シリア・イラク情勢～シリア民主軍、ISの首都ラッカを完全制圧と発表 @AFP

粛々と参りましょう、

欧州情勢との関連で、その外縁としてのシリア、及びイラクに引き続き注目してゆくという趣旨。

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表題副題はAFPから(↓)。

http://www.afpbb.com/articles/-/3147090
(AFP、「シリア民主軍、ISの首都ラッカを完全制圧と発表」、2017/10/17/21:54)

>> イスラム過激派組織「イスラム国（IS）」の「首都」とされたシリア北部ラッカ全域が、4か月の戦闘を経て、米軍の支援するクルド人とアラブ人の合同部隊「シリア民主軍（SDF）」によって制圧された。

《コメント》
・ 数日前から残留していたISのラッカから退避が伝えられており、所定のIS首都奪還に。ただし、クルド族部隊から成るシリア民主軍(SDF)は、シリア政府からみて反政府軍であるから、シリア内戦は終息せず様相を変えたとなる。

・ IS残党はシリア各方面からラッカに近接するデリゾールに退避してきたが、4郡から成るデリゾール県の東部に位置していてイラク方面からの補給線を担っていた「マヤディーン郡」がシリア政府軍により制圧されており(↓)、シリア政府軍とSDFにより挟撃されているデリゾール郡のISは孤立状態。近々にデリゾールでの包囲戦は終結するが、シリア政府(+ロシア)vsSDF(+米国)の膠着状態に。

https://www.jiji.com/sp/article?k=2017101400586&g=isk
(時事通信、「シリア東部のIS拠点奪還、政権軍、1週間余で」、2017/10/14)

・ 一方で、ISの掃討を既に終えている隣国イラクでは、クルド族自治政府による独立国民投票を契機に新たな緊張段階を迎えている(↓)。

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/10849
(Wedge、「再燃したイラク内乱の悪夢、政府軍、クルド人支配都市へ進軍」、2017/10/17)

https://www.google.co.jp/amp/s/www.jiji.com/jc/amp%3fk=2017101600240
(時事通信、「イラク軍、クルドと交戦、油田都市キルクークへ進軍、大規模衝突に発展か」、2017/10/16/11:28)

《コメント》
・ クルドは少数民族ではなく、国家を持たないだけの大民族であり、20-30万人の兵力を擁する。イラク治安が動揺するため大規模衝突に至らないと観るが、内戦に発展する場合、イラク政府の手には終えないから、隣国のトルコ・イランの介入を免れず、大規模な地域紛争/戦争を招く。

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以下、関連情報の追記。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171017/k10011180931000.html
(NHK、「IS標榜のイスラム国家、事実上崩壊、ラッカが陥落」、2017/10/17/21:37)

https://mainichi.jp/articles/20171018/k00/00m/030/102000c
(毎日新聞、「シリア、ラッカ陥落、IS壊滅状態、戦闘員は拠点移動」、2017/10/17/21:23)

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https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ISIL

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/2017年クルディスタン地域独立住民投票

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