極東アジア情勢~トランプ米大統領、ベトナムに到着、APEC首脳会議出席へ @ロイター
粛々と参りましょう、
表題副題は以下のロイターから(↓)。
https://jp.reuters.com/article/trump-asia-vietnam-arrival-idJPL3N1NG2QX?il=0
(ロイター、「トランプ米大統領、ベトナムに到着 APEC首脳会議出席へ」、2017/11/10 /15:34)
明日に予定されている米越首脳会談では、
ベトナムは、南シナ海を俯瞰する地政学的に極めて重要な位置取りにあり、消費経済が離陸する直前のフェーズにもあるため、
米越両国は名実ともに極めて良好な関係を相互に確認することが確実と見られるが、
同時に、
本日のAPEC首脳会議では、トランプ大統領がその《新アジア政策》を提示する予定にあるため、
併せて注目に値すると言えるでしょう。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171110/k10011218491000.html
(NHK、「トランプ大統領、ベトナムへ、アジア政策の演説も」、2017/11/10/10:35)
>> 演説についてホワイトハウスは「自由で開かれたインド・太平洋地域の構想と、アメリカの繁栄と安全のためこの地域が果たす重要な役割について強調する内容となる」と説明しています。
狭く我が国の外交という範疇で見た場合、
「自由で開かれたインド・太平洋地域」という構想は、トランプ政権の発足以前から進めてきた基本政策であり、周辺/関係諸国と緊密な関係を独自に築いてきたこともあり(インド、ベトナム、フィリピン、豪州等)、
「対中国」での動的均衡を図る上で、米国による新アジア政策の提示は、とても重要な指針となるでしょう。(力の均衡による対立の緩和、冒険的機会主義の排除)
米中共同会見は玉虫色で、画竜点睛を欠くの感があったが、(私見)
トランプ大統領の歴訪の入り口(日米)と出口(米越)では、発せられるメッセージがよりクリアとなり、
トータルとして歴訪の意味が確定するとなるでしょう。
・・・
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/51575?page=5
(JBpress、「ついにベトナム戦争を“追体験”できるトランプ~米国のTPP離脱も意に介さず着実な成長を続けるベトナムの強か外交」、2017/11/10)
《コメント》
・ ベトナムは、おそらくは1960年代~70年代にかけての我が国と同様の、地理的・社会的に均整の取れた高度経済成長を辿るでしょう。(人的リソースの資質の高さと前述の地政学的優位性によって。)
・ 米国がマクロ経済的に国家として金融業を営む構造にある以上、資本収支を稼ぎ出す成長セクターが必要であり、適合するのはASEANを中心とする東西の回廊となる。(人口動態と治安要因により、中東・アフリカ・中南米の投資リスクが上昇)
・ 東京で五輪を開催するには相応の理由があると観てよいでしょう。時差の少ないそれら途上国群での消費経済への離陸/移行期という観点で。
・・・
続報を待つ。
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