sumiikasumiの日記

とりあえず始めたところです

梟通信~ヒト属の誕生と進化に重なる更新世の中期の地質年代名が「チバニアン」に内定(*´∀`)

まったりと楽しみながら参りましょう、

ヒト属の誕生と進化に重なる更新世の中期の地質年代名が、「チバニアン」に内定(*´∀`)

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内定の速報は例えば読売のこちら(↓)。

http://sp.yomiuri.co.jp/science/20171113-OYT1T50037.html
(読売新聞、「チバニアン地質時代名に内定、イタリアに勝つ」、2017/11/13/00)

チバニアン(千葉時代)の命名については年央にも観測されていて、例えば毎日のこちら(↓)であった。

https://mainichi.jp/articles/20170530/k00/00e/040/174000c.amp
(毎日新聞、「チバニアン千葉時代命名なるか、地質年代、6月申請」、2017/05/30/11:20)

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地質年代の「更新世」は、ちょうど「ヒト属」の誕生と進化と重なり合っていて、とても興味深い(↓)。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/更新世
>> ヒト属が進化(原人ほか)。現生人類(ホモ・サピエンス種)も中期に出現。更新世の間にヒト亜族の大半が絶滅。最終的に現生人類のみが生き残った。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ヒト属

そして、更新世という地質区分自体、《地磁気反転》という全地球規模での環境変化と結び付いていてとても興味深く(↓)、古地磁気学では258万年前から78万年前の逆転期は「松山」と命名されている(↓)。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/地磁気逆転

>> なお、国立極地研究所らの研究によれば、より精密な年代決定を行った結果、最後の磁気逆転の時期は約77万年前と報告されている。

>> 磁場逆転した証拠となる地層は、千葉県養老川沿いの崖面(千葉セクション)とイタリアのモンテルバーノ・イオニコとビィラ・デ・マルシェに存在する。

《コメント》
・ 磁場逆転した最も新しい明瞭な証拠としての千葉セクションに代表性があり、冒頭での「チバニアン」の命名に落着したとなる。

・ また、単に地磁気の逆転は、地質相に変化を刻印するだけでなく、環境変化と変異の促進により生物相にも刻印する。それが典型的/象徴的に、我々(ホモ・サピエンス)の直系の先祖に当たるヒト属(の誕生と進化)である。

・ 視点を変えると、「更新世」は「ヒト属」の時代である。(中世代を恐竜の時代と称するのと同じような意味で)

・ そして、更新世の「中期」(78万1000年〜12万6000年前)は、ヒト属の中で、1)ホモ・アンテセッサー/ホモ・マウリタニクスが、ホモ・ローデシエンシスに(約70万年前)、2)ホモ・ローデシエンシスが、ホモ・ネアンデルターレンシス(約40万年前)やホモ・サピエンス(約20万年前)に、分化/進化してゆく重要な過渡期に相当する。中期更新世の変化するヒト属を「チバニアン」と形容し得るかもしれない。

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