sumiikasumiの日記

とりあえず始めたところです

梟通信~このままでは終われない、カーリング女子、初の準決勝へ@日経

祝、準決勝進出(*^^*)

表題副題は日経から(↓)。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27226060S8A220C1CC1000/?pye=1
(日経、「このままでは終われない、カーリング女子、初の準決勝へ」、2018/02/22/0:30)

スイス戦の第4エンドで4点取られたとき、くぁ~っと天井を仰いで諦めてチャンネルを変えてしまいしたm(__)m

祝、準決勝進出(*^^*)

このままでは終われない、というより、

結果がどうなるか分からない決勝トーナメント。

普通、韓国と日本が予選リーグを突破する、言い換えれば、カナダとスイスが敗退するとは想像できない(^^;

ランキング上位チームの激しい潰し合いと取りこぼしが見てとれるカーリング女子の星取表(↓)。

https://sports.yahoo.co.jp/contents/818
(Yahoo!スポーツ、カーリング順位表・対戦表)

初場所で栃ノ心が優勝をさらうような展開?(^^;

いったいどうなるのか、全く分かりません(^-^ゞ

・・・

なぜ、上位の潰し合い・取りこぼしでの混戦になったのか? なぜ韓国が日本戦での負けを除きぶっちぎりで予選を突破したのか?

その理由は、日本vsスウェーデン戦のこちら(↓)の解説に垣間見ることができる(↓)と観ています。

https://www.asahi.com/sp/articles/ASL2M3D6CL2MUTQP00D.html
(朝日、「カーリング女子が強豪破った一戦、東大集団が独自解説」、2018/02/19/23:15)

一言で言えば、「氷の状態」を読むこと(アイスリーディング)に難儀していたようであり、スウェーデン戦においては、まさに氷の状態の読みが、第10エンドの投擲で両チームの勝敗の明暗を分けた、となるようです。

上記の朝日でに解説は、競技としてのカーリングの難しさ、面白さがよく伝わっていていいと思う。

・・・

さて、日本カーリング女子と言えば、マイクで拾われている「作戦会議」の実況と「おやつ」ですが、

既に話題になってしまって敢えて取り上げる気が起きない(´・ω・`) ← 残念に思っている、特に作戦会議

ということで、それらとは別のネタを備忘録として、二つ、記しておきましょう。

まず、

【問】 カーリングのストーンはなぜ、曲がるのか?

【答】 まず、野球の変化球(の説明)に見られるような「マグヌス効果」(↓)ではありません。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/マグヌス効果
(Wiki、マグヌス効果)

そして実際のところ、その理由はよくわかっていない(笑

《摩擦》に起因するが、摩擦自体、ケースバイケースで一般的な理屈で説明することが難しく、記憶によれば、誰だったか物理学者が、いきなり難しいことを取り扱うより一般化できる原理的なものに、取り敢えず優先的に取り組んだほうが、結果的に生産的だと言っていて、摩擦(の理屈)が半ば放置されているのは、そういうことらしい。

http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2010/feature/kagaku/ka20100217_01.htm
(読売、「超人の科学、変化する氷、全身で読む、カーリング」、今から8年前)

氷の状態を読むことの重要さに間違いはありませんが、

なぜストーンが曲がるのか? は依然として謎めいている。

読売の説明では、ストーンの進行方向に対して、ストーンの左右で生じる摩擦力の違いを、カーブ(ストーンが曲がること)の原因としていますが、おそらく誤りでしょう。

なぜならば、ストーンが曲がる、ということは、1) ストーンの重心が左右に移動することを意味し、2) これに対して、ストーンの左右で生じる摩擦力の違い(偶力の発生)は、ストーンの直進方向に(散逸効果により)なんらかの作用を及ぼしたとしても、水平方向(左右)にはほとんど影響しないから。

むしろ、3) スイーピング(ブラシで氷の表面を擦る)により、ストーンの「前後」での摩擦係数の違いが生じること、4) 併せてスイーピングにより「前後左右」で僅かな傾斜が生じることが、曲がることの主たる原因と推測しておきましょう。

(直感的に言えば、摩擦による偶力は、回転を減速させるように働くが、ストーンの前後で摩擦係数に違いが生じると、ストーンの後ろ側で発生する偶力が支配的となり、摩擦は散逸、つまりエネルギーの転換なので、ストーン後方で左右方向に専ら発生する偶力(回転エネルギー)が、重心の左右への運動エネルギーに転換されている)

カーリングのカール(curl、rot)は、ストーンの回転でありストーンを曲げること、また、カーリングが氷上のチェスと称されるのは、単に即座の頭脳プレイが要求されるだけでなく、曲がってゆくストーンの動きが、チェスのナイト(将棋の桂馬)の動きに他ならないからと言えるでしょう。この要素がなければカーリングは、氷上のビリヤードと形容するほうが相応しい。

・・・

さて、二つ目のネタは、そのスイーピングに関すること。

http://www.curling.hokkaido.jp/tp_detail.php?id=26
(北海道カーリング協会、「カーリングにも破壊的イノベーション、ブラシをめぐる議論が熱い」、2016/06/18)

かいつまむと、道具としてのブラシに技術的に飛躍的な変化が生じていて、それはスイーパー(ブラシで氷の表面を擦る人達)が、労力少なく効率的に摩擦係数を下げる技術です(↓)。

>> ・・icePadでは「ストーンが氷と接するペブルの表面だけに摩擦をとどめ、抵抗はほとんどなくなる」そうです。

【問】 破壊的なイノベーションの意味するものはなにか?

【答】 試合風景の(劇的な)変化です。カーリングの試合を観ていれば、投擲(ショット)と司令塔としてのスキップ(主将)の二つに注目が集まるけれど、新しいブラシを使いこなすスイーパーの役割が決定的に重要となると、ゲームの性格が変わる、となる。

・・・

明日の日韓戦が楽しみ(*^^*)

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