sumiikasumiの日記

とりあえず始めたところです

梟通信~最古最遠の巨大ブラックホール観測、ビッグバン直後の存在(*´∀`) @Reuters

忘年会続きで体力消耗中(>_<)

まったりと参りましょう、

最古最遠の巨大ブラックホール観測、ビッグバン直後の存在(*´∀`) @Reuters

https://jp.reuters.com/article/blackhole-idJPKBN1E10M3
(ロイター、「最古最遠の巨大ブラックホール観測、ビッグバン直後の存在に驚き」、2017/12/07/15:45)

>> 地球から約131億光年離れた宇宙に、これまで見つかったうちで最も遠く、最も古いブラックホールが観測された。宇宙誕生まもない時期に存在したもので、この時期における存在は科学者らを驚かせている。

《コメント》
・ ビッグバン直後とは言っても、ビッグバンから約7億年を経過。ただし宇宙が、我々が今見る宇宙に近い姿になったのは10億年前辺りだから、星々の作り出す「構造」という観点では、(宇宙の)誕生期となってくる。

>>このブラックホールは、中に落ち込むガスや塵をエネルギーにして輝く明るい天体「クエーサー」の中心にあり、太陽の8億倍の質量を持つ。成立時期はビッグバンからわずか6億9000万年後で、このころの宇宙年齢は現在の5%程度とみられている。

《コメント》
・ 太陽の質量の8億倍(*_*)

・ 超巨大ブラックホールに相当するが、問題は、それほど巨大なブラックホールが、どうして宇宙の開闢から間もないといってもいい時期に誕生できたか?となる。

・ 星が重力崩壊してブラックホールになって、ブラックホール同士が合体して・・という通常の描像では時間が足りない(*_*)

元ソースのNatureのアブストラクト(↓)。

https://www.nature.com/articles/nature25180
(Nature, An 800-million-solar-mass black hole in a significantly neutral Universe at a redshift of 7.5)

>> Universe was only 690 million years old, just five per cent of its current age, reinforces early models of black hole growth that allow black holes with initial masses of more than about 10000M⊙ (r or episodic hyper-Eddington accretion.

《コメント》

・ 超巨大ブラックホールの《タネ》として、初期(10億年以前)の時点で太陽質量(M⊙)の1万倍のブラックホールの誕生を許容/予見する、そのような理論が正しいはずだとなってくる。(新説を促しながら学説が絞り込まれてくる。)

・ 振り返ると、太陽質量(10M⊙以下)と超巨大質量(100万M⊙以上)のブラックホールの存在は知られていたが、最近分かってきたのは、観測の空白域となっていた中間質量ブラックホール(100~1万M⊙クラス)の成り立ちに、我々が見ている宇宙の構造を解明する手掛かりがありそうだということとなる。

ノーベル物理学賞の受賞対象となった一昨年の重力波の検出では、10M⊙を越える中間質量のブラックホールの連星が重力波源となったことから、その起源を巡り、従来からの「初代星」説(天体起源)とともに、「原始ブラックホール」説(ビッグバン起源)が俄に注目されてきている。 (中間質量ブラックホールの質量レンジの軽い側での論議)

・ また、我々の天の河銀河を含む銀河全般の中心に在る超巨大ブラックホールの起源を巡っては、「初代星」説と「巨大ガス雲崩壊」説が提出されているが、初代星も初期の巨大ガス雲も昔過ぎて(=遠過ぎて) クェーサーになる前には観測できない。 (中間質量ブラックホールの質量レンジの重い側での論議)

・ つまり、全体を俯瞰すると、一般相対性理論が予測する天体の重力崩壊によるブラックホールの誕生は正しいが、それとは別に宇宙誕生の初期(~10億年以前)では、天体に依らない重力崩壊(?)か、それに匹敵する巨大なエネルギーを起源とする未知の現象を視野に置く必要がありそうだ、となってくる。

・・・

一昨年から去年は重力波、今年はハビタブル惑星が天文での大きな話題となったが、来年はHiggs粒子の発見以来、あまり話題に昇らないアップグレード後のLHCでの素粒子探索に再び期待したい。ズバリ、アクシオン(*´∀`)

ーーーーーーーーーーーー

関連記事としてScientificAmerican (↓)。Natureの抄録より詳しい。

https://www.scientificamerican.com/article/oldest-supermassive-black-hole-found-from-universe-rsquo-s-infancy/
(ScientificAmerican, Oldest Supermassive Black Hole Found from Universe’s Infancy)

ーーーーーーーーーーーー

朝鮮半島情勢~北朝鮮の弾道ミサイル、到達高度4500kmと韓国軍@NHK、ICBM級で確定

粛々と参りましょう、前稿の続き。

韓国軍の合同参謀本部が、今回の飛翔体の到達高度と水平飛距離を発表してきているので、照合しておきましょう。

結論としては、

飛翔時間に基づく推定と到達高度に基づく推計とが整合してくるので、ICBM級が「確定」となります。(核の搭載能力/ペイロードや弾頭の耐久性能は別として)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171129/k10011238901000.html
(ICBM、「北朝鮮弾道ミサイル1発発射、高度約4500キロまで上昇、韓国軍」、2017/11/29/06:10)
>> ミサイルは高度およそ4500キロまで上昇し、距離は960キロ飛行したということで、韓国軍はアメリカ軍とともにミサイルの種類など詳しい情報の収集を急いでいます。

到達高度4500kmと水平飛距離960kmからざっくりと検算すると、
http://keisan.casio.jp/exec/system/1204505768
(放物運動、高度と距離から計算)

(計算上の)初速33868km/h、打ち出し角度86.94度(ロフテッド軌道)、滞空時間1915秒、等を得る。

上記の初速と打ち出し角度45度(最小エネルギー軌道)を用いると、可能な水平到達距離(有効射程)は9000kmに達し(↓)、ICBM級で確定。
http://keisan.casio.jp/exec/system/1204505751
(放物運動、初速と打ち出し角度から計算)

・・・

政治的には当然、物議を醸すでしょう、

中国の特使派遣、米国のテロ支援国家再指定に対する北朝鮮側の回答に相当し、

なおかつICBM保有能力の一端を明示してきたとなるので。

続報を待つ。

ーーーーーーーーーーー

以下、関連情報と続報の追記欄。

ICBMのスペックは満たす。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/大陸間弾道ミサイル

ICBMの種別は不明。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-11-28/OWBAKH6KLVR401
(Bloomberg、「北朝鮮弾道ミサイルICBM級の可能性-日本政府」、更新日時2017/11/29/07:04 JST)

《コメント》
・ 情報不足にあり、(日韓から断片的な情報が出ているが米国側の分析情報に乏しい) ICBM級であるが飛翔体の種類を確認できていない。火星14型かKN-08型か。

・ 飛距離/有効射程として、火星14型の性能仕様を満たしてきている。その射程は米国西海岸のみならず、欧州をもカバーするため、北朝鮮問題は極東の問題にとどまらなくなる。

https://www.google.co.jp/amp/www.sankei.com/world/amp/171129/wor1711290026-a.html
(産経、「北のミサイル、通常軌道なら射程1万3000キロか、米全土を射程に、米専門家」、2017/11/29/07:03)

《コメント》
・ であるならほぼ全米が射程圏内に入る。KN-80型と確定する場合。飛翔体が何だったのか?はこの点で重要に。

・ 今時点では、公開情報では定かでない。我が国が公表した飛翔時間はKN-80型を示唆するが、韓国が公表した到達高度は火星14型を示唆する。

https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20171129-00078686/
(Yahoo!JSF/軍事ブロガー、「北朝鮮が米本土東海岸に到達可能な弾道ミサイルを発射」、2017/11/29/07:17)

《コメント》
・ 飛翔体のレーダーによる捕捉画像では3個の物体を確認している模様。二段式の弾道弾は火星14型を示唆するが、改良型の可能性もありとの言及@上記記事。

・ 超高度でのロフテッド軌道による試射は、弾頭の耐久性の検証を兼ねつつ、弾頭が着弾/着水できているということは、一定の水準に到達していることを含意している。また、精密な誘導に成功しているとも言えるだろう。(私見)

◆ 政治的な影響。

https://r.nikkei.com/article/DGXMZO2402140029112017000000
(北朝鮮、米本土狙う核ミサイル継続姿勢を鮮明に
2017年11月29日 6:38 )

《コメント》
・ 妥協しないというメッセージとして受け止められるが、同時に交渉上の切り札の確保を急いできたともなる。

ーーーーーーーーーーーー

朝鮮半島情勢~北朝鮮が弾道ミサイル発射@NHK、ICBMの試射に成功か?

粛々と参りましょう、

たまたま3時半頃に起きていたのだが、4時前後に弾道ミサイル試射の報道速報が入り、速報では詳細不明のため外電と続報を確認していたのだが、

依然として不可解。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171129/k10011238901000.html
(NHK、「北朝鮮弾道ミサイル発射、韓国の通信社」、2017/11/29/04:14)

《コメント》
・ 情報が錯綜している。試射の兆候をかなり捉えていて、事前の午前3時時点で既に警戒行動に移っていたかにも見える。

・ 飛翔の時間と距離に関する情報がない。当初の速報も同様。

一方で、こちら(↓)。

https://www.google.co.jp/amp/s/mainichi.jp/articles/20171129/k00/00m/030/185000c.amp
(毎日、「北朝鮮弾道ミサイル発射、米韓は種類や弾道を分析」、2017/11/29/04:07、最終更新04:45)

《コメント》
・ 不可解。同時に事実であるなら、大きな驚きを伴う。

・ 飛翔距離の詳細は不明だが、飛翔時間が記されている(↓)。

>> 韓国軍によると、北朝鮮は29日午前3時17分ごろ、西部の平安南道平城付近から東に向かって弾道ミサイル1発を発射した。

>> 日本の国土交通省によると、このミサイルは午前4時11分ごろに、日本海内の日本の排他的経済水域EEZ)に着水した模様だ。

・ もし事実であるなら(↑)、飛翔時間は1時間弱(54分)となる。最大速度を得るまでの加速のロスタイムを考慮しても45分程度の飛翔となる。これは、今夏7月の準長距離弾道弾試射の際のそれの、実に二倍に当たる飛翔時間である。

・ 感覚的には、衛星を軌道に乗せる「第一宇宙速度」には満たないがそれに迫る打ち出し速度に到達し、85度以上の仰角での「ロフテッド軌道」となる。通常の最小エネルギー軌道であれば、米国西海岸に十分に到達し得るとなる。

・ 飛翔時間が事実であれば、ICBMの試射に成功したとなってくる。

続報を待つ。

ーーーーーーーーーーーー

以下、関連情報の追記欄。

http://www.asahi.com/sp/articles/ASKCY1324KCXUHBI03C.html
(朝日、「北朝鮮弾道ミサイルを発射、EEZに着水の可能性」、2017/11/29/04:18)

外電より、ニューヨークタイムズBBC。速報の時点では我が国の報道機関によるものより詳しいが、肝心の弾道に関する情報を欠いている。

https://mobile.nytimes.com/2017/11/28/world/asia/north-korea-missile-test.html?referer=https://www.google.co.jp/

https://www.bbc.com/news/amp/world-asia-42160227

・・・

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/宇宙速度

http://keisan.casio.jp/exec/system/1204505808
(カシオ、放物運動、時間と距離から計算)

ーーーーーーーーーーーー

朝鮮半島情勢~米国、対北朝鮮で追加制裁、14団体・個人など対象に @日経

粛々と参りましょう、

表題副題は日経のこちらから(↓)であるが、

外電(FT、CNN、Foxなど)で確認すると、テロ支援国家再指定後の米国財務省による追加制裁の第一段は、実質的には中国に対する追加措置となっている。

https://r.nikkei.com/article/DGXMZO23783270S7A121C1000000
(日経、「米、対北朝鮮で追加制裁14団体・個人など対象に」、2017/11/22/04:47)

>> 米財務省は21日、北朝鮮への追加制裁として1個人と13団体、20の北朝鮮の船舶を新たに対象に加えたと発表した。中国の貿易会社などが含まれる。米国内の資産が凍結されるほか、米国人との取引ができなくなる。

外電では例えばFTによるこちら(↓)。
https://www.google.co.jp/amp/s/amp.ft.com/content/1008ec2a-cee6-11e7-9dbb-291a884dd8c6
(FT、US hits Chinese firms as it boosts North Korea sanctions)

>> The Treasury on Tuesday unveiled sanctions on one Chinese individual, 13 entities that included four Chinese trading companies, and 20 shipping vessels that it says are helping North Korea evade UN sanctions.

CNN、Foxも同様(↓)。
http://money.cnn.com/2017/11/21/news/economy/treasury-north-korea-sanctions/index.html

https://www.google.co.jp/amp/www.foxnews.com/us/2017/11/21/us-announcing-new-nkorea-sanctions-after-terror-designation.amp.html

《コメント》
・ 今回のテロ支援国家への再指定の「効果」という点では、これまでに独自の経済制裁を重ねてきているため経済的なものよりむしろ、第一にシンボリックな政治的メッセージとして、第二に第三国へのプレッシャーにあると言えるでしょう。

・ 追加制裁の「余地」という点では、これまでに主要国および国連での追加制裁を重ねてきているため、その余地は小さい。 しかし同時に、米国にせよ中国にせよ、決定的に北朝鮮を追い込むことを避けてきた。つまり、余地に乏しいが、残されている措置は北朝鮮にとって痛打となるものと言えるでしょう。退路を完全に断ってしまうという意味での最終的なそれは、1) 米国の金融制裁での金氏一族の「資産凍結」、2)中国の経済制裁での石油・原燃料の「全面禁輸」、の二つ。

・ 米国による制裁措置は、来週にかけて逐次、追加されてゆく予定にあるが、時間をかけて小出しにしているのは、北朝鮮及び、中国・ロシアなど第三国の反応を見ながらということであり、(外交交渉期間) それでも北朝鮮からの交渉再開/妥協のレスポンスに乏しい、或いは逆に弾道ミサイルの試射(ICBMまたはSLBM)の形で対決の様相を強める場合、制裁は最終的なものへと収斂してゆくでしょう。

テロ支援国家の再指定以降の制裁措置は、これまで温存してきた切り札を切ってくるということなので、相対的に交渉のテーブルに残ってくるのは軍事オプションとなり、いよいよの警戒水域に入ってきたと見ることができるでしょう。言い換えれば、向こう1~2週間が交渉による非軍事的な問題解決の最大の機会となるでしょう。

ーーーーーーーーーーー

朝鮮半島情勢~トランプ政権、北朝鮮をテロ支援国家に再指定へ @NHK

粛々と参りましょう、

表題副題はNHKのヘッドラインから(↓)。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171121/k10011230341000.html
(NHK、「トランプ政権、北朝鮮テロ支援国家に再指定へ」、2017/11/21/01:56)

詳報は外電によるこれら(↓)。

https://www.bloomberg.com/news/articles/2017-11-20/trump-says-u-s-to-label-north-korea-a-state-sponsor-of-terror
(Bloomberglabel a state sponser、 2017/11/2/3:49JST)

https://amp.cnn.com/cnn/2017/11/20/politics/president-donald-trump-north-korea-terrorism/index.html
(CNN、names a state sponser、2017/11/21/02:45 PMEST)

《コメント》
・ このタイミングでの再指定は、トランプ大統領のアジア歴訪後の直近の中国による北朝鮮への勅使派遣(↓)と無関係ではあり得ないでしょう。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-11-15/OZG0C16K50XU01
(Bloomberg、「中国、北朝鮮に特使派遣へ、トランプ大統領が先週訪中したばかり」、2017/11/15)

https://news.yahoo.co.jp/byline/endohomare/20171120-00078362/
(Yahoo!、遠藤誉、「北朝鮮問題、中国の秘策はうまくいくのか~特使派遣の裏側」、2017/11/20)

上記の再指定の報道では、本日以降、来週にかけて逐次、追加的な制裁が課せられる見通しであるが、我が国との関連で言えば、6月に可決・成立、7月に施行された「改正組織犯罪処罰法」(↓)が相応に意味を持ってくるでしょう。

https://r.nikkei.com/article/DGXLASFS14H4D_U7A610C1M11000
(日経、「共謀罪を規定する条文全文」、2017/06/15/18:56)

https://www.google.co.jp/amp/s/www.zakzak.co.jp/soc/amp/170728/soc1707280020-a.html
(Zakzak、「北メディア、共謀罪法施行を非難」、2017/07/28)

・ 改正組織犯罪処罰法ーテロ準備罪、テロ支援国家再指定ー北朝鮮というそれぞれの関係が接続して、改めて、改正組織犯罪処罰法ーテロー北朝鮮という構図に。

・ 高々数ヶ月前の出来事であるが、当時のメディアの報道では、改正組織犯罪処罰法の呼称を巡り、共謀罪かテロ準備罪かで二分されていたが、起きている事実(テロ支援国家再指定)を鑑みれば、テロ準備罪と呼称するのは故なきことではなかったと言えるし、私見では当初より安倍政権は、米国との意思疎通のもとで予見的(プロアクティブ)に行動していたと観ます。

・ 平たく言えば、北朝鮮関連の組織・団体は、改正組織犯罪処罰法のもとで、事前監視がより強化されるだろうし、高々15年前(拉致問題の発覚)まで北朝鮮と親密な友好関係にあった一部の政党・政治団体も、関係を断ち切れていなければ該当し得る。

・ また、改正組織犯罪処罰法の制定を目指した年央の「通常国会」を振り返れば、「受託収賄」での立件が全く視野に入らないにも関わらず、森友・加計騒動で国会が空転し、一部の野党と一部のメディアが倒閣運動に大きく傾斜した理由と動機も、強く推し量れるところとなるでしょう。

ーーーーーーーーーーーー

梟通信~映画「Godzilla怪獣惑星」、予想以上に面白かった(≧∇≦)b

まったりと楽しみながら参りましょう、

映画「Godzilla怪獣惑星」、予想以上に面白かった(≧∇≦)b

公開日(昨日)の午後に早速、観に行ったのだが、

観賞前に設定上のウラシマ効果云々についてしっくりこないと記したけれど、そうしたことは抜きにして、

面白かった(*´∀`)

ラストのいい意味でのどんでん返しが強烈だったので、

3部作の次作を観に行くのは確定。というか、気になるので観に行くしかない(*^^*)

・・・

いろいろな感想があるだろうけれど、

前半の移民船でのスローな展開に退屈という評もあるようだけれど、「伏線」としてはかなり重要で、自分にはちょうどいいかなというペース配分。

で、主人公のモチベーションは、単にゴジラへの憎悪とは違っていて、(憎悪しておかしくない設定だが) おそらくはヒト/人としての「尊厳の回復」にあると観たし、そこは移民船団の生活が、単に環境が劣悪なだけでなく、移民に至るまでの「前史」が、奥行きをもって暗い翳(かげ)を落としていて、

そこは、退屈と言われる前半に凝縮した演出であったと思うし、むしろ観賞の後、「前史」についての設定資料を読み返して、改めて納得したところです。

つまり、

退屈と言われる前半の退屈を免れるということであれば、「前史」に関する二つの設定資料(↓)を軽く目を通しておいて観賞すると、単に退屈を免れるだけでなく、

主人公の行動を理解する一助になろうかと思われる(^-^ゞ

http://godzilla-anime.com/smph/investigation/
(Godzilla怪獣惑星HP、調査報告)

https://www.google.co.jp/amp/s/m.cinematoday.jp/news/N0094916.amp.html
(シネマトゥデイ、「アニメゴジラ前日譚を描く小説「怪獣黙示録」発売!虚淵玄が監修」、2017/10/02/12:00)

・・・

最後に、「シン・ゴジラ」と比較しておきましょう。

いろいろな観点があるだろうけれど、

どちらがいい、というようにはならないだろうと思った。

シン・ゴジラ」が初代ゴジラと比肩し得る出来映えだったので、自ずとそれらに迫るのは無理だろう、と思っていたので、「Godzilla」を冠することは無茶だという予断を持っていたのだが、

おそらくは適切な比較対象は、シン・ゴジラでも初代ゴジラでもなく、一連の「ゴジラシリーズ」における他の作品群なのだろうと。

複数のUMA(怪獣)が登場するという場合、

設定(課せられている制約条件)はとてもシビアなる。

ゴジラシリーズで言えば、子供向けになってしまう、正義の味方のゴジラが子供の声援を受けて悪い怪獣を倒すということになる、という固定的なフレームワークの呪縛

初代に帰る、それは一つのアンチテーゼであり、ゴジラの「再生」であり、それをやってのけたのが「シン・ゴジラ」であったけれど、(私見)

今回の「Godzilla怪獣惑星」は、ゴジラシリーズの数多(あまた)のその他の作品群をリブート、再生しようという試みに思える。

特撮好きということであれば、ゴジラシリーズの作品群が子供向けであっても、それはそれでよいと思う(笑 それぞれに味があることもまた事実。

しかし、ゴジラをリメイクして、ある意味劣化して、またリメイクして初心に帰るのは、シン・ゴジラで3回目。

となれば、ゴジラシリーズの(子供向けの)その他の作品群に、こういう道筋もある、ということを示すのは、一つの大きな挑戦と言えるはず。

端的に言えば、

モスラが出て来ても単なるファンタジーにならない、

そうなったとしたら、ゴジラシリーズを通しての画期だと思う。

そして、モスラが出て来ても単なるファンタジーにならない、ということに期待が持てそうだとすると、それは、1) 本作の設定がシビア過ぎる、2)脚本が、ダークファンタジーの魔法少女まどか☆マギカ虚淵玄氏である、といったところにあるでしょう。

《纏め》
・ 予想以上に面白かったし、次作への期待感は大きい(*´∀`)

・ 決まり事、約束事を、別な形でぶち壊しにいくのではないか?という予感。(ぶち壊して欲しい)

・ 初代ゴジラシン・ゴジラに比肩する必要はない。


ーーーーーーーーーーーー

梟通信~地球から11光年、生命が存在できそうな一番近い系外惑星ロス128bが見つかる(*´∀`) @ナショジオ

まったりと参りましょう、

天候が悪くて天体観測に不向きな今年だったが、一方で太陽系近傍の「ハビタブルゾーン」(生命棲息域)の探索がおおいに目についた年でもあった。

個人的には地球での生命現象それ自体で十分に驚嘆、奇跡に相当すると観ているが、系内系外の惑星に生命の痕跡を求める人類の営みは、「確信への渇望」なのかもしれない。

・・・

表題副題はナショジオから(↓)。

http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/111600446/?ST=m_news
(ナショジオ/日経、「生命が存在できそうな一番近い系外惑星が見つかる~地球から11光年、生命にやさしい静かな恒星を回る惑星」、2017/11/16)

>> 地球の近くに地球サイズの系外惑星が見つかった。この惑星は、生命にやさしい「静かな」恒星の周りを回っており、生命が存在できる可能性のある系外惑星としては、地球から最も近いところにある。

《コメント》
・ たまたまであるが、今回発見された惑星ロス128bは、映画「Gozilla怪獣惑星」に登場するくじら座タウ星e(距離11.9光年)と似通った距離にある。

・ 恒星プロキシマ・ケンタウリの惑星プロキシマbが最短(4.24光年)のハビタブルゾーンとして期待されていたが、過酷な環境にあると昨年に判明した。同様にくじら座タウ星eも一昨年にハビタブルでないことが判明した。

>> 地球からわずか11光年のところにある惑星ロス128bは、赤色矮星と呼ばれる小さく薄暗い恒星ロス128の周りを回っている。赤色矮星はどこにでもある平凡な恒星で、銀河系の恒星の約70%を占めている。私たちのすぐ近くにある恒星のほとんどが赤色矮星だ。

《コメント》
・ 赤色矮星HR図の主系列の右下に位置していている。(Oh,be a fine girl,kiss me.のMのスペクトル)

・ ごく一般的な存在であるが、軽量であるため進化せず(HR図上を移動せず) 寿命も宇宙と同程度に長いため、恒星としては地味な探索の対象。その代わり、太陽系近傍の赤色矮星を周回する惑星の方が注目されているという流れにあるかと。

>> 欧州超巨大望遠鏡や巨大マゼラン望遠鏡などの次世代巨大望遠鏡は、こうした系外惑星の直接観測を可能にし、大気があればその組成も調べられるようにすることが期待されている。

《コメント》
大気組成の直接観測はむしろこれからで楽しみ(*´∀`)

ハッブル宇宙望遠鏡の後継の「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」の打ち上げは、間近の2019年春。地上側の「巨大マゼラン望遠鏡」の試験観測開始も2021年と間近。

2020年代ハビタブルゾーンがかなり分かってくるという時代に(*´∀`)

ーーーーーーーーーーーー

以下は関連情報の追記。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E3%81%84%E6%81%92%E6%98%9F%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7
(Wiki、近い恒星の一覧)

《コメント》
・ SFで設定によく使用されるのはスペクトル分類(表面温度分類)での太陽と同じG型。古くはケンタウルス座α星、最近でのくじら座タウ星。超常現象界隈(UFO)ではK型も。

・ 7つの惑星発見で今年の大きな話題となった恒星トラピスト1(距離39.1光年)はM型の赤色矮星であるから、設定での太陽型への拘りは弱まるだろう。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2017111501233&g=soc
(時事通信、「11光年先、地球に似た惑星、太陽系に接近中-生命存在か・国際チーム」、2017/11/15/20:12)

《コメント》
・ 太陽に接近中との記述あり。7万9千年後に太陽から1.1光年まで再接近する模様。

https://www.cnn.co.jp/m/fringe/35110525.html
(CNN、「地球と同じような大きさ、系外惑星を発見、生命の可能性も」、2017/11/16/19:35JST)

《コメント》
・ 大きさ(従って重力)と気温が地球と同程度らしい、ということで期待が大きい模様。

ーーーーーーーーーーー