墨烏賊墨の株式日記~平昌五輪開会式、Intelのドローンが夜空を彩る
事前に何かと話題(極寒、北朝鮮、ノロウイルスetc.)の平昌五輪開会式でしたが(笑、
結構、興味を持ってくい入るようにテレビの前に張り付いて観ていました。
興味について言えば、個人的な期待通りで、
事前の開会式の会場の物理的な「しょぼさ」との対比で、開会式は演出の面で、典型的にプロジェクションマッピングを始めとする「テクノロジー」により、相当程度カバーされていた、と観ています。
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表題の《ドローン》についても然り、
(今回の五輪が孕む重大な政治的な問題を脇に置いて)
(「イマジン」を歌っている場合じゃあないだろ、とか呆れつつも(笑 )
そちらは見事であったと言えるでしょう。
Intelが演出するドローンが夜空を彩る(↓)。
https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/technology-innovation/aerial-technology-light-show.html
(出所:Intel、Intelが演出するドローンが夜空を彩る)
IntelはMcDonald'sに替わる形で五輪の最高位スポンサーに加わっているという経緯があり(↓)、
そのIntelが五輪の場で何を試みるのか、何をしようとしているのかは、
事前の相応の関心事と言ってよいでしょう。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/062201730/?ST=spleaf
(日経BP、「IntelがオリンピックのTOPスポンサーに、VRや5G技術などに注力」、2017/06/22)
>> Intelは、半導体製品に加え、第5世代(5G)通信プラットフォーム、仮想現実(VR)、立体(3D)および360度コンテンツ開発プラットフォーム、人工知能(AI)プラットフォーム、ドローン関連に注力し、オリンピック競技大会の発展を支援する。
(韓国がと言うより) Intelが一連の技術的要素について実験をしてくることは予想されることなので、
事前に不評ではあっても開会式に注目する理由はあったとも言えるし、
開会式に限らず平昌五輪の随所でテクノロジーのトライアルが行われるので、それは個々の競技とは別個の、今回の五輪のもう一つの見所と言えるでしょう。
一言で言えば、単に競技を伝えるではなく、いかに伝えるか。
結構、放送技術の革新なのだけど、(5Gがその中心)
五輪放映権を取得しているNHKの開会式の実況中継からはそうした背景が十分に伝わってこない。(実況中継のフォーマットが旧態然としている)
Intelが照準を合わせている最大のイベントは《東京五輪》なのだから、NHKには当事者意識を持って、「伝え方の変化」を伝えて欲しいm(__)m > NHK
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金融・経済ネタということでは、
「仮想通貨クラッシュ」や、「インバースVIXショック」の話題のほうが、当然に優先順位が高いですが(笑、
懲りないな~、という脱力感が先立って、言及するモチベーションが湧きませんでした(笑。
Intelのドローンがよかったので機嫌がいいので、それらにも一言二言、言及しておくと、
1) 変動が激しい通貨は、変動それ自体が通貨としての信用を欠く、(通貨としての必要条件)
2) そもそもIMFやBISが仮想通貨に関心を抱く理由は、自身の権限が脅かされる懸念ではなく、「マネーロンダリング」にある、
3) インバースVIX、勘弁して欲しい(笑 。VIXは投資判断上、確かに役に立つ。しかし、それを商品化するとなると(しかもそのインバース)、訳がわからなくなる。訳がわからなさ加減は、リーマンショック前の「エキゾチック」と同じ、(両者の共通点は、リスクフリーにベットしていること、言い換えれば、経験主義的なユーフォリア)
4) VIX指数は頼りになる。ところがそのVIX指数が商品化されしかも投機の対象となると、VIX指数の信頼性に依拠するプログラムトレーニングのロジックが足元をすくわれる、(変動率が増幅されて混乱に至るという奇妙な現象に見舞われている)
5) 変なことが起き始めて高々1年ということでは、まだ軽症か、
6) 金融量的緩和では、バランスシート不況を防止する緊急避難措置として国債を中央銀行が買い支えてきたのだから、金利(国債利回り)の上昇は、ウェルカムでしょう。(信用収縮=信用の供給減少による金利上昇が「悪」、景気拡大による金利上昇は当たり前ということで「善」)