sumiikasumiの日記

とりあえず始めたところです

墨烏賊墨の株式日記~突然現れた人面鳥は平和の象徴? 太陽信仰(≧∇≦)b

株式(金融・経済)とは関係がないけれど、平昌五輪の開会式繋がりのネタということで、

件(くだん)の《人面鳥》に言及しておきましょう。

個人的には怪異や妖怪が好きなので、人面鳥はなかなかイケてると思って観ていました(^-^ゞ

ただ、朝鮮神話ということでまず想起するのは《卵生神話》であるし、

人面鳥は全くの初見であったし(笑、高句麗の古墳の壁画といってもどこなのか当初は皆目見当がつかず、

数日、ネタを放置していましたが、

おそらくは高句麗の古墳群のこちら(↓)であろうと昨日来、漸くメドがついたので、

取り上げてみることにしました。

高句麗古墳群(↓)のうちの、

高句麗古墳群 - Wikipedia

(Wiki高句麗古墳群)


こちら(↓)の「徳興里古墳」(トックンニ古墳)であろうと。

徳興里古墳(とくこうりこふん)とは - コトバンク

(コトバンク、徳興里古墳)

ただし、描かれているのは人面鳥ではありません。《三足烏》(さんそくう)です(↓)。

三足烏 - Wikipedia

(Wiki、三足烏(さんそくう))

Wikiの説明の中段にある高句麗の壁画の写真の中央にいるのがそれ。

写真の向かって右手が鳳凰、左手が龍。

朝日の報道での写真でも、三足烏の隣に龍が確認できる(↓)。鳳凰は写(映)っていないけれど、実況では鳳凰も別個に登場していたと記憶します。

https://www.asahi.com/articles/ASL2971P5L29UTQP03N.html
(朝日、「突然現れた「人面鳥」に驚き、実は平和象徴、五輪開会式」、2018/02/10/12:49)

>> 人面鳥が登場したのは、選手が入場行進する前の、韓国の歴史と文化をアピールするアトラクションの一場面。報道各社に配られた開会式のガイドブックによると、人の顔をした鳥は高句麗時代(紀元前1世紀~7世紀)の壁画に描かれており、韓国の神話に出てくる不死鳥の元になったという。韓国で不死鳥は「平和な時代にしか現れない」とされていることもあり、「平和の祭典」をうたう五輪の開会式に起用されたと思われる。

平和の象徴と五輪ガイドブックやNHKや朝日の解説にあるが、平和の象徴なのかどうかは知りません(笑

確実に言えることは、三足烏は高句麗王朝の王族の「トーテム」(精神的なシンボルbyレヴィ=ストロース)であること。

不死鳥は鳳凰と重ねられるけれど、

壁画に準拠するなら、鳳凰は従であり、主は三足烏であり、人面鳥を不死鳥になぞらえることには疑問。


(喩えるなら、三尊形式で中心にあるのはあくまで釈迦如来であって、脇侍の菩薩は主役ではありません)

(五輪プロデューサーが誤解しているのか、宗教的に変遷しているのか、知りません)

(宗教的変遷であるなら、それはそれで興味深い。なぜ、どうのように変わったのかが関心事となるから)

(高句麗文化の影響を受けている飛鳥のキトラ古墳では、人面獣身ではなく、獣面人身。人面はそうした点でも不可解。)

さらに言えば、三足烏とは《金烏》(きんう)であり、金烏は《太陽神》であるとなります(↓)。

金烏 - Wikipedia

(Wiki、金烏(きんう))

>> 金烏(きんう)は、太陽に三本足の烏がいるという伝説であり、すなわちその烏(火烏)、ないし太陽の異称である。対称に蟾蜍(せんじょ)、または玉兎(ぎょくと)

(注記: 月には兎がいて、玉兔。日本神話ではなぜか地味な、月読系とみておきましょう)

>> 八咫烏は金烏伝説と少なからず関連しており、太陽にトリ(主にカラス)のモチーフは世界中で散見される伝説である。太陽信仰の象徴とされることもある。

(注記: 三足烏=金烏=八咫烏八咫烏と言えば、熊野三山賀茂神社など。因みに賀茂氏と接点のある徳川氏は賀茂神社の葵を家紋に採用しているが、三つ葉葵は三足鳥と重ねられているものと強く推測。また、徳川家、或いは天海上人がトーテムとしての太陽を意識していたことは、西の天照に対する東の東照であることから明らかと思われる)

・・・

http://news.livedoor.com/article/detail/14289984/
(ライブドア/中央日報、「日本の韓国植民支配を美化したNBC解説者が降板」、2018/012/11:52)

歴史には光と翳があるが、NBC解説者の発言は、一面としての事実の部類でしょう。

お気の毒(´・ω・`)

ということであるなら、

開会式のオープングセレモニーでの、人面鳥=三足鳥は、現代韓国が忌み嫌う(?) 我が国の太陽信仰でもあり、

王莽の乱(前漢の滅亡)、黄巾の乱八王の乱により軍事的均衡が崩れ去った時間帯を経ての、

極東アジアでの古代国家建設の黎明期の「旭日」に他ならない、というのがマイオピニオンとなります。

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墨烏賊墨の株式日記~平昌五輪開会式、Intelのドローンが夜空を彩る

事前に何かと話題(極寒、北朝鮮ノロウイルスetc.)の平昌五輪開会式でしたが(笑、

結構、興味を持ってくい入るようにテレビの前に張り付いて観ていました。

興味について言えば、個人的な期待通りで、

事前の開会式の会場の物理的な「しょぼさ」との対比で、開会式は演出の面で、典型的にプロジェクションマッピングを始めとする「テクノロジー」により、相当程度カバーされていた、と観ています。

・・・

表題の《ドローン》についても然り、

(今回の五輪が孕む重大な政治的な問題を脇に置いて)

(「イマジン」を歌っている場合じゃあないだろ、とか呆れつつも(笑 )

そちらは見事であったと言えるでしょう。

Intelが演出するドローンが夜空を彩る(↓)。

https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/technology-innovation/aerial-technology-light-show.html

(出所:IntelIntelが演出するドローンが夜空を彩る)

IntelはMcDonald'sに替わる形で五輪の最高位スポンサーに加わっているという経緯があり(↓)、

そのIntelが五輪の場で何を試みるのか、何をしようとしているのかは、

事前の相応の関心事と言ってよいでしょう。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/062201730/?ST=spleaf
(日経BP、「IntelがオリンピックのTOPスポンサーに、VRや5G技術などに注力」、2017/06/22)

>> Intelは、半導体製品に加え、第5世代(5G)通信プラットフォーム、仮想現実(VR)、立体(3D)および360度コンテンツ開発プラットフォーム、人工知能(AI)プラットフォーム、ドローン関連に注力し、オリンピック競技大会の発展を支援する。

(韓国がと言うより) Intelが一連の技術的要素について実験をしてくることは予想されることなので、

事前に不評ではあっても開会式に注目する理由はあったとも言えるし、

開会式に限らず平昌五輪の随所でテクノロジーのトライアルが行われるので、それは個々の競技とは別個の、今回の五輪のもう一つの見所と言えるでしょう。

一言で言えば、単に競技を伝えるではなく、いかに伝えるか。

結構、放送技術の革新なのだけど、(5Gがその中心)

五輪放映権を取得しているNHKの開会式の実況中継からはそうした背景が十分に伝わってこない。(実況中継のフォーマットが旧態然としている)

Intelが照準を合わせている最大のイベントは《東京五輪なのだから、NHKには当事者意識を持って、「伝え方の変化」を伝えて欲しいm(__)m > NHK

・・・

金融・経済ネタということでは、

仮想通貨クラッシュ」や、「インバースVIXショック」の話題のほうが、当然に優先順位が高いですが(笑、

懲りないな~、という脱力感が先立って、言及するモチベーションが湧きませんでした(笑。

Intelのドローンがよかったので機嫌がいいので、それらにも一言二言、言及しておくと、

1) 変動が激しい通貨は、変動それ自体が通貨としての信用を欠く、(通貨としての必要条件)

2) そもそもIMFやBISが仮想通貨に関心を抱く理由は、自身の権限が脅かされる懸念ではなく、「マネーロンダリング」にある、

3) インバースVIX、勘弁して欲しい(笑 。VIXは投資判断上、確かに役に立つ。しかし、それを商品化するとなると(しかもそのインバース)、訳がわからなくなる。訳がわからなさ加減は、リーマンショック前の「エキゾチック」と同じ、(両者の共通点は、リスクフリーにベットしていること、言い換えれば、経験主義的なユーフォリア)

4) VIX指数は頼りになる。ところがそのVIX指数が商品化されしかも投機の対象となると、VIX指数の信頼性に依拠するプログラムトレーニングのロジックが足元をすくわれる、(変動率が増幅されて混乱に至るという奇妙な現象に見舞われている)

5) 変なことが起き始めて高々1年ということでは、まだ軽症か、

6) 金融量的緩和では、バランスシート不況を防止する緊急避難措置として国債中央銀行が買い支えてきたのだから、金利(国債利回り)の上昇は、ウェルカムでしょう。(信用収縮=信用の供給減少による金利上昇が「悪」、景気拡大による金利上昇は当たり前ということで「善」)

 

 

梟通信~ジャコメッティ、最後の肖像(≧∇≦)b @映画ドットコム

遅ればせながらの謹賀新年、まったりと楽しみながら参りましょう、

ジャコメッティ、最後の肖像(≧∇≦)b @映画ドットコム

上映は一昨日から(↓)。
http://eiga.com/movie/86691/critic/
(映画ドットコム、「ジャコメッティ、最後の肖像」、映画評論・批評、2017/12/12)

ジャコメッティの彫刻は変なので気にいって久しいが、その展覧会は昨年央に六本木の国立新美術館で開かれていて、上記の「最後の肖像」は、展覧会の掉尾を飾るとなるでしょう、

しかも著名な彫刻ではなくて、相対的にマイナーな肖像画と来ている(*´∀`)

更にしかも、映画の冒頭で、いきなり「今の時代は肖像は写真で撮れるので、映画でやっていることは無意味です」という解説が入っているらしい(´・ω・`)

まだやっていない新年会のネタの仕込みとして、ますます観たくなる(≧∇≦)b

・・・

美術ネタとして昨年末に聞こえてきたのが、こちらであった(↓)。

http://www.afpbb.com/articles/-/3154396
(AFP、「いかがわしい、バルテュス作品、展示に非難で署名9000人、NY」、2017/12/06/19:48)

いかがわしい?(´・ω・`)

何を揉めているか?と言えば、こう(↓)揉めている。

>> 「夢見るテレーズ」はバルテュスの1938年の作品で、片足を椅子に持ち上げ、スカートが太ももまでめくれ下着が見える姿勢で座る少女が描かれている。

>> しかし映画界の大物ハーヴェイ・ワインスタイン氏によるセクシュアルハラスメント性的嫌がらせ)疑惑をきっかけに国内で著名人の性的不品行に対する非難が高まっていることもあり、同作品を展示するのは不適切だとする声が高まっていた。

(@_@)

セクハラ? ポリコレ?

しょうがないな~(´・ω・`)

それでは、ジャコメッティの観点で、混乱(笑 の終息を図っておきましょう。

AFPの報道写真で注目できるのは、批判されているバルテュスの絵画(夢見るテレーズ)の左右に配置されているジャコメッティの彫刻である。(注記、AFP以外の報道ではジャコメッティの彫刻は一切写っていない)

向かって右側が「ヴェニスの女」、同じく左側が「猫」。

翻って批判の対象となっているバルテュスの「夢見るテレーズ」を観ると、

少女の下着ばかり注目されているようだが(笑 そうではなくて、

少女の足下に猫・・上に組んでいる少女の腕と足下の猫とが「矩形(くけい)」をなすという造形。

メトロポリタン美術館の美術員も(当然)分かっているから、生前にバルティスと意気投合していたジャコメッティの作品を対称/対照させて左右に配置している(はず)。

少なくとも言えることは、下着(や、バタイユ的なエロティシズム)が主題ではありません(≧∇≦)b

むしろ対極的な「宗教画」の範疇でしょう。

私見として、少女の組んでいる腕を上辺、ミルクを飲み横たわる猫を下辺とするそのやや歪(いび)つな矩形(くけい)の造形は、

オリオン座」である(↓)、と観ておきましょう。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/オリオン座

https://www.astroarts.co.jp/alacarte/index-j.shtml
(アストロアーツ、2018年1月の星空)

矩形の解釈を言葉で連ねると、a) 天の赤道の36分割(デカン)で、オリオン座に重ねられるのはエジプトのオシリス、b) そのオシリス神を再生させたのが女神であるイシス神であり、イシス神は隣接するデカンのおおいぬ座シリウス、(低緯度地域ではシリウスがメジャー、逆に高緯度地域では北極星がメジャー)

一方、その矩形(夢見るテレーズ)に対置されるジャコメッティの彫刻は、c) 右側のヴェニスの女は、オリュンポス神のアフロディーテ、つまりウェヌス/ヴィーナス、ヴェニスの女の足下の「台座」はヴィーナスの誕生(ボッティチェリ)での貝殻、d)左側の猫は、エジプト神に類比すると女神バステトであるが、それはギリシャでは、アフロディーテと同一視される。

絵画と彫刻の組み合わせのトータルとして、《女神》がメタファー/暗喩されているが、 (マイ解釈)

聖母マリア的な表象は、旧大陸の文化の基層に属していて、一方で新大陸(プロテスタントの新国家である米国)では、歴史的にそうした基層を欠いている/拒絶しているから(断絶への航海)、そこでは旧大陸の文化の基層が図象の解釈の背景文脈としてワークしていない。

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以下、ジャコメッティの関連情報の追記。

http://eiga.com/movie-theater/86691/13/130102/3006/
(映画ドットコム、TOHOシネマズシャンテ有楽町、ジャコメッティ最後の肖像画)

http://eiga.com/news/20180102/4/
(同上、「ジャコメッティ財団が全面協力、巨匠のアトリエを完全再現!本編映像公開」、2018/01/02)

《コメント》
・ 都内での上映は有楽町の1館のみ。マイナーな力作(*´∀`)

https://www.cinra.net/interview/201801-giacometti
(cinra.net、「完璧主義者ジャコメッティはどんな人?辛酸なめ子らが語る、ジャコメッティ最後の肖像」、2018/01/04)

《コメント》
・ 映画の感想が記されているが、そこに内容が記されていても普通の映画と違ってネタバレになっていない(笑

https://www.msz.co.jp/book/detail/07051.html
(みすず書房、「ジャコメッティの肖像」、ジェイムズ・ロード、2003)

《コメント》
・ 映画の原作。展覧会のせいなのかマイナーなためなのか、品切れ。

https://roppongi.keizai.biz/phone/photoflash.php?id=1866
(六本木経済新聞、ジャコメッティヴェネチアの女IーIV」)

《コメント》
・ 点在する「ヴェネチアの女」(ヴェニスの女)を集めて展示した時の様子。

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梟通信~フィギュア平昌五輪代表、エキシビションで共演(*´∀`) @飛田給

まったりと参りましょう、

全日本フィギュアスケートエキシビションを観戦してきました。表題副題はTBSのこちら(↓)から。

http://news.tbs.co.jp/sp/newseye/tbs_newseye3249629.htm
(TBS、「フィギュア平昌五輪代表、エキシビションで豪華共演」、2017/12/26)

怪我による羽生結弦選手の欠場がなかったら、チケットの入手は無理だったでしょう。

テレビ中継では、リンクの対角に設置されたカメラをズームで切り替えるので、奥行きが出ません。

フィギュアのリンクは横幅60m、縦幅30mと意外に狭く、ジャンプの助走に必要な時速30km弱のトップスピードを得るには、横幅60mはギリギリの距離でもあり、リンクの規格が身体能力の限界を試すと言ってもよいのでしょう。

ジャンプやスピンに注目するとフィギュアは体操と同じく物理の「角運動量」への身体能力の挑戦ですが(笑、助走を含め線方向の動き、つまり「運動量」の凄さが観戦での醍醐味と実感。

あと、感覚的な「華」でした。言い換えれば観客を魅了するオーラか。(以下、敬称略)

女子では五輪に漏れた三原と紀平。男子では台頭した田中。そして今シーズンが最後となりそうな無良崇人。(宇野、宮原は勿論。)

数字やテレビの画角で測りにくいものが実感できたエキシビションでした(*´∀`)

・・・

会場で結構、盛り上がっていたのが、田中刑事高橋大輔のやり取り。

https://www.daily.co.jp/general/2017/12/26/0010848866.shtml
(デイリースポーツ、「刑事、高橋氏にエロス職務質問エキシビションでは男らしさあふれるプログラムを披露」、2017/12/26)

宇野も宮原も坂本も不思議ちゃんなので結構、司会進行さんにとって難しいエキシビションでしたが(笑、

田中刑事が救っていた(*´∀`)

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梟通信~量子超越性に突き進むGoogleの野望 @日経ビジネス

粛々と参りましょう、

表題副題は日経ビジネスのこちら(↓)から。

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/061700004/121300243/?P=2&ST=smart
(日経ビジネス、「量子超越性に突き進むGoogleの野望」、2017/12/16)

冒頭に記されている記事の概要がこちら(↓)。
>> 「2017年12月下旬から『量子超越性』の実証を開始する」「量子コンピュータクラウドサービスを提供する計画だ」――。米Googleと米カリフォルニア大学サンタバーバラ校で量子コンピュータの開発を率いるJohn Martinis氏はそう力説する。量子コンピュータに注ぐGoogleの並々ならぬ野望を解き明かそう。

《コメント》
・ 記事中にある通り「量子超越性」というのは、計算能力において、ざっくりと量子コンピュータが既存のコンピュータより優るということを示すことであるが、それが示させるのは近々かもしれない、という話。

・ 果たしてそれが、誤り訂正なしに50quビット前後のゲート方式の素子で示せるのか? は、記事中にあるように、IBMGoogleとで見解が割れている。(だから、もしGoogleが実証試験に成功するようだと、コンピュータ史上の画期となるわけである)

・ また記事中にあるように、量子コンピュータが挑む当面の障壁は、「量子超越性の壁」と「有用性の壁」の二つであるが、これらは結局は、どういう問題を解くことに量子コンピュータが大きな優位性を示せるか? による。言い換えれば、計算量が指数関数的に爆発する「NP完全問題」や緩めの「NP問題」にどこまで迫れるか? となる。或いは、特化した問題として、超高速の「因数分解」で既存の暗号を破れるか?となる。(後者は特化型で応用範囲はかなり狭いが、安全保障や金融への影響は甚大である)

・・・

・ 個人的には、どちらかと言えば、量子コンピュータとは別方式の「量子アニーリングマシン」を興味深く眺めている。所謂、D-Waveマシンの流れである。

・ なぜか? と言えば、量子アニーリングマシンは、NP問題を「Isingモデル」に置き換えて解くというアプローチであり、そのために特化した実装であるが、同時に、人工知能の確率推論での「グラフィカルモデル」はIsingモデルを含み、一定の条件下(木構造の制限)の元でそれらは「等価」であるためである。つまり、Isingモデルが量子アニーリングマシンでもし容易に解けるとなると、(NP問題の解法に接近するだけでなく) 人工知能での確率推論能力が飛躍的に向上し得ると強く推測されるからである。

・ 高度な確率推論とは何だろうか? コンピュータが「連想」や「想起」の能力を得る・・問題の発見や設定である。今までヒトが与えていたものを自ら生み出すという《自律》の能力である。知能が何か?は定かでないが、連想や想起(閃き、Aha)、問題の発見や設定を知的、或いはヒト的とみなすなら、そうした機能を有する機械は、いよいよ知能を持つと形容するに相応しいと言えるでしょう。

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表題のゲート方式での「量子超越性」は、年央からちらほら取り上げられていたので、来年に起こり得るイベントのために、列挙しておきましょう。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/17/062900267/062900001/?ST=spleaf
(日経ITPro、「量子超越性、米IT大手が一番乗り競う」、2017/07/04)

https://www.technologyreview.jp/s/38991/googles-new-chip-is-a-stepping-stone-to-quantum-computing-supremacy/amp/
(MITテクノロジーレビュー、「グーグル、年内に量子超越性量子チップを実験へ」、2017/04/25)

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梟通信~本日公開のスター・ウォーズ/最後のジェダイ・・やられた(≧∇≦)b

まったりと楽しみながら参りましょう、

スター・ウォーズ/最後のジェダイ・・やられた(≧∇≦)b

試写会での評判に、「帝国の逆襲」以来の面白さとあったので、であるなら2回は観に行くだろうということで、

一回目が3D/4Dxだと集中できないので2Dで観たが、前評判に違わず面白かった(*´∀`)

・・・

事前に粗筋をあれこれと想像したけれど、

まるで違った、やられた(≧∇≦)b

前回の「ジェダイの覚醒」(エピソードⅦ)でうっかりと重要なシーンのネタバレを観てしまって後悔したので、今回は極力、ネタバレは観ないようにしていたので、大正解(*´∀`)

おそらくは大方の事前の予想はことごとく外れているんじゃないかと思えるような意外な展開

レイだけは死なせないで欲しいと思っていたので、ホッと(*´∀`)

まさかあそこでああなるとは・・でもあそこでああなってしまうと次回作はどうなるんだろう(´・ω・`)

敵味方、登場人物が全滅しない限り話はエンドレスだが、(つまりシリーズは続けられるが)

上映作品としては、今回の「最後のジェダイ」かなり完結できていて、かなりの満足感(*´∀`)

幾つかの謎は残っているが、個人的には話がここで終わってもいいかなと。

であるだけに次回作を、どう構成してどう盛り上げるのか、制作側が大変そう(≧∇≦)b

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以下は事前の想像についてのメモ。

大きな謎が二つあって、それは、1)スノークは何者? 2)レイは何者? であった。

・・・

前者のスノークについては、

ザ・ワンズ(↓)のオリジンに相当する100万年前の最古の特殊能力を持つ《セレッシャル》と推測。

http://www.starwars.jp/wiki/ザ・ワン

セレッシャル(スノーク)とダース・シディアス(皇帝)が、広義の帝国を銀河系外と銀河系内(天の河銀河)で棲み分けていて、皇帝亡き後の天の河銀河にセレッシャル(スノーク)が進出。

そう考える理由は、デス・スターを2個破壊される経済的ダメージはあまりに大きく(↓)、

https://www.gizmodo.jp/amp/2015/12/sw2.html
(Gizmode、「経済学者は語る、デス・スター2つも破壊されたら銀河帝国は経済破綻する」、2015/12/14)

ざっくり銀河系のGGPが40垓ドルで、デス・スター2個の被害総額が8垓ドルで、

その負担を背負って帝国が「ファースト・オーダー」として、エンドア戦から高々1四半世紀で立ち直るのは無理(>_<)

セレッシャル(スノーク)が進出してくる動機は、経済的理由(帝国の買収)以外には、ルークが隠遁した惑星オク・トー(↓)のジェダイ最古の遺跡に、セレッシャルを倒せる秘密があるから。

http://ja.starwars.wikia.com/wiki/オク=トー

と、想像したのだが、全く違っていた(>_<)

スノークの謎は、(作品中で)本筋ではなかったようだ(´・ω・`)

・・・

後者のレイについては、上記ザ・ワンズの「ドーター」が転生していると想像。アナキン・スカイウォーカーと同様の処女受胎。

であるからただ者ではないし、歴代ジェダイを超越しているので、「最後のジェダイ」に相応しい(*´∀`)

事前のネタバレなしの話題で、アナ雪エルサ雪の女王の姉妹として魔力(白魔術系)を備えるし(↓)、

http://getnews.jp/archives/1961647/amp
(ガジェット通信、「スター・ウォーズレイとアナ雪エルサに共通点?!最後のジェダイ監督が明かす」)

更に、ザ・ワンズの「ドーター」とアナ雪エルサの共通点は、兄弟に刺されてしまうというところにあるから。

と、想像したのだが、全く違っていた(>_<)

レイの出生の謎は「最後のジェダイ」の作品中で、語られているようでもありないようでもあり・・謎は残る

・・・

最古のジェダイ寺院に眠る秘密を鍵に、光(レイ=ドーター=最後のジェダイ)と翳(スノーク=セレッシャル=最後のシス)の謎と存在が物語の対(つい)になるだろうと想像していたのだが、

どうも全く違った(≧∇≦)b

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梟通信~コペンハーゲン解釈のマックス・ボルン、生誕135周年 @Googleトップロゴ

まったりと参りましょう、

今日のGoogleトップロゴがマックス・ボルン(*´∀`)

http://www.googletop.info/?p=438902
(Googleトップロゴ、マックス・ボルン、生誕135周年、2017/12/11)

スターウォーズ/最後のジェダイの劇場公開を週末に控え、SFモード。

マックス・ボルンの「確率解釈」は、コペンハーゲン解釈として主流であるし、主流であり続けると思うけれど(私見)、

その確率解釈にも《新解釈》が現れていて、創作としてのSFでなく、現実の物理学の「SF化」の一端を垣間見ることができるので、生誕135年に際して記しておきましょう、

日経サイエンスから新解釈の一つとしての《Qビズム》がこちら(↓)。

http://www.nikkei-science.com/201307_054.html
(日経サイエンス、「量子の地平線~Qビズム、量子力学の新解釈」、2013年7月号)

どういうものか? と言えば、

>> 量子ベイズ主義(Qビズム)という最近発展したモデルは,量子論と確率論を結びつけることで,そうしたパラドックスを解消,あるいはより小さな問題にしようとする。Qビズムは量子的パラドックスの核心をなす「波動関数」を新たな概念でとらえ直す。

>> 一般に波動関数は粒子がある性質(例えばある特定の場所に存在すること)を示す確率を計算するために用いられるが,波動関数を実在とみなすと様々なパラドックスが生じてくる。

>> Qビズムによれば,波動関数は,対象の量子系がある特定の性質を示すはずだとの個人的な「信念の度合い」を観測者が割り当てるために用いる数学的な道具にすぎない。この考え方では,波動関数は世界に実在するのではなく,個人の主観的な心の状態を反映しているだけだ。

《コメント》
・ 量子ベイズ主義。

・ どういうことか?はさておき、「波動関数は世界に実在するのではなく,個人の主観的な心の状態を反映しているだけだ」と言われると、衝撃を覚える。主観的な心の状態?ヽ( ̄▽ ̄)ノ

・つまり、コペンハーゲン解釈では、納得感という基準で、おそらくは物理学者も満たされていない。また、波動関数の別解釈としては、「多世界解釈」が先行していたし、SFでの設定ということでは、多世界解釈(所謂、ループ世界もの)は主流と言ってよいでしょう。

・ ここで強調しておく点があるとするとそれは、Qビズムは量子ベイズ主義であり、「ベイズ」とは《ベイズ推計》であり、ベイズ推計は「機械学習」のベースをなす理屈でもあるというところ。α碁以来、《AI》は日常フレーズ化しているけれど、それは機械学習であり、根底にあるのはベイズ推計である、というのがマイAI理解。(経験上、実際にそう)

・ つまり、波動関数の新解釈と、今時のAIとでは、奇しくもベイズ推計を共通項としている、ということが、時事的に記録しておく大きな理由である、となります。

・・・

《コメント・追記》

・ 追記として私見では、ベイズ推計での尤度関数は《モデル》、事前確率は《知識》なので、それは客観的であるけれど、比喩的に主観と言えなくもない。

・ むしろ、我々のあらゆる観測は、「時空」を通じてしか行えないので、真の実在が時空(4次元時空)を超えて存在していると、例えばコンパクト化している他の7つの次元に横断して存在していると、仮に実際にそうであっても、それを直接には感知/観測できず、我々が知るのは時空という「窓」(フィルター)を通してだけだ、ということでは、主観(制約)は免れない、となり、Qビズムでの主観を自分はそう理解している・・各人の主観であっても物理的な制約は共通なので、それは「間主観」であり、言い換えれば客観となります。

・・・

スターウォーズ/最後のジェダイに続く。

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