sumiikasumiの日記

とりあえず始めたところです

墨烏賊墨の株式日記~フェイスブックCEO、個人情報取り扱いの過ち認める@ロイター

消してしまった投稿を再現するのは幾分か気が重いが気を取り直して参りましょう、

表題は下記のロイターから(↓)。

ちょうど昨晩の今頃から深夜にかけてフェイスブックの株価を観ていたが、(今もフィギュアスケートを観ながら株価を観ているが) 前日比+2.0%超の反発が同+0.7%へと縮小するきっかけのニュースフローがザッカーバーグCEOによる事情説明であった。

その説明内容は、英米2紙による報道事実(個人情報流出)を認めるものであるが、他方で流出・流用に至った経緯における責任の所在については、責任の「境界」がどこに定まるかは、同社とケンブリッジ・アナリティカ(CA)の間での「係争」の焦点となるため、ザッカーバーグCEOは今時点で明確でない責任についての謝罪を避けている。(CEOは頭がいいなと改めて思う(笑 )

https://jp.reuters.com/article/facebook-data-idJPKBN1GY003
(ロイター、「フェイスブックCEO、個人情報取り扱いの過ち認める、対策強化へ」、2018/03/22/09:04)

BBCでは「経緯と解説」を分かりやすく纏めている(↓)。

https://www.bbc.com/japanese/amp/43495396
(BBC、「フェイスブックCEO「間違い犯した」、第三者企業のデータ不正使用疑惑で」、2018/03/22)

その解説の締めくくりの箇所がこちら(↓)である。

>> ザッカーバーグ氏の言葉は説明ではなく、法的・政治的な防御でしかなかった。フェイスブックは今回の事案が今後、多方面で戦いになることを知っているのだろう。

FB・CA両者間でのやり取りが、合意か、黙認か、不作為か、うっかりか等で、責任の境界線が動く。(責任についての落とし所として、フェイスブック側ではうっかりの線、CA側では黙認の線を、それぞれに引いているように見える。)

そして、その境界線を見極めるべく内外の第三者(捜査当局、規制当局)が記録データの確認作業にまさにこれから着手するという段階にあるので、今回のザッカーバーグCEOによる事情説明では、マーケット的には材料出尽くしとなっていない。

すったもんだがしばらく続く、と見ておきましょう。

ps1
本件は、近過去を振り返れば、単に米国大統領選での影響にとどまらず、Brexit国民投票での影響、社会的分断の問題を抱えるEU域内の選挙での影響等に遡及/関連するし、近未来を見れば、EU一般データ保護規則(GDPR)の施行、米国中間選挙という日程が見据えられるので、容易には沈静化しないでしょう。

ps2
今時点でのフェイスブックの株価は前日比▲1.3%の小幅下落。

ps3
Gigazineでのこちら(↓)は、ディールでの数字まで出ていて生々しい。責任の所在の真偽の程は分からないが、仮想空間での精緻なプロファイル分析にどのような手順を要するかの一端を垣間見るようで興味深い。

https://www.google.co.jp/amp/s/gigazine.net/amp/20180320-facebook-data-exploited-christopher-wylie
(Gigazine、「Facebookの個人データ5000万人分が流出した一件を告発したクリストファー・ワイリー氏とは?」、2018/03/20/06:30)


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