梟通信~中国政府がビットコインの全面排除を決めた本当の理由? @現代ismedia
まったりと楽しみながら参りましょう、
経験的には株式投資志向なのだが、
仮想通貨/ブロックチェーンに無関心ではないし、(逆に大いに興味あり)
ビットコインxクローズ型のマッチングサイトは、
越境決済をするつもりはないが(笑、
ビジネスモデルとして参考になるし、そのモデルは仕事にも今後関わってきそうなところなので、
よく分からないながらも、取り上げていきましょう。
・・・
表題副題は、現代ismediaのこちら(↓)から。論者は財務省OBの高橋洋一氏。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52925
(現代ismedia、高橋洋一、「中国政府がビットコインの全面排除を決めた、本当の理由~体制を揺るがす可能性だってある」、2017/09/18)
《コメント》
・ 仮想通貨が危ないという論旨では全くない。
・ もちろん、民間の自由な金融市場の拡大が、中国の党集権/規制志向の国家体制に馴染まないという指摘がなされているが、一般論としてであって、論者(高橋氏)の論旨は、「通貨発行益」というメリットを中国政府が手放すわけがない、というところにある。
・ 仕組みとしての仮想通貨/ビットコインや、インフラとしてのブロックチェーンについては、論者はポジティブに捉えている。(そこに関わる人達となるとまた別の話だが、一部の人達の信用という問題は、全てのビジネスに言えることだろう)
・ 部分の話だが、論者(高橋氏)の捉え方に全くの同感である(↓)。
>> 筆者の目から見れば、ビットコインの中心的な技術であるブロックチェーンは、手形の裏書きをコンピュータの分散システムで代行しているようにみえる。
・・・
・ 中国による金融規制は、不動産や株式の市場では頻繁に行われてきた。
・ この2カ年半について言えば、マクロ経済的には、《外貨準備高》の減少に歯止めをかけるべく、専ら「資本移動」を規制してきた。(送金や持ち出しの制限)
・ 現状でその状況がどうなっているか? と言えば、図表に見られるように(↓)、外貨準備高は2017年の年初に3兆ドル前後でボトムを打ち、その後も緩やかな復元が現在に至るまで続いている。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-05-07/OPL0VQ6K50Y601
(Bloomberg、「中国、4月末の外貨準備高、3カ月連続で増加、資本規制強化が寄与」、2017/05/07)
・ 一時の危機的状況を脱して復調しているため、中国政府がなぜ今、ビットコイン取引を全面規制してきたのかはよく分からない。
・ 規制の理由として、1)外貨準備高が復元しているが故に、国内での投機の循環を懸念しているため、2)関連して、共産党大会の開催を来月中旬に控え、習政権が政敵からの批判の芽を摘むため、3)米中経済摩擦が火を吹いた時の、ビットコイン市場経由での資本逃避の芽を予め摘むため、等の想像はしても、いずれもビットコインそのものの信用に直接関わることではなく、なぜ今このタイミングで取引所の全面閉鎖にまで踏み込んできたのか、よく分からない。
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関連ニュースフローの記録。
http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLASDZ05H5F_V00C17A9000000/
(日経、「中国のICO全面禁止、広がる波紋 仮想通貨下落~日本人プロジェクトは中国語サイト閉鎖」、2017/09/05/11:52 )
http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLZO21221870W7A910C1FF8000/
(日経、「中国の仮想通貨取引所、10月末全面閉鎖へ」、2017/09/16/01:23)
http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLASDF17H0H_X10C17A9NN1000/
(日経、「中銀仮想通貨、匿名性・決済コスト課題、BIS報告」、2017/09/18/01:00)
ー BIS報告は、課題を指摘しつつも必要性を認識する内容。
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