墨烏賊墨の株式日記~衆院選後を憂う @大機小機/日経
粛々と参りましょう、
表題副題は日経の「大機小機」からであるが、(後述)
その前に、
昨日の希望の党による一次公認リストは、その縮減は想定内であるが、民進党「前職」が50名を数えるとは、全くの想定外だった(´・ω・`)
・・・
数字を丸めて言うと、
希望の党結成前の民進党からの合流組が約10名、離党予備軍が約15名であり、合計約25名が所謂、保守系に該当する。民進党前職の約3割に相当。
一次公認リストでの民進党からの前職の受け入れは約50名。前職の総数は約80名であるから、民進党からの前職の受け入れは、事前の約10名+事後の約50名=60名となり、前職総数の75%に及ぶ。
民進党の左派(立憲民主党)と幹部職(無所属)は、希望の党への合流を避けたとは言え、希望の党は、彼ら以外のほとんど全ての前職を受け入れたと言ってよい。
想定外であり、驚きである(*_*)
・・・
小池都知事による「排除」や「選別」の発言が過激と取り沙汰されているが、
前職で見れば、所謂「踏み絵」は書類上の手続きで処理されていて、個々の議員が安保法制や憲法改正で、どのようなスタンスを採ってきたかは、「不問」に伏されているに等しい。
選別や排除という言葉の持つインパクトから、
こうした(↓)捉え方にもなるのだろうが、
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20171004/k00/00m/010/175000c.amp
(毎日、「希望、民進系押しのけ、独自候補を優先、1次公認」、2017/10/04/08:00)
そしてそれは自然に聴こえるが、
新人・元職については言えても前職には当てはまらない。
むしろ、前職だけにフォーカスすると、
全く不自然で、何を言っているんだと思えてしまう、
前原代表によるこの(変な)発言が、的を射ているとなるのである(↓)。
https://www.jiji.com/sp/article?k=2017100301055&g=pol
(時事通信、「民進分裂、全て想定内、前原氏」、
2017/10/03/19:58)
・・・
さて、表題副題の日経の大機小機(↓)。
http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLASGD02H2B_S7A001C1920M00/
(日経、「衆院選後を憂う(大機小機)」、2017/10/02/17:06)
《コメント》
・ 論者が何を憂いているか? はこの箇所(↓)。
>> 衆院選は日本の権力構造をリセットする究極の手段だ。なのに、勝敗がどうなっても明るい展望が見えてきそうにない。なぜか。自民、公明による与党の獲得議席を場合分けして、選挙後を予測してみる。
・ 予想獲得議席の三つのシナリオ/ケースのそれぞれにつき、見通しとして「冴えない」としている。(個々人の関心により本文の参照を願いたい)
・ 評価の理由は論者と異なるが、総じて「冴えない」という見方に同意する。
・ あくまで私見であるが、政権や政策を今、変える必要はないのである。政権を変えるとは、端的には経済政策と安全保障政策を転換するということになるが、私見では、その必要はない。
・ つまり、今回の選挙で問われているのは、現状を維持するかどうか? なのであり、私見ではイエスであり、野党には、代替する政策も能力もない、と断言できるからである。
・ 市場は? と言えば、現状維持を前提にしている。三つのシナリオ/ケースのうち、1) 与党で2/3、2)与党で過半数、を織り込んでいる。2)も1)寄りの2)である。
>>▼ケース(1)…3分の2以上を維持する
>>▼ケース(2)…3分の2は失うが過半数は守る
>>▼ケース(3)…過半数割れに陥る
・ 言い換えてみると、希望の党の獲得議席が、75-100である場合、シナリオ/ケースは1)及び1)寄りの2)である。同じく希望の党のそれが125であれば3)寄りの2)、150であれば3)となる。
・ 今後、各メディア/調査機関から、予測が提示されてくるが、与党vs希望の構図のもとで、私見では与党は議席を減らし、シナリオ/ケース2)のどの辺りに着地するか? が注目点であり、希望の党の予想獲得議席を代理指標に、それが125に近づくようであれば、株式市場はクラッシュすると予想しておきましょう。
・ 政権の現状維持で、株価の現状維持。
・ 政権交代の観測が浮上するような場合、日経平均は、まずは16000円、最悪6000円と観ておきます。(最悪が、地政学的リスクと財政問題が顕(あらわ)になる場合)
・ ということで、冴えない。
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