sumiikasumiの日記

とりあえず始めたところです

梟通信~コペンハーゲン解釈のマックス・ボルン、生誕135周年 @Googleトップロゴ

まったりと参りましょう、

今日のGoogleトップロゴがマックス・ボルン(*´∀`)

http://www.googletop.info/?p=438902
(Googleトップロゴ、マックス・ボルン、生誕135周年、2017/12/11)

スターウォーズ/最後のジェダイの劇場公開を週末に控え、SFモード。

マックス・ボルンの「確率解釈」は、コペンハーゲン解釈として主流であるし、主流であり続けると思うけれど(私見)、

その確率解釈にも《新解釈》が現れていて、創作としてのSFでなく、現実の物理学の「SF化」の一端を垣間見ることができるので、生誕135年に際して記しておきましょう、

日経サイエンスから新解釈の一つとしての《Qビズム》がこちら(↓)。

http://www.nikkei-science.com/201307_054.html
(日経サイエンス、「量子の地平線~Qビズム、量子力学の新解釈」、2013年7月号)

どういうものか? と言えば、

>> 量子ベイズ主義(Qビズム)という最近発展したモデルは,量子論と確率論を結びつけることで,そうしたパラドックスを解消,あるいはより小さな問題にしようとする。Qビズムは量子的パラドックスの核心をなす「波動関数」を新たな概念でとらえ直す。

>> 一般に波動関数は粒子がある性質(例えばある特定の場所に存在すること)を示す確率を計算するために用いられるが,波動関数を実在とみなすと様々なパラドックスが生じてくる。

>> Qビズムによれば,波動関数は,対象の量子系がある特定の性質を示すはずだとの個人的な「信念の度合い」を観測者が割り当てるために用いる数学的な道具にすぎない。この考え方では,波動関数は世界に実在するのではなく,個人の主観的な心の状態を反映しているだけだ。

《コメント》
・ 量子ベイズ主義。

・ どういうことか?はさておき、「波動関数は世界に実在するのではなく,個人の主観的な心の状態を反映しているだけだ」と言われると、衝撃を覚える。主観的な心の状態?ヽ( ̄▽ ̄)ノ

・つまり、コペンハーゲン解釈では、納得感という基準で、おそらくは物理学者も満たされていない。また、波動関数の別解釈としては、「多世界解釈」が先行していたし、SFでの設定ということでは、多世界解釈(所謂、ループ世界もの)は主流と言ってよいでしょう。

・ ここで強調しておく点があるとするとそれは、Qビズムは量子ベイズ主義であり、「ベイズ」とは《ベイズ推計》であり、ベイズ推計は「機械学習」のベースをなす理屈でもあるというところ。α碁以来、《AI》は日常フレーズ化しているけれど、それは機械学習であり、根底にあるのはベイズ推計である、というのがマイAI理解。(経験上、実際にそう)

・ つまり、波動関数の新解釈と、今時のAIとでは、奇しくもベイズ推計を共通項としている、ということが、時事的に記録しておく大きな理由である、となります。

・・・

《コメント・追記》

・ 追記として私見では、ベイズ推計での尤度関数は《モデル》、事前確率は《知識》なので、それは客観的であるけれど、比喩的に主観と言えなくもない。

・ むしろ、我々のあらゆる観測は、「時空」を通じてしか行えないので、真の実在が時空(4次元時空)を超えて存在していると、例えばコンパクト化している他の7つの次元に横断して存在していると、仮に実際にそうであっても、それを直接には感知/観測できず、我々が知るのは時空という「窓」(フィルター)を通してだけだ、ということでは、主観(制約)は免れない、となり、Qビズムでの主観を自分はそう理解している・・各人の主観であっても物理的な制約は共通なので、それは「間主観」であり、言い換えれば客観となります。

・・・

スターウォーズ/最後のジェダイに続く。

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