梟通信～問いから生まれるファンタジー、「忘れられた巨人」をカズオ・イシグロが語る @Wired

まったりと参りましょう、

ノーベル文学賞を村上春樹ではない日本人が受賞するらしいという噂がTOCANAにあった(笑宮崎駿が受賞するという噂だったが(´・ω・`)

カズオ・イシグロには聞き覚えがあった。

綾瀬はるかが主演のドラマ@TBSがあって、原作が早川書房から出ていて、ジャンルはSFのディストピアだったから。

ドラマを振り返るとカズオ・イシグロ氏本人が、かなり長いコメントを番組に寄せていて驚きである。

http://www.tbs.co.jp/never-let-me-go/original/
(TBS、「わたしを離さないで」、2016/03)

・・・

受賞理由の詳細はまだよく知らないが、

断片的ながらもこういうこと(↓)であるとすると、

>> ノーベル文学賞の選考委員会は「カズオ・イシグロ氏の力強い感情の小説は、私たちが世界とつながっているという幻想に隠されている闇を明らかにした」と評価しています。

こちら(↓)での「忘れられた巨人」が、少なからず受賞の原動力になっているものと推測する。

https://wired.jp/2015/08/10/kazuo-ishiguro-interview/
(Wired、「問いから生まれるファンタジー：問題作「忘れられた巨人」をカズオ・イシグロが語る」、2015/08/10)

https://wired.jp/2015/12/29/interview-kazuo-ishiguro/
(Wired、「時空を超えて伝わる感情を描き出す作家、カズオ・イシグロの野心」、2015/12/29)

《コメント》
・ Wiredがインタビューを行い解説している、というところに、作品性と時代性を感じさせて興味深い。

・ SFのジャンルとしては、設定は冒険・ファンタジー系であるが、(ル・グインやブラッドベリ) テーマは未来社会系に重なる。(オーウェルやブラッドベリ)

>> この作品(忘れられた巨人)では、国家の記憶、というものを扱っています。けれども、そもそも、国家の記憶、とはいったいなんでしょう。(byカズオ・イシグロ)

・国家の記憶、或いは民族の記憶、或いは神話の構造か。

・純文学として、ドストエフスキーの感覚に近いように思われる。

・同様に、よりハードSF的な状況を設定をすると、本邦SF作品で言えば、高野和明の「ジェノサイド」(2011)や伊藤計劃の「ハーモニー」(2008)などとのテーマ的な近さを感じさせる。

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以下、関連情報の追記。

BBCから(↓)。
https://www.google.co.jp/amp/s/www.bbc.com/news/amp/entertainment-arts-41513246
(BBC、Kazuo Ishiguro: Nobel Literature Prize is 'a magnificent honour' 、2017/10/05)
>> The Nobel committee praised his latest book The Buried Giant, which was released in 2015, for exploring "how memory relates to oblivion, history to the present, and fantasy to reality".

《コメント》
・「失われた巨人」への評価の高さを確認できる。

《コメント》
・対談が4時間に及ぶとは意外。気が合っている？

・・・

カズオ・イシグロとは関係ないが、綾瀬はるかの「奥様は、取り扱い注意」が、設定と脚本とキャラクタがぶっ飛んでいて期待したい。クレームに負けずに頑張って欲しい。> 日テレ

https://netallica.yahoo.co.jp/news/20171005-77778706-techinq
(ネタりか、「綾瀬はるかのポテンシャルは想像以上、「奥様は、取り扱い注意」の原案・金城一紀が感心」、2017/10/05/19:15)

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