sumiikasumiの日記

とりあえず始めたところです

超常現象ファイル~政治倫理と政治家の出処進退について思う事 @Blogos について思う事

現在進行形での政治ネタであるけれど、

社会心理、集団心理/群衆心理に通じるということで、

超常現象のカテにて取り上げておきましょう。

・・・

表題副題はBlogosのこちら(↓)からで、その内容は同意するところが多いが、結構、論点の整理と《類型》の仕方が興味深いので、そのお題についてが本稿のお題に。

http://lite.blogos.com/article/244987/
(Blogos、「政治倫理と政治家の出処進退について思うこと」、おときた駿/東京都議会議員、2017/09/08/11:03)

まず、論者のおときた氏は、旧みんなの党出身の都議会議員として、昨年の小池都知事の誕生に、若狭氏らと共に大きく貢献し、その功労者と言えるが、豊洲移転問題では、移転推進の立場にあり、小池ブレーンが推進派と凍結派に分かれる中で、現状では凍結派(築地再開発派)が優勢なので、政策的には微妙なポジショニング。

その上で、

おときた氏の見解の論旨は、

「政治倫理と政治家の出処進退」を考えるとき、大きく二つの《類型》がある、件(くだん)の山尾氏の場合、一方の類型に属していたけれど、自らを擁護しようとすると、もう一方の類型に転じなければならず、そうすると「ダブルスタンダード」を招くから、自らを擁護しようにも置かれている状況は、厳しい、

というもの。

おときた氏が提示している類型が興味深いので引用すると、

ーーーー 引用始め ーーーー

【欧州・昭和型理論

・ 政治家としての資質と不倫等のプライベートは関係がない
・政治家といえど家族間の問題であり、他人が口を出すことではない
・どんなスキャンダルがあっても、政治家として成果を出していればそれで良い

【現代日本型理論

・ 政治家は国民の規範でなければならず、不倫などもってのほか!
・家族を幸せにできない人間が、国家のことを考えることができるのか
・ 欲に負けて理性をコントロールできない人間に、政治家が務まるはずがない

ーーーー 引用終り ーーーー

《コメント》
・ 類型の用語を用いると、おときた氏の論旨は、「現代日本型の山尾氏を擁護しようとすると、欧州・昭和型の論陣を張ることになるが、そうするとダブルスタンダードになって厳しい」、となる。

・ 自分(筆者、墨烏賊)が、それ(類型)についてどう思うか? であるが、実際に現在の社会心理として、「現代日本型」が優勢でしょう、文春砲によって不倫を叩くということが、広く受容されるという状況にあるのだから。

・ また、実際に昨今の世論形成で、とりわけ内閣の「不支持」が増えた局面で、その幾つかの理由のうちの筆頭に、「安倍首相を人間的に信じられない」が、上がってきたように、それは社会心理的に、公私を分ける「欧州・昭和型」ではなく、公私渾然一体の「現代日本型」の尺度が勢いを得ていたということであるから。

・ 要は、《懲罰》したがる風潮、が勢いを増した、ということで、個人的にはあまりいい風潮とは思わないし、少し怖さを感じてしまう。(ただし、山尾氏や民進党は、そうした風潮に便乗、もしくは助長する側にあったと観るので、庇う気には全くなれない)

・ 蛇足ながら、懲罰したがる風潮をあまりいいものだとは思わないのは、一言で言えば、負のマインドでの同調圧力が好きではないからなのだが、理屈を挙げると長くなるので、資料を二点だけ挙げておくに留めおきましょう。

http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/P43320.html
(日経BP和田秀樹、「嫉妬学~足を引っ張るエンビー嫉妬、上を目指すジェラシー嫉妬」、2003/06)
ー 同じ嫉妬でもベクトルの向きでかなり違う。競争についても全く同じことが言えてくる。

http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480064998/
(筑摩書房、村井俊哉、「人の気持ちが分かる脳~利己性・利他性の脳科学」、2009/07)
ー 同じことを脳科学の視点で観たらどうなっているか、という話。脳の活動部位と作用機序、それが及ぼす/現れるヒトの行動類型。

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以下は、関連しての追記。

《補足コメント》
・ おときた氏による分類の内容ではなく、分類の表現について、私見では、「欧州・昭和型理論」は「南欧・現代型類型」で、「現代日本型理論」は「英米儒教型類型」か。(もしも自分でつければだが、悩ましくもある。)

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