sumiikasumiの日記

とりあえず始めたところです

梟通信~「民衆を導く自由の女神」の掲載禁止措置、フェイスブックが謝罪(≧∇≦)b @AFP

時節柄、フェイスブックが「謝罪」の文言が目に止まって、何だろう? と思ったら、

裸を理由にドラクロアの「民衆を導く自由の女神」の掲載禁止としていたことについて、

フェイスブックが謝罪(≧∇≦)b

http://www.afpbb.com/articles/-/3167894
(AFP、「裸理由に「民衆を導く自由の女神」を掲載禁止、フェイスブックが謝罪」、2018/03/19/13:58)

>> 交流サイト(SNS)最大手フェイスブックFacebook)は18日、フランスの巨匠画家ウジェーヌ・ドラクロワ(Eugene Delacroix)の傑作「民衆を導く自由の女神(Liberty Leading the People)」を使用した広告を、上半身裸の女性を描写しているとの理由で掲載禁止としたことは間違いだったと認めた。

(´・ω・`)

>> そこで(パリで上演される劇の監督を務めている)ジョスリン氏は、女神の裸の乳房を「フェイスブックによる検閲」と書かれた旗で隠して広告を再投稿したところ、今度は禁止されずに済んだという。

(≧∇≦)b

・・・

相変わらずどうしようもないな~、フェイスブックのファクトチェック(´・ω・`)

大まかな流れとして、

2016年11月の米国大統領選の後、所謂、フェイクニュースの拡散騒動があって、「ファクトチェック」をしっかりやる、となったのだが(↓)、

https://jp.techcrunch.com/2016/12/16/20161215facebook-now-flags-and-down-ranks-fake-news-with-help-from-outside-fact-checkers/amp/
(テッククランチ、「フェイスブック、外部のファクトチェック協力者と偽ニュースの検出を開始」、2016/12/16)

当時、既に、フェイスブックの「検閲基準」が変だとして話題になっていたのが、報道写真の「ナパーム弾の少女」だった(↓)。

https://m.huffingtonpost.jp/kazuhiro-taira/facebook-the-napalm-girl_b_11968636.html
(ハフィントン、平和博、「フェイスブックベトナム戦争の報道写真「ナパーム弾の少女」を次々削除、そして批判受け撤回」、2016/09/12)

件(くだん)のファクトチェックがその後どうなったか?の続報がこちら(↓)。

https://kaztaira.wordpress.com/2017/12/22/
(新聞紙学的、平和博、「フェイスブックはなぜ「フェイクニュース警告マーク」を外すことにしたのか?」、2017/12/24)

かいつまむと、効果に乏しく、試みは若干、後退しているという話なのだが、

一方で、裸を理由に「民衆を導く自由の女神」を掲載禁止にして、撤回して謝罪するとなると、

検閲スタッフの思考回路が変わっているのか、検閲マニュアルが硬直的なのかどうか知りませんが、

1年半前に比べて、全く何も変わっていない(≧∇≦)b

・・・

ドラクロアの「民衆を導く自由の女神」は、持ちネタの一つなので、10余年前の「ダ・ビンチ・コード」(byダン・ブラウン)の映画化の際の「ルーブル美術館見学記」を記しておきましょう。

> ・・大英博物館に比べるとルーブル美術館は面白かった。1回しかいってないけど。ここもでかいので入館した瞬間に全部見るのはあきらめて、彫刻と絵画のうち、主に絵画のギャラリーを走りながら見た。

> 展示は過去から現代に向かって時間軸で追えるようになっているのだが、なんか途中5世紀から10世紀にかけてチョーつまらなくなる。どうもヒトへの関心が弱まっているようできちんと写実できていない...つまらないというより下手な絵が並ぶ。そこでまた走って15~16世紀のラファエロとかになって俄然面白くなる。でもって19世紀になって、結構いい、になる。ドミニク=アングルとか凄くいい(^-^ゞ  そして...ピンときた・・これは「胸」である、「乳房」であると。

> そこで通ってきた路を逆走する。そして(以下の)仮説は実証された(ように思う)。

> (その1)2000年前は乳房が出せた。半分は出せた。

> (その2)途中、出せなくなる、しかも平らになる5~10世紀がつまらないのはそのせいだった。キリスト教のせいだった(清貧は貧乳だ)。

> (その3)再び出せるようになる、ルネサンス期に。しかし条件が付く。上の方に天使が飛んでいないと駄目。天使の監視付きの妄想自粛。

>(その4)16世紀になって半分出せるようになる。最初はオランダ、そしてイギリス。フランスは遅れていて?なかなか出せない。(注記。安土~江戸初期に本邦に来航してきた面々である)

> (その5)19世紀になって解禁される。両方だせるようになる。天使なし全裸OK。アングルとかフランスも全開。だけど、全開したのはフランス革命(1789)の後から。フランス革命の歴史的意義の1つ。

> (総括)ルーブルの歴史は乳房の歴史。半分から全部、出せるようになるための苦難と葛藤。その解禁に2000年近く要した、キリスト教文化風俗史の開陳である。2000年の禁欲と抑制のたがが外れたのが、19世紀帝国主義の時代、かな。乳房おそるべし。

> なお、これはフィールド調査に基づくとはいえ、あくまで私見なので、反論のある方は、ルーブルをぜひ走ってみて頂きたい。

・・・

コメントを追加すると、ルーブル美術史観に変更はないとして、

1) 今回の個人情報大量流用疑惑とは無関係に、欧州で「一般データ保護規則(GDPR)」が5月から施行されることが確定しているので、やってみましたが駄目でしたのベストエフォートでは、通用しにくいとなるでしょう。> フェイスブック 一方で疑惑が法律の施行前に顕になったことは、世界売上の4%に相当する罰則金を喰らわずに済むという点では不幸中の幸いと言えるでしょう。> フェイスブック株主

https://jp.reuters.com/article/facebook-privacy-costs-idJPKBN1GW0M4
(ロイター、「焦点:個人データ保護規制、フェイスブックのアキレス腱に」、2018/03/21/08:48)

2)一般データ保護規則(GDPR)の施行により、グレーであってもとりあえずやってみる、上手くいかなかったら裁判で、という米国流は、当該分野では通用しないと言わないまでも、相応のリスクを背負うとなりそうです。

http://globe.asahi.com/feature/memo/2018030200002.html
(朝日global、「欧州の哲学・米国の哲学(デジタルプライバシー)」、2018/03/04)

3) ルーブル美術館の見学コースがこちら(↓)。一時間半はかかるとあるので、時間的余裕を持たないと、乳房の確認では、走ることを余儀なくされます。個人的には、次回訪れる時には、中世の貧乳を精査するつもりです。

https://www.louvre.fr/jp/routes/ルーヴル美術館の傑作

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