どうなる内閣支持率~内閣支持5割回復 @読売世論調査
粛々と参りましょう、
どうなる内閣支持率、
内閣支持5割回復 @読売世論調査
http://www.yomiuri.co.jp/election/poll/20170912-OYT8T50101.html
(読売、「内閣支持5割回復」、2017/09/12/12:30)
《コメント》
・ 国政選挙の議席予想において、読売・日経・NHKの精度が高いため、それらの世論調査を実用上、重視していますが、その読売の数字が上記の5割。
・ 数字の持つ意味としては、既に出てきていた日経、NHKと「定性的」には全く同様で、1)2015年8月の最低支持率を超過して「窓埋め」を達成、2) 支持率の最大下降幅の半分を取り戻す「半値戻し」を達成したとなる。
・ 日経、NHK、読売の数字が出揃い、いずれも、窓埋めと半値戻しを達成したことで、この約2カ月で内閣支持率の復元は、V字型回復に近い「レ字型」を示したと言ってよいでしょう。
・・・
読売の調査内容に関して、一点、補足のコメントを付しておきましょう。
同じく読売のこちら(↓)。
http://sp.yomiuri.co.jp/politics/20170911-OYT1T50108.html
(読売、「支持率50%台に回復、与党安堵、北対応で評価」、2017/09/12/07:33)
そのこちら(↓)の箇所。
>> 安全保障上の危機が強まると、内閣支持率が上がる例は過去にもある。最近では、昨年9月に北朝鮮が核実験を行った直後の調査で、前月比8ポイント上昇した。
《コメント》
・ 朝日の世論調査と真っ向対立するようで笑えますが、それはさておき、
・ さすがに今回は、北朝鮮の行動もICBMの試射と核実験までエスカレートしたので、相応の危機感が政権の支持率に影響を及ぼしただろうと観ますが、(量が質に転化する)
・ 北朝鮮の弾道ミサイルの試射と内閣支持率の「関係」については、「感覚的」には、試射→危機感→政権支持の因果関係が働きそうであっても、「統計的」には必ずしもそうなっていない(ようだ)という分析を紹介して、補足としておきましょう(↓)。
http://qiita.com/double-y/items/54b3eb9b90177a9b6b5a
(Qitta、「安倍政権による北朝鮮ミサイル打ち上げ関与の陰謀論をデータから検証してみた」、2017/05/30)
《コメント》
・ 直前の参照は個々人の興味に委ねますが、
・ 何をやっていてどういうことか? をかいつまむと、1) 通常の相関分析でははっきりとした傾向が出ない、2) そのため、内閣支持率のトレンドを推定して、統計的に解離する数字(外れ値)が出た場合、ミサイル試射との相関がどうなっているか?を調べる、3) すると、予想外にもむしろ逆相関していた、というもの。
・ 個人的には他のやり方もあると考えるが、検証抜きでの話が独り歩きすることが往々にして見受けられるので、こうしたベーシックな検証の取り組みはとてもウェルカムです。
・・・
《纏め》
・ 内閣支持率の高い変動率(ボラ)については、その背景に母集団/有権者の中での年代差や性差の大きな「偏差」があるためと観ていたし、そういう表現を採ってきたけれど、
・ 平たく言ってしまうと、「ワイドショー」の影響のせいで、身も蓋も無いが「人の噂も七十五日」っていうやつなのかなと(^-^ゞ
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