sumiikasumiの日記

とりあえず始めたところです

墨烏賊墨の株式日記~ビットコインでアニマルスピリットを占おう、株式の先行指標@Bloomberg

表題副題はBloombergから(↓)。

半歩引いて物事を前向きに捉えて有用性を見出だそうという話、

つまり、仮想通貨に直接投資するかどうかはともかく、仮想通貨の動きの中に、株式投資の参考に資する情報が含まれているのではないか、という一つのアイデアである(↓)。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-03-28/P6AEQW6S972J01
(Bloomberg、「ビットコインで「アニマルスピリット」を占おう~株式の先行指標」、2018/03/28 /15:46JST)

かいつまむと、S&P500の予想PERのピーク・ボトムに対して、ビットコインの価格のピーク・ボトムが先行しているので、

株式市場での《期待形成》の状況(過熱感や底入れ感)を計測する上での先行的な《代理指標》の一つとして利用できるだろうということである。

私見としては業務経験的に、1) 株式市場での過剰な期待感のもとでは、株式要求リスクプレミアムがリスクフリーレートまで低下し、(株式にリスクを全く感じない状態を意味する) 2) 株価から逆算した株式要求リスクプレミアムがそうした水準に接近すれば警戒水域であるし、3) 株式要求リスクプレミアムはバブル期とその崩壊期では±5%もの大きな幅で振れるので、逆にリスクプレミアムに+5%のプレミアムが上乗せされてくるようだと、弱気相場の行き過ぎ、陰の極/底入れである。

なお、アニマルスピリット(↓)の初出は、財政政策のケインズである。ケインズは、経済学者・外交官・株式投資家としての三つの顔を持つが、経済学者・株式投資家として大成功、一方、外交官としては英米の「基軸通貨戦争」の前線を担ったものの、ドルに基軸通貨の覇権を奪われてしまうという失意を経験している。

https://kotobank.jp/word/animal+spirits-426221
(コトバンク、アニマルスピリット)

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以下は、最近のニュースフローの追記。

最初のトピックとして、SNSでの仮想通貨の広告禁止の動き。

https://www.google.co.jp/amp/s/www.gizmodo.jp/amp/2018/03/twitter-bans-cryptocurrency-ads.html
(Gizmode、「TwitterGoogleFacebookに続いて仮想通貨の広告を禁止に」、2018/03/2808:05AM)

仮想通貨取引の一部はどうしようもなくグダグダであるから(↓)、SNS/プラットホーマーが犯罪に巻き込まれぬよう予防線を張るのは必然と言えるでしょう。

https://wired.jp/2018/02/04/cryptocurrency-scams-ico-trolling/
(Wired、「仮想通貨の詐欺が止まらない~浮き彫りになってきたICOの問題点」、2018/02/04/12:00)

https://wired.jp/2018/02/14/new-classic-scam-on-twitter/#galleryimage_378874-2437_1
(Wired、「新手の仮想通貨詐欺がTwitterで急拡大~その古典的な手口とは」、2018/02/14/07:00)

私見では、仮想通貨とブロック・チェーンは分けて見る必要があると思うし、ブロック・チェーンもまたCBCC(決済インフラとしての中央銀行デジタル通貨システム)とその他、CBCCも大口と小口等、分けて考える必要がある。そうした上で、現象としての「ICO」にはかなり懐疑的であるし、仲介業者を経由しての「越境決済」は当局による厳しい規制以上の刑法上の取り締まりの対象足り得ると見ておきましょう。

・・・

追記の二つ目のトピックは、ビットコインの値段がこれからどうなるか?

私見としては、既報の通りどうなるかは分からない(笑。 下記の記事は、それぞれ上がる説と下がる説。

上がる説(↓)。
https://coinchoice.net/btc-rate-easy-chart-verification/
(コインチョイス、「ビットコイン(BTC)価格はいつ上がる?かんたんチャート検証」、2018/03/28)

下がる説(↓)。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-03-16/P5NV6X6TTDS401
(Bloomberg、「ビットコインデッドクロス接近、2800ドルに下落との見方も」、2018/03/16/11:38JST)

意見は正反対であるが、両者に共通しているのはテクニカル分析、特に長短移動平均を用いてきていること。

個人的には既報の通り、「テクニカル分析は通用しない」と思っていたので(笑 その点で自分にとってヘッドラインがとてもキャッチーな二つの記事であったが、後者のBloombergの記事でのこちらの箇所(↓)で、なぜ今テクニカル分析なのか?の一部が了解できた。

>> 仮想通貨投資家の多くはテクニカル分析に従ってはいないものの、ビットコインが昨年12月に最高値を更新した後は、テクニカル指標を重視するプロのトレーダーからデジタル通貨への関心が高まっている。

テクニカル分析が機能するかどうかはまだよくわからないないが、その点で漸(ようや)くプロのトレーダーの関心が高まってきているというところはとても興味深いし、上がるか下がるか分からないが、いずれにせよ近々に結果が出てきそうだというところも興味深い。

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