その他の作品群に、こういう道筋もある、ということを示すのは、一つの大きな挑戦と言えるはず。
端的に言えば、
モスラが出て来ても単なるファンタジーにならない、
そうなったとしたら、ゴジラシリーズを通しての画期だと思う。
そして、モスラが出て来ても単なるファンタジーにならない、ということに期待が持てそうだとすると、それは、1) 本作の設定がシビア過ぎる、2)脚本が、ダークファンタジーの魔法少女まどか☆マギカの虚淵玄氏である、といったところにあるでしょう。
《纏め》
・ 予想以上に面白かったし、次作への期待感は大きい(*´∀`)
・ 決まり事、約束事を、別な形でぶち壊しにいくのではないか?という予感。(ぶち壊して欲しい)
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